「ジュラシック・パーク (小説)」の版間の差分

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; デニス・ネドリー([[ウェイン・ナイト]]・[[桜井敏治]])
: [[ハーバード大]]出のシステムエンジニア。肥満体型で度の強い眼鏡を着用している。映画では強欲だがどこか憎めない、間抜けな小悪党に描写されている。一連の事件を起こした張本人だが、雇用面などでは才能に反してインジェン社からさんざんな目に合わされていたことも事実である。塩基解読用のスーパーコンピューターの並列処理を実現するなど優秀な人物だが、ハモンドは勤務態度の悪さなどから彼を一切評価せず、他のスタッフからも有能だが扱いづらい厄介者とされている。
: 金目的で恐竜の胚を盗んで他のバイオシン・コーポレーション<ref group="注">原作のみ。映画には一切登場しない</ref>に渡すというスパイ的取引を企むが、港があるイーストドックにジープで向かう途中、嵐のために予定が早まり焦って道に迷うというミスを犯した。おまけにイーストドックへの近道をするために恐竜を囲うフェンスの電気系統を切ってしまったため、パーク脱出の途中でディロフォサウルスに襲われ死亡、盗んだ胚を隠したシェービングフォームの缶も車から落としてしまい泥に飲み込まれた。
; ヘンリー・ウー([[B・D・ウォン]]・[[中村大樹]])
: 遺伝子学者。恐竜のクローン再生の最大の功労者であると同時に、コンピュータにも強く、パークの管理システムにも精通している。映画では中盤の時点で船で本土に帰ってしまうため出番は少なかったが、原作では主要人物。
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: ジュラシック・パークに常駐している獣医で、恐竜の生態について現時点で最も多くの知識を会得している人物。物語を通して活躍し、最後まで生き残る。
: 原作で登場するのは苗字のみで名前は判明していない。映画・原作双方の続編に登場するサラ・ハーディングと同姓で、特に後者とは親子関係にあることが作中で示唆されている。映画版でハーディング役を演じたモーレンは本作の共同プロデューサー。彼から名前を取って「ジェリー」というファーストネームも設定されている。
: またゲーム『Jurassic Park: The Game』にも主人公として登場しており、ゲリー・ハーディングと示され、映画と違い、ゲームでは50代ぐらいのしなやかで若く口髭が無く、サングラスを掛けておらず、キャップも被っていない姿だった。ただし、原作では青い眼に口髭の50歳のたくましい男性と記述されている。なお、ゲームには彼の娘として14歳のジェシカ(ジェス)・ハーディングが登場している。
; ジョフェリー(ジョフェリー・C・ブラウン)
: ジュラシック・パークの労働者の1人。檻に入れたラプトルをパドックに移す作業の際、彼が檻のゲートを開けた瞬間にラプトルが体当たりをした為、バランスを崩して落ちた彼はラプトルに檻の隙間に引き込まれた。マルドゥーンが彼を救出しようとしたが間に合わなかった。彼の死後、彼の家族がインジェン社に対して2000万ドルの賠償金の訴訟を起こした。
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: モンタナで恐竜の化石の発掘をするグラントとサトラーの手伝いをしたボランティアの青年。コンピュータの操作を担当していた。なお、『III』に登場する同名人物のビリー・ブレナンとは別人である。
; ボランティア・ボーイ([[ウィット・ハートフォード]])
: ランが行っている恐竜の化石の発掘のボランティアに参加していた少年。ヴェロキラプトルを嘲笑するが、ランが彼を怖がらせていた。
; アレハンドロ
: ビジター・センター内にあるVIP用食堂のシェフ。サトラー達に「[[マジェランアイナメ|チリアンシーバス]]ランチ」と言う魚料理を提供した。彼はハモンドにより唯一、彼の名前が言及された。また映画版の内容をコミックにしたTopps comics版ではスティーブと言う名前が付けられていた。
; ネドリーの仲間([[ディーン・カンディ]]・江原正士)
: 港施設であるイーストドックの労働者。豪雨の中、無線電話でネドリーのコンピュータとやり取りしていた男。映画の撮影を担当しているカンディ本人がカメオ出演している。
; ファニート・ロスターノ([[ミゲル・サンドバル]])
: [[ドミニカ共和国]]にある恐竜の血を吸った蚊が閉じ込められた琥珀を発掘出来る、マーノ・デ・ディオス・アンバー鉱山の所有者。
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;ヘリポート
:イスラ・ヌブラル島にある柵に囲まれた滝が流れる小さな湖に面した処にあるヘリポート。
;イーストドック
:イスラ・ヌブラル島の北東部にある、恐竜の胚を盗んだデニス・ネドリーが夜の嵐の中、ジープで向かっていた船乗り場。ネドリーはイーストドックに急いで行く為、近道を使っていたが、森林に囲まれた道で、イーストドックの道路標識を誤って倒していた。その道路付近の森林地帯はディロフォサウルスがいるパドックになっている。
:映画1作に登場しなかったが映画5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にこの場所が登場した。
;電圧100万ボルトの柵
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:ヴェロキラプトルを保管する為の隔離された特別な囲いの施設。クレーンで吊るした牛の餌を与えたりしている。インジェン社はヴェロキラプトルのパドックに8羽のヴェロキラプトルを輸送したが、1羽が6羽を殺し、残りの2羽が逃げ出そうと柵を攻撃して来た為、捕獲されここに移された。
;ティラノサウルスのパドック
:イスラ・ヌブラル島の北東部にあるティラノサウルスがいるパドック。小説版では大人と子供の2羽のティラノサウルスがパドックにおり、「ジュラシック・ワールド」のパーク公式サイトのマップでのパドックの説明では大人と子供のティラノサウルスを安全に展示する為にこのパドックが建てられたとされている<ref>[https://vignette3.wikia.nocookie.net/jurassicpark/images/3/31/Original_T_rex_Paddock.png/revision/latest?cb=20151120140623 Map marker of the original T. rex Paddock.]</ref>。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車がトリケラトプスのパドックの次に通るコースの一つ。電圧の柵に囲まれ、森林地帯の中にある。付近に訪れた人の為の休憩所のトイレがある。トリケラトプスとディロフォサウルスのパドックが隣にあり、餌のヤギを与える為の檻が出てくる。高低差がある起伏な地形にもなっており、パドック内の柵側のツアー車が走行するレールの道路沿いの一部は高い崖にもなっている。ジュラシック・パーク事件の時、ラン達を乗せた2台のツアー車がパドック内でティラノサウルスが柵を破って出てきた。ツアー車を襲い、崖に追い詰めてツアー車を崖に落としていた。
;ディロフォサウルスのパドック
:ディロフォサウルスがいるパドック。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車が最初に到着する場所。かなりのディロフォサウルスが収容されていたとされる。しかし、葉が生い茂る森林地帯にあり、映画ではツアー車に乗ったグラント達は結局ディロフォサウルスを見る事が出来なかった。隣はトリケラトプスのパドックとティラノサウルスのパドックになっている。ディロフォサウルスに殺されたネドリーが通るイーストドックへはこの付近を通る。
;トリケラトプスのパドック
:イスラ・ヌブラル島にあるトリケラトプスがいるパドック。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車がディロフォサウルスのパドックに続いて通るコースの一つで、パドックのすぐ横はディロフォサウルスとティラノサウルスのパドックである。
;ヴェロキラプトルのパドック
:ティラノサウルスのパドックと周辺のパドックに囲まれたツアー車が通らないヴェロキラプトルのパドック。ジュラシック・パーク事件でアランとティムとレックスの3人は、パドック内で殻となったヴェロキラプトルの卵を見つけた。
;ノースドック
:イスラ・ヌブラル島の北部にある、イーストドックともう一つの港施設。原作版でイーストドックよりも大きな港施設で大型船が入港すると言及されている。映画に登場しなかったがゲーム『Jurassic Park: The Game』に登場し、大型のクルーズ船が入港する港施設とされている。
;鳥小屋
:プテラノドンの鳥小屋。映画には登場しなかったが原作版でプテラノドンの鳥小屋が言及されている他、映画でビジターセンターにあるレストランで昼食シーンで壁に鳥小屋のアートワークが示されている。
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;1993年型フォード エクスプローラー XLT
:恐竜ツアーのために特別改造された当時最新鋭の電気自動車。コンピューター制御でレールに沿ったコースを無人走行する。タッチパネル式のツアー情報端末、監視カメラ、緊急時による防災グッズを装備している。まだ開発中であり走行中のドアロック機構は備わっていない。ビジターセンター内のコンピューターで発進、停車をコントロールしている。
:作中では04、05号車が登場。04号車にジェナーロ、レックス、ティムが搭乗、05号車にラン、エリー、マルカムが搭乗し初ツアーを行った。ジュラシック・パーク事件でティラノサウルスが04号車を襲撃し、横転させ押しつぶして崖から落とした。登場しなかったものの、レイ・アーノルドのコンピューター上に06、07号車が示されており、04、05号車の次にツアーの出発予定であった。
:また『Jurassic Park: The Game』ではジュラシック・パーク事件の後に02号車が登場しており、トリケラトプスのツアー場所で動けなくなったハーディグら3人を救出させる為にソーキン博士がコンピューターで02号車を派遣し、ビジターセンターに着いた後はティラノサウルスの攻撃から02号車で身を守ったり、無人走行でティラノサウルスをおびき寄せて02号車に追わせたりして使われたりした。
:なお、原作版ではトヨタ ランドクルーザーの設定である。
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;1993年型ジープ・ラングラー
:パーク内の従業員が使用する[[4WD]]。
:ラン達がヘリポートに到着した時、迎えで2台のジープが登場し、ランとエリーとマルカムが乗ったのは18号車でハモンドとジェナーロは29号車。ハーディングが病気のトリケラトプスを調べた時にも30号車を使っている。なお、ハーディングは『Jurassic Park: The Game』で14号車のジープを所有しており、トリケラトプスに破壊されている。ジュラシック・パーク事件でマルドゥーンとエリーが救出しに乗ったのは10号車で、マルカムを救出した直後、マルドゥーンとエリーとマルカムが乗った10号車はティラノサウルスに追い掛けられた。ネドリーが嵐の豪雨の中、港施設の東イーストドックに行くため使用したのは12号車である。
:29号車と18号車は映画4作『ジュラシック・ワールド』にも登場している。
;整備車両
:パークの従業員が使用する整備車両で、後部がトラックの様に荷台になった[[ゴルフカート]]タイプの車両。映画でラン達がツアー車に乗る為、ビジターセンターから出た時、赤いゴルフカートタイプの車両が登場している。原作版では22台あり、メンテナンス・ビルディングと言う建物に収納されている。
 
== 映画版 ==
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=== 削除されたシーン ===
*発掘所でランとエリーが抱き合いながらキスをしている恋愛事情のシーンと、発掘されたヴェロキラプトルの骨格から、どの様に死んで、狩りをしていたかなど説明するシーン。
*ラン達が島に到着してジープで移動する時、エリーがジープに乗りながら古代の熱帯植物に魅せられて植物の葉を掴み取るシーン。
*ビジターセンターから出て見学の為、ツアー車に乗り込もうとするシーンで、ティムとレックスがなぜ「ジュラシック・パーク」にいるのか、ハモンドがジェナーロ、マルコム、グラント、サトラーに説明しているシーン。ハモンドはティムとレックスの両親は離婚し、子供達の家族が大変な時期を経験していると話す。
*ビジターセンターの地下のガレージから2台のツアー車が現れるシーン。
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; Betrayal
: デニス・ネドリーがヘリコプターに乗って初めてイスラ・ヌブラル島にやって来る。ハモンドがネドリーの為に施設のツアーを行い、ネドリーをジープに乗せトリケラトプスの群れを見せた。彼は初めて島で恐竜が造られている事を理解する。この場所は金儲けになると思ったネドリーは、仕事のために安く値をつけたと思い始める。後で、ネドリーとハモンドは、ネドリーの補償に対する多くの議論の彼らの最初を持つ。8週後にネドリーはパークの鍵は恐竜の胚だと理解する。二週その後、誰も彼がいつ違法な行動を起こすかについてわからない様に、彼はプログラムの腕前を使い、必要に応じてコンピューター・ログをオフに出来る[[バックドア|裏の方法を作成]]する。そして、彼はインジェン社のライバル会社に電話を掛けた。
 
また映画版のコミカライズが坂本かずみ作画で[[コミックボンボン]]に連載、単行本全1巻(ISBN 4-06-321678-0)
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: 原作書籍のデザインは装丁家の{{仮リンク|チップ・キッド|en|Chip Kidd}}が手がけており、それが気に入られて映画のロゴマークにも使用されている。
;親子関係
:子供嫌いだったランが、T-REXから命懸けでティムとレックスを守り、ラストでは二人がアランを実の父親のように、安心してもたれかかって眠る姿は、スピルバーグの作品でよく指摘される「親子関係」の暗喩である。
;スピルバーグ監督の声
:メイキングによると、森の中で恐竜が牛を食事にしている場面にて、恐竜の声などが入り乱れているが、一部スピルバーグが声を入れている。