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{{出典の明記|date=2020年3月15日 (日) 09:58 (UTC)}}
'''熱抵抗'''(ねつていこう)({{lang-en-short|thermal resistance}})とは、[[温度]]の伝えにくさを表す値で、単位時間当たりの[[発熱量]]あたりの温度上昇量を意味する。記号{{math|''R''<sub>th</sub>}} ''θ''を {{math|&theta;}} がよく用いられ、[[物理単位|単位]]は K/W である。おおよそ、[[熱伝達係数]]の逆数を面積で割ると熱抵抗になる。
 
==種類==
==二つの熱抵抗==
熱抵抗には大きく分けると二つ存在する。
===;バルク熱抵抗===
: 一般的に熱抵抗と呼ばれる、均質な物体内部の熱抵抗をバルク熱抵抗と呼ぶ。一切の界面を含まない系であるため、[[コンポジット]]されている複合体の熱抵抗は、真の意味でのバルク熱抵抗ではないが、均質と見做せる系においてバルク熱抵抗と考える場合が多い。
===; 界面熱抵抗===
: 均質な二つの物体が接触する[[界面]]における熱抵抗を界面熱抵抗または接触熱抵抗<ref>{{cite|和書 |editor=日本機械学会 |author= |title=伝熱工学資料 |edition=5 |publisher=丸善 |year=2009 |isbn=978-4-88898-184-2 |page=16}}</ref>と呼ぶ。この熱抵抗は、
均質な二つの物体が接触する[[界面]]における熱抵抗を界面熱抵抗と呼ぶ。この熱抵抗は、界面の[[密着]]性、二つの物体のバルク熱抵抗の差異によって増減する。ミクロな視点で見た場合の、コンポジット複合体([[モノマー]]レベルでの[[化学結合]]に依らない複合体)においても、その複合体には界面熱抵抗が存在する。
:* 接触面の[[うねり]]、[[表面粗さ]]
:* 押しつけ圧力
:* 接触している物体の[[硬さ]]
:* 接触している物体の[[熱伝導率]]
:* 接触面に介在している物質の熱伝導率
:* 接触面の[[酸化]]状態
均質な二つの物体が接触する[[界面]]における熱抵抗を界面熱抵抗と呼ぶ。この熱抵抗は、界面の[[密着]]性、二つの物体のバルク熱抵抗の差異: によって増減する。ミクロな視点で見た場合の、コンポジット複合体([[モノマー]]レベルでの[[化学結合]]に依らない複合体)においても、その複合体には界面熱抵抗が存在する。
: 一般に、測定にはそれぞれの物体のバルク熱抵抗と、複合させた場合の熱抵抗の差異から算出するが、片方の物体の[[膜厚]]が非常に小さい場合には'''サーモリフレクタンス法'''等を用いて直接測定する事も出来る。
 
== 脚注 ==
一般に、測定にはそれぞれの物体のバルク熱抵抗と、複合させた場合の熱抵抗の差異から算出するが、片方の物体の[[膜厚]]が非常に小さい場合には'''サーモリフレクタンス法'''等を用いて直接測定する事も出来る。
{{reflist}}
 
== 関連項目 ==
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{{DEFAULTSORT:ねつていこう}}
[[category:熱]]
[[Category:熱伝導]]
[[category:物質の性質]]