「膜タンパク質」の版間の差分

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==分類==
'''内在性膜タンパク質'''(Integral membrane proteins:'''膜内在性タンパク質'''・'''複合膜タンパク質'''・'''統合膜たんぱく質'''<ref name=jst/>)とは、常に膜に付着しているタンパク質であり、引き離すには[[ラウリル硫酸ナトリウム]]などの[[界面活性剤]]または非極性溶媒を必要とする。
 
*'''膜貫通型タンパク質'''は、膜を完全に貫いている。タンパク質の膜貫通部位は[[βバレル]]もしくは[[αヘリックス]]構造をしている。αヘリックスは外膜を含め全ての生体膜に存在する。またβバレルは[[グラム陰性]][[細菌]]の外膜と[[グラム陽性]]細菌の[[細胞壁]]、[[ミトコンドリア]]や[[葉緑体]]の外膜にのみ見られる。
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*'''一回膜貫通型タンパク質'''は、一方の端のみで膜と結合しているタンパク質である。
 
'''表在性膜タンパク質'''(Peripheral membrane protein:'''周辺膜蛋白質'''<ref name=jst>JST科学技術用語日英対訳辞書</ref>)とは、[[疎水性相互作用]]、[[静電相互作用]]など[[共有結合]]以外の力によって[[脂質二重層]]または内在性膜タンパク質と一時的に結合しているタンパク質である。これを引き離すには高塩濃度の極性溶媒を必要とする。
 
内在性のものも表在性のものも、[[翻訳後修飾]]で[[脂肪酸]]、[[フェニル基]]鎖、[[グリコシルホスファチジルイノシトール]]などが付加され、これらがアンカーとなって脂質二重層に繋ぎとめられる。