「反射 (生物学)」の版間の差分

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== 神経回路 ==
すべての反射は[[神経系]]を介して起こる。神経系を介さない反応、たとえばGFR低下による[[レニン-アンジオテンシン系]]の活性化などは普通、反射と呼ばれない。反射が起こるためには、刺激が受容され、その刺激がなんらかの[[中枢神経系|中枢]](例:中枢神経)で処理され、筋や腺に伝えられるという経路が考えられる(この時、脳に一切信号は伝わらない)。この経路を'''反射弓'''と言う。刺激を受容する器官を'''受容器'''、反応が現れる器官を'''効果器'''と呼ぶ。たとえば対光反射では網膜が受容器で、効果器は瞳孔括約筋である。反射弓の特徴は、中枢が[[大脳皮質]]でなく、[[脊髄]]や脳神経[[灰白質|核]]などにあることと言える。反射でない行動、たとえば道に硬貨が落ちているのを見て拾う動作は、目から入った情報が大脳皮質まで送られた後で四肢などに伝えられる。だから中枢は大脳皮質である。一方、反射を起こす刺激は大脳皮質まで送られるものの、反射の中枢はそれ以前にあるので、大脳皮質を通るよりも短い経路で反応が起こされることになり、より速く的確に反応する役に立っている。この迅速さから連想して「反射神経(が優れている、など)」「反射的」という使い方が生まれたが、これは敏捷な、あるいはとっさの動作を広く表すもので、必ずしも生物学的な意味での反射を指しているわけではない。
 
== 神経診断学 ==