「薄膜トランジスタ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
でんでん (会話 | 投稿記録)
堀浩雄 (会話 | 投稿記録)
m 名称の由来の明記ほか
8行目:
インバーテッド型はゲート端子がサブストレート側についている事、スタガード型の特徴はチャネル層とずれた軸にドレイン、およびソース端子が追加されている事、コープレーナー型はチャネル層の横に直接付けられるような形でドレイン、およびソース端子が付けられている事が特徴。
 
通常のMOSと異なり反転層(inverted(inversion layer)を形成せずに蓄積層(accumulation layer)を形成してコンダクタンスを上げる点、すなわちn型のキャリアは電子、p型のキャリアはホールである点であるのも特徴である。下の素子の構成を見れば一目瞭然だが、そのため通常のMOS構造には見られないチャネル層が加えられている。
 
薄膜トランジスタの薄膜と言う呼称の由来積層され、トランジスタを構成す物質半導体層や[[ゲート絶縁膜]]、電極、保護絶縁膜など通常の[[真空蒸着]]や[[スパッタ]]、プラズマを用いた[[ウェハー化学気相成長]]と異なり([[プラズマCVD]])などで薄膜状にガラスあるいは石英製の[[基板]]に形成されることに由来する。なよび、基板に[[プラスチック]]などの素材が使う研究開発もなさることからであている。
 
反転層を形成しないため、スレッショルド(しきい値電圧)の意味がMOSのものと異なる(MOSではスレッショルド電圧は強反転層を形成し始めるゲート-ソース電圧を指すが薄膜トランジスタでは反転層形成自体が存在しない)が、基本的な公式や考え方はMOSのそれと変わらず、そのままコンセプトを応用できる(ただしバックゲート端子が存在しないため、基バイアス効果によるしきい値電圧の変動は行えない)。
 
== 種類とその特徴 ==