「新弟子検査」の版間の差分

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古くは[[明治]]時代の[[関脇]][[玉椿憲太郎|玉椿]](公式には身長159cmとされているが、実際には153cmだったという説がある。)のように、現在では考えられないような小柄な力士が存在したばかりか、幕内上位で横綱と渡り合う程の活躍を見せた時代もあるが、当時の新弟子検査については現存する資料に乏しく、いかなる基準で合否を判定していたのかが定かではない。
 
以前に、身長が足りず不合格になった[[大受久晃|大受]]や[[舞の海秀平|舞の海]]は頭に[[シリコーン]]を埋めて身長を高くして合格(現在では健康への悪影響を危惧して禁止されている)、そして舞の海がきっかけで幕下付出適用者の体格基準が廃止された。また、[[三重ノ海剛司|三重ノ海]]のように兄弟子に頭を殴ってもらい[[こぶ]]を作ったり、[[床山]]に[[すき油]]で髪を高く盛り上げてもらい受検する者も多くいた(舞の海も検査当時は「兄弟子にお願いして頭を殴ってもらいこぶを作り、床山さんにお願いして髪を固めてもらった」と答えている)。過去には頭の上に[[コルク]]を乗せ、髪の毛を被せて隠して受けた新弟子もいるが、検査担当の親方に見つかって取り上げられ、不正行為による不合格とされた(翌場所は髪を持ち上げる方法で合格)。さらに、髪を盛り上げても基準に届かないため苦肉の策としてかかとを大きく浮かす形で背伸びを敢行し合格を果たした受検者もいる。新弟子検査に合格するために髷を結ってその分身長を稼ぐという手段も報道上で言及されている<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkansports.com/sports/sumo/news/p-sp-tp3-20121227-1064693.html |title=160cm最小兵誕生!決まり手は背伸~び |work=nikkansports.com |publisher=[[日刊スポーツ]]|date=2012-12-27|accessdate=2015-07-29}}</ref>。
 
舞の海は平成初期の新弟子検査について2019年12月28日放送分の[[エフエム東京|TOKYO FM]]『英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」』で「私のころは、新弟子がまあまあ入っていたときでしたから、171㎝くらいあれば合格させていたと思うんですけど、160㎝台だと普通に落とされていたと思います」と話しており、さらに2010年代後半の実質的な身長の基準について「今、相撲界は人材不足で……167㎝なくても、たぶん入れているんでしょうね。一応、規定を設けているだけだと思います」と証言している<ref> [https://this.kiji.is/584324947131597921?c=62479058578587648 舞の海の目から見た2019年の相撲界は?] TOKYO FM 2019/12/30 19:00 (JST)(2019年12月31日閲覧)</ref>。