「ジュラシック・パーク」の版間の差分

 
== 恐竜の再生 ==
原作の小説版では、[[琥珀]]に閉じ込められた[[蚊]]の腹部の血液から恐竜のDNAを採取し、これを解析・復元した上で欠損部位を現生のカエルのDNAで補完し、さらにこれをワニの未受精卵に注入することで恐竜を再生する手法が描かれる<!--爬虫類の血液では白血球だけでなく赤血球にも核があり、したがってDNAが含まれる-->。この設定により、原作当時に勃興しつつあったバイオテクノロジーを背景として、恐竜を現代によみがえらせるという一見非現実的なテーマに大きなリアリティを与えることに成功している。琥珀の中の吸血昆虫からDNAを採取するというアイデアは、カリフォルニア大学バークレー校の[[:en:George Poinar, Jr.|ジョージ・ポイナー博士]]が1992年、琥珀の中のシロアリからDNAを採取し、塩基配列を決定したというニュースをクライトンが耳にし、クライトン自身がポイナーに連絡を取ったことがきっかけとなっている<ref>[http://news.nationalgeographic.com/news/2006/10/061025-oldest-bee.html National Geographic article on Dr. Poinar's discovery of 100 million year old Bee]</ref><ref>[http://www.msnbc.msn.com/id/15418131/ MSNBC article on Dr. Poinar's discovery of 100 million year old Bee]</ref>(小説の出版が1990年なのでこの説は時系列的に矛盾している)。なお、現生種に近い蚊のもっとも古い化石は7,900万年前の白亜紀のカナダ産の琥珀から見つかっており、より原始的な蚊は9,000万年から1億年前のジュラ紀の琥珀から見つかっている。
 
DNAの欠損部位の補完に使われたカエルが周囲の個体の雌雄比率にしたがって性転換をする種であることが示される。これが発生時にメスのみを生み出すことで恐竜の個体数をコントロールしようとしたパークスタッフの意図に反して恐竜が自ら繁殖を始めてしまう理由となっており、続編のロスト・ワールドに繋がる伏線ともなっている。続編のロスト・ワールドの映画版では、原作同様に恐竜が人間の管理を離れて繁殖するようになったことが描かれている。