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[[File:River Plate.jpg|thumb|200px|ラプラタ川の三角江]]
'''三角江'''(さんかくこう)は、[[河口平野]]付近に見らを流れる[[地形河川]]である。[[英語|英名沈水]]して出来た三角状の[[入り江]]である{{r|コトバンク}}。あるい ''estuary'' (その河口部である{{IPA-enr|ˈɛsʧuˌɛriコトバンク}} '''エ'''スチュー'''ともいう{{r|コトバンク}}
 
== 概説 語源==
三角江は、欧州近代語では {{lang|en|estuary}}(英), {{lang|fr|estuaire}}(仏), {{lang|de|Ästuar}}(独), {{lang|ru|эстуарий}}(露)などと呼ばれ、これらは共通してラテン語の {{lang|la|aestuarium}} を語源とする<ref>{{CNRTL|estuaire}}</ref>。さらにこの {{lang|la|aestuarium}} という単語は「潮の満ち引き」を意味する {{lang|la|aestus}} の派生語である<ref>{{CNRTL|estuaire}}</ref><ref>{{cite encyclopedia|title=aestuarium |others=Charlton T. Lewis and Charles Short |year=1879 |encyclopedia=A Latin Dictionary |location=Oxford |publisher=Clarendon Press |url=http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.04.0059:entry=aestuarium |accessdate=2020-02-17}}</ref>。
 
==定義==
三角江は[[平野]]を流れる[[河川]]が[[沈水]]して出来た三角状の[[入り江]]である。入り江の最奥に[[河口]]が位置する形状となる。河川からの土砂供給量が少なく、河道勾配が緩やかなために、海進時に川谷の埋積が進まずに入り江が形成された。
 
==土地利用==
水深が深く、また波風を凌げるため天然の[[良港]]になりやすい。多くの人口を抱える広大な平野が後背地となるため、中には[[ロンドン]]のような世界的な[[大都市]]も形成され、湾奥や湾岸に規模の大きな主要貿易港が造られやすい。
 
同様に水深の深い入り江で天然の良港が形成される例としては[[リアス式海岸]]や[[フィヨルド]]があるが、これらは[[後背地]]が山地もしくは[[氷河]]であるため、多くの場合は湾岸にできる集落は小規模な漁村であり<ref>{{efn|[[ノルウェー]]西海岸南部の[[ベルゲン]]市(人口約25万人)のような例外もある。</ref>}}、湾には[[漁港]]や[[避難港]]が出来やすい。
 
== 三角江を形成する川の例 ==
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日本では[[堆積作用]]が強いため大規模なものはない。小規模なものとしては[[愛知県]]の[[境川 (境川水系・愛知県)|境川]]河口部の[[衣浦港]]などがある。
 
== ==
{{脚注ヘルプnotelist}}
 
{{Reflist}}
== 出典 ==
{{Reflist}}|30em|refs=
<ref name="コトバンク">{{cite web|url=https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC-36508|title=エスチュアリー |website=コトバンク |accessdate=2020-02-17}}</ref>
}}
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Estuaries}}
* [[河口]]
* [[三角州]]
* [[フィヨルド]]
* [[港]]
* [[海嘯]]
* [[ムアラ]] - [[マレー語]]で三角江を意味する[[ブルネイ]]の都市。
<!-- == 参考文献 == -->
 
{{河川関連}}
{{DEFAULTSORT:さんかくこう}}