「特性インピーダンス」の版間の差分

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[[電磁波]]の特性インピーダンス({{lang-en-short|[[:en:Wave impedance|Wave impedance]]}})は、真空を含む誘電体(通常は大気等)における電磁波の伝播に関する概念である。電気回路における電圧と電流の比という電気インピーダンスの定義を電磁波に準用すれば、特性インピーダンスは[[電場]] {{mvar|E}} と[[磁場]] {{mvar|H}} の比となり、誘電体の[[誘電率]]と[[透磁率]]を {{mvar|ε}}、{{mvar|μ}} とすれば、特性インピーダンス {{math|''Z''{{sub|0}}}} は次式で示される(この関係式は[[マクスウェルの方程式]]から導出される)。前提条件により負号が付くことがある。
{{Indent|<math>Z_0=\frac{E}{H}=\sqrt{\frac{\mu}{\varepsilon}}</math>}}
物理的次元および単位はインピーダンスに一致し、単位は[[オーム]] (Ω) である。
 
真空中の特性インピーダンス {{math|''Z''{{sub|0}}}} は自由空間のインピーダンス ({{lang-en-short|[[:en:Impedance of free space|Impedance of free space]]}}) とも呼ばれる。その値は約376.73Ωであり、大気でもほぼ同じである。強磁性体以外の物質の比透磁率はほぼ1である。誘電率は周波数(波長)の関数であり一定ではなく、特に[[マイクロ波]]以下([[可視光]]を含む)の波長領域では大気の誘電率が大きく変化するため真空での値を代用することはできない。
 
== 関連項目 ==