「マラス (ギャング)」の版間の差分

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彼らは、アメリカ社会の中で「低賃金で働く不法移民」「よそ者」として、常に差別や不当な搾取の対象とされてきた。時には警察からなどに暴力を振るわれることもあったという。そこで自己防衛のために、同じラテンアメリカからの移民同士が団結して戦うという方向に路線を変更。
 
18の誕生から数年後、1970年代にピコ・ユニオン地区に移住してきたエルサルバドル系の若者たちが「マラ・サルバトルチャ・ストーナーズ」(Mara Salvatrucha Stoners)というギャングを組織する。やがてそこに1980年代に激化し、1992年で続いたエルサルバドルの内戦を逃れてき若者たちが合流し勢力を拡大、他のギャング組織との抗争を経て[[南カリフォルニア]]のヒスパニック・ギャングの連合体「[[スレーニョス]]」(Sureños)へと加入し現在の「[[マラ・サルバトルチャ]]」(Mara Salvatrucha)、通称MS-13へとなった。「13」を組織名に冠する事はスレーニョスに所属する組織の証であり、スレーニョスを総括するプリズン・ギャング「[[メキシカン・マフィア]]」(Mexican Mafia、あるいはLa Eme)への忠誠を意味する。かつては友好な関係にあったとされるが、現在18とMSは対立関係にある。
 
90年代にウィルソン知事が犯罪歴のあるホンジュラスの若者たちを強制的に母国に送り返すことを始めて、それによりカリフォルニアで始まったマラスの流れが母国に流入。当初は、カリフォルニアの文化や習慣がかっこいいものとして母国で広まっていったのだが、それが徐々にギャング団の下部組織から始まり、1990年代からは、中南米一帯に広まって、存在感を高めてきた<ref>工藤律子 p.32-35</ref>。現在ではエルサルバドルに1万人、ホンジュラスに4万人ものギャングメンバーが存在すると言われている。