「昆虫記」の版間の差分

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第10巻の出版年を明記
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== 概要 ==
日本では'''ファーブル昆虫記'''として、作者の名を冠して流布されることが多い。昆虫の習性に関する読み物として、非常に広く読まれている。この本は第1巻が1878年の出版で、以降1907年の10巻<ref>津田 正夫 ファーブル巡礼 p.243 新潮社(2007年再販)</ref>まで出版されたものである。内容は、彼が若いときから手がけたさまざまな昆虫の習性、およびそれを知るための彼の行った研究について記した物である。ただし研究論文のような体裁はとらず、読み物的な語り口と、擬人化した表現が多い。
 
この本は科学書ではなく、むしろ一般的な読み物として評価が高くなり、[[ロマン・ロラン]]や[[メーテルリンク]]なども愛読者であったという。彼は最晩年に高い評価を得、その偉業をたたえる記念式典が1910年に行われたが、それらはこの著書のためである。その内容には科学的に重要なものも数多いが、彼が[[ノーベル賞]]候補に上がったとき、その対象は文学賞であった。