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==ポルトガル人の民族構成==
ポルトガル人は、[[ヨーロッパ]]の南西に居住している。ポルトガルに居住する最も初期の現生人類は、4万年前から3万5000年前頃にイベリア半島に到達したとされる。[[Y染色体ハプログループ|Y染色体]]と[[ミトコンドリアDNA]]の近年の研究によれば、現代ポルトガル人のルーツは約45,000年前の最後の[[氷期]]の終わり頃にヨーロッパ大陸に到達し始めた[[旧石器時代]]の民族まで辿ることができる。
 
[[Image:Y-Haplogroup R1 distribution.png|thumb|200px|left|[[ハプログループR (Y染色体)|ハプログループR1a(紫)]]と[[ハプログループR (Y染色体)|R1b(赤)]]の分布]]
イベリア北部は旧石器時代の人類が氷期から逃れるための主要な避難所であったとされている。旧石器時代から[[中石器時代]]にかけて、[[西ヨーロッパ]]、特に[[イギリス諸島]]や[[大西洋]]岸の人々が多く北イベリアへ移住し、現代のイベリアの住民とは大きな繋がりがある。最近の研究によると、多くの[[旧石器時代]]および中石器時代のイベリア人は現代の[[イギリス人]]の[[遺伝子プール]]に影響を与えているという。実際、[[Y染色体]]の[[ハプログループR1b (Y染色体)|ハプログループR1b]]は[[イベリア半島]]と西ヨーロッパで最も一般的な[[Y染色体ハプログループ|ハプログループ]]である。[[ハプログループR1b (Y染色体)]]には最頻値の[[ハプロタイプ]]が存在する。最も特徴的なものの1つが[[AMH]]である。このハプロタイプは、イベリア半島およびイギリス諸島で最も多く見られる。ポルトガルを含むイベリア半島では33%に達する。
 
[[新石器時代]]、約1万年前に[[西アジア]]や[[中東]]からの移住者は辺境のイベリア半島に達したが、その影響は[[東ヨーロッパ]]に比べれば小さいものだった。[[紀元前1千年紀]]、[[青銅器時代]]の間には、[[インド・ヨーロッパ語族]]の移動の波が初めてイベリアにも起こった。その後、紀元前7-5世紀頃には、[[ケルト人]]と特定される民族が続いた。南イベリアについに[[タルテッソス]]のような[[都市]][[文化]]が発達したのは、[[フェニキア人]]と[[ギリシア人]]の[[地中海]]の植民競争が影響している。この経緯が、イベリア、そしてポルトガルの地中海的で、[[北ヨーロッパ]]とは違った文化を決定づけたのである。