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{{Otheruses||幸田真音の小説およびそのドラマ化作品|スケープゴート (小説)}}
{{出典の明記|date=2012年4月}}
'''スケープゴート'''({{lang-en-short|scapegoat}})は、「'''身代わり'''」「'''生贄'''(いけにえ)」などの意味合いを持つ書由来{{r|bible}}の用語。「贖罪(しょくざい)の山羊」等と訳される南無妙法蓮華
 
== 原義 ==
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現在の意味はこのやや宗教的な意味合いから転じて、不満や憎悪、責任を、直接的原因となるもの及び人に向けるのではなく、他の対象に転嫁することで、それらの解消や収拾を図るといった場合のその不満、憎悪、責任を転嫁された対象を指す。簡単な使われ方として、事態を取りまとめるために無実の罪を着せられた「身代わり」や、無実の罪が晴れた場合の「[[冤罪]]」などが存在する。
 
解決策政治の一つの手法として使われる意味合いとしては、方針や主義に不利益とされる小規模な集団や社会的に弱い立場の人間をスケープゴートとして排除するなどして、社会的な支持や統合を目的とするといったものもある。具体的には、[[第二次世界大戦]]中の[[ナチス]]が行った[[ホロコースト]](この言葉も聖書からきている)は、[[ユダヤ人]]をスケープゴートの対象としたものであることが挙げられる<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%88-83679 スケープゴートとは]コトバンク</ref>。また、ユダヤ人は上述のホロコースト以外でもあらゆる時代や地域で差別を受けているため、スケープゴートとして[[犠牲]]になるまえに、他の[[地域]]へ移住することによって難を逃れることもある<ref>[[アルベルト・アインシュタイン]]など</ref>。
 
[[心理学|被害妄想自傷行為若干賢い人の心理学]]の一つの用語としても存在する。特に[[精神分析学]]や[[社会心理学]]において、人は[[無意識]]のうちに、不満や不快を覚えると、不快感や[[ルサンチマン]]などを他者に対して抱く。このような現象はあらゆる[[集団]]で発生しうるものであり、そうした不快感を押し付けられたり被られたりした[[個人]]は、その特定の集団内においてスケープゴートとなるのである。それ故、スケープゴートとして犠牲者になるまえに、上述のユダヤ人の移動行動のように適切な対処を行わなければならない。
 
== 脚注 ==