「矢切」の版間の差分

== 矢切の渡し ==
[[File:Yagiri no watashi 2020-01-19.jpg|thumb|矢切の渡し。手前が柴又、対岸右手が矢切の船着場。]]
[[File:Yagiri station boat display.jpg|thumb|[[矢切駅]]構内では実際に使用されていた渡し船が展示されている。]]
[[ファイル:Japanese sound 100 site Yagiri.jpg|thumb|150px|江戸川堤の[[日本の音風景100選]]の碑(2007年撮影)]]
矢切の地名は、江戸川の渡し舟として有名な'''矢切の渡し'''の由来でもある。江戸川を挟んで矢切と[[東京都]][[葛飾区]][[柴又]]を結んでおり、現在も渡し舟が運航されている。片道の料金は大人200[[日本円|円]]、子供・自転車各100[[日本円|円]](2018年12月時点)<ref name="asahi20181221">[https://www.asahi.com/articles/DA3S13822431.html?iref=com_cultop_history_list_n 【街の十八番】矢切の渡し@千葉・松戸、東京・柴又/演歌のヒットで一躍人気に]『朝日新聞』夕刊2018年12月21日(6面)2018年12月21日閲覧。</ref>。「[[房総の魅力500選]]」に選定されている<ref>{{Cite web |url=https://www.pref.chiba.lg.jp/kkbunka/b-shigen/500sen/shisetsu.html#a02 |title=房総の魅力500選 〔施設〕 |publisher =千葉県|accessdate =2019-02-28}}</ref>ほか、[[柴又帝釈天]]界隈とともに[[環境省]]の「[[日本の音風景100選]]」に選定されている<ref>{{Cite web |url=https://www.env.go.jp/air/life/nihon_no_oto/02_2007oto100sen_Pamphlet.pdf |title=残したい"日本の音風景100選"パンフレット |format=PDF |publisher =環境省 |accessdate=2019-02-28}}</ref>。
この渡しは江戸時代初期に[[江戸幕府]]が地元民のために設けた[[利根川]]水系河川15ヶ所の渡し場のうちの一つであり、観光用途に設けられたものではない。かつては官営だったが、その後は民営となり、[[明治]]初期から杉浦家が[[船頭]]を務めて運営している<ref name="asahi20181221"/>。
 
この渡しが日本全国に有名になったのは、明治時代の[[伊藤左千夫]]の小説『[[野菊の墓]]』(1906年)によるところが大きい。現在、矢切にはこの小説の[[野菊の墓文学碑|文学碑]]が建立されている<ref>{{Cite book|和書|author=千野原靖方 |title=松戸の歴史散歩 |publisher=たけしま出版 |year=2000.7 |page=pp.235-237 |isbn=9784925111096}}</ref>。また、歌謡曲「[[矢切の渡し (曲)|矢切の渡し]]」の大ヒットや、矢切の対岸の柴又を舞台とする映画『[[男はつらいよ]]』でも脚光を浴びた。『男はつらいよ』シリーズの作中にもでは1969年公開の第一作で[[渥美清]]演じる主人公車寅次郎が帰郷のため乗船する場面以降しばしば登場する。
 
現在は観光用途の意味合いが強いが、元々渡し舟という交通手段であるため、渡し場に多少の土産物屋がある程度で、特に観光地化されているわけではない<ref group="注釈">近隣の橋は、上流側の[[水戸街道]][[新葛飾橋]]へ約1km、下流側の[[千葉街道]][[市川橋 (江戸川)|市川橋]]へ約3kmといずれも距離があり、川を横断する[[北総鉄道北総線|北総線]]の駅とも離れているため、付近の渡河交通は現在も渡し舟のみである。</ref>。雨天・荒天時は運休するほか、風の強い日や繁忙期などは、手漕ぎでなく船外機で進む<ref name="asahi20181221"/>。