「らーめん才遊記」の版間の差分

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『'''らーめん才遊記'''』(らーめんさいゆうき)は、原作:[[岩見吉朗|久部緑郎]]、作画:[[河合単]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[ビッグコミックスペリオール]]』([[小学館]])2009年17号から2014年5号まで連載された。[[ラーメン]]を題材とした[[料理・グルメ漫画]]であり、『[[ラーメン発見伝]]』の登場人物の一部が引き続き登場する外伝的な[[続編]]にあたる<ref>{{cite web|url=https://www.manga-news.jp/article/8450/|title=感覚ではない、ロジックとしてのラーメン漫画『らーめん才遊記』|author=山本ジョージ|date=2018-05-23|website=マンガ新聞|accessdate=2020-03-17}}</ref>。全11巻。続編となる『[[らーめん再遊記]]』が2020年2月より『ビッグコミックスペリオール』で連載されている<ref>{{cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/367193|title=感伝説の男を新たに描く「らーめん再遊記」始動、池上遼一のラーメン読切も掲載|date=2020-02-14|website=コミックナタリー|accessdate=2020-03-17}}</ref>
 
2020年4月からテレビドラマ化予定<ref name="oricon20200128">{{Cite news|url= https://www.oricon.co.jp/news/2154119/full/ |title= 鈴木京香主演で『らーめん才遊記』ドラマ化「おいしい一杯を極めます」 |newspaper= ORICON NEWS |publisher= oricon ME |date= 2020-01-28 |accessdate= 2020-01-28 }}</ref>。
 
== あらすじ ==
{{不十分なあらすじ|date=2020年3月17日 (火) 08:05 (UTC)}}
「らあめん清流房」のオーナーでラーメン界のカリスマである'''芹沢達也'''新たにラーメン向けフード・コンサルティング会社「清流企画」を設立していた。さらにまた、実験的ラーメン発表の場としてセカンドブランドの「麺屋せりざわ」を始めも開業していた。そこに彼皆が絶賛する芹沢自信作を口にし月替わりラーメンだったが、「今イチ」だと述べる若い女性客が現れた。その女性客はタマネギのみじん切り炒めを乗せるという手法で、芹沢の味を上回った。
 
その女性客は、汐見ゆとり。清流企画の入社試験のために面接に来たところだった。
 
時には独自に、清流企画の同僚と共に、いくつかのラーメン店のコンサルティング案件を解決してきたゆとりだったが、そこに「ラーメンなでしこ選手権」とい女性ラーメン職人の選手権の話が舞い込んでくる。
 
有名料理研究家である母・汐見ようことの確執から、ゆとりは選手権で優勝できなければ清流企画を辞め、ようこの後継となるべく戻る約束をしてしまう。選手権決勝では1票差で石原麻琴に敗れるものの、「無効票の2票があれば自分の勝ち」とゆとりはめげない。
 
そこで、ついにはゆとりとようことの親娘ラーメン対決が「ワクワク・ラーメン対決」として開催されることになる。ラーメンの成立の経緯から「ラーメンはフェイク」として1980年代の総決算のようなラーメンを出してきたようこに対し、みとりはこれからのワクワクを提示したラーメンで審査員から圧倒的な支持を受け勝利する。
 
そして、ゆとりは芹沢に優勝したときのお願いとして、女性スタッフのみによる創作ラーメン屋「麺屋なでしこ」をゆとりが店長、夏川が副店長、「ラーメンなでしこ選手権」で競った石原麻琴や西園寺由真と共に開業。芹沢や石原麻琴の父が苦心していた「ラーメン、1000円の壁」もあっさり乗り越え、日替わりラーメンを1000円で提供する店となる。
 
ゆとりは、芹沢を伴って、自分が初めてラーメンを食べた店を再び来訪する。芹沢はその店を見て「いい店だ」「本物のラーメン屋だ」とゆとりに表して2人でその店「ラーメンふじもと」の扉をくぐるのだった。
 
== 登場人物 ==
=== 清流企画 ===
; 汐見ゆとり
: 本編の主人公。22歳。半年前母は有名料理研究家の汐見ようこであり、食関する技法や味覚はしっかり育てられている。母の食育の影響で、ラーメンなどいわゆる[[ジャンクフード]]を食べたことが無かったが、母の敷いたレールのままフランスの料理学校へ留学するのに疑問を持って家出し、離婚していた実父の元へ。実父に連れられて初めて食べたラーメンに感動し、「清流企画」の面接を受けにくることから物語は始まる。母は有名料理研究家の汐見ようこ
: おおよそ社会常識や人間関係の機微を読むという能力に欠けており、本人に悪気はなくとも率直すぎる発言が他人を苛々させることもしばしば。また苦しくなるとタチの悪い嘘を吐く等、性格面では子供っぽい側面が多い。そしてラーメンに関しては、前述したように半年前が初体験のため知識に乏しく、更に原価率という概念やフード・コンサルタントの金銭的相場を知らないなど、ラーメン店を総合的にコンサルティングする能力は未熟
: 反面、母のようこから料理の英才教育を受けてきただけあって、料理そのものへの知識や感覚は非凡。味覚さから、い。食したラーメンを「トボトボ」「ワクワク」など曖昧ながら本質を捉えた表現で掴み、更に玄人も唸る味に改変する能力に長けている。またはなはだ常識に欠けるが、店舗の立地と土地柄の齟齬を見抜く程度の考えはでき、その上で店が流行るか流行らないかを大掴みに言い当てることができるなど、感覚的な側面では極めて優秀である。
: 清流企画への面接にきたのも、両親に書き置きを残し「家出」した上でのことだが、最終的には母ようこの同意を取り付け「清流企画」へと正式入社した。
: 子供じみた性格に似合わずかなりの酒豪。
; 芹沢達也
: フード・コンサルティング会社「清流企画」の社長。前作『ラーメン発見伝』の主要登場人物。前作に引き続きラーメンに対する飽くなき探究心と知識/能力を見せ、さらに今作ではフード・コンサルタントとしての卓越した手腕も発揮する。
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: 「清流企画」社員。40歳。温厚な常識人でゆとりに親身に接する。既婚者。
; 白坂隼人
: 「清流企画」社員。34歳。気さくな人柄だが、外回り中に人妻と不倫をする一面もある。それを本人は、あくまで「遊び」と形容している。主婦層に対する知識が豊富
; 夏川彩
: 「清流企画」社員。26歳。
: 「清流企画」社員。26歳。ゆとりの入社試験で落ちるような罠を張るなど、当初から彼女に厳しく接する。ただし時にはゆとりのアドバイスを受け入れることもあり、時が経つにつれてある程度彼女を受け入れているようでもある。
: かつて茨城の実家でラーメン屋「夏川食堂」を営んでいた両親の姿を見て育ち、自らもその跡を継ぎたいと考えていた。しかし、彩が中学一年の頃、父親がガンで死去し店も潰れ閉店してしまう。店舗そのものは物置として残っている夏川食堂をもう一度再開させるのが夢で、もともとはそのための修行として芹沢が店主のラーメン屋「らあめん清流房」にスタッフとして勤めていたが、人事異動で清流企画に配属されたため、清流房に戻りたいと考えている。
: ゆとりがラーメンの大会において優勝できなければ清流企画をやめる、という話になった際、最初は剣突を食わせていたが、自分に相談もなく決めるなんて水臭い、お前がいなくなると寂しい、と涙ながらに告白し、ゆとりと抱き合い号泣した。
: かつて茨城の実家でラーメン屋「夏川食堂」を営んでいた両親の姿を見て育ち、自らもその跡を継ぎたいと考えていた。しかし、彩が中学一年の頃、父親がガンで死去し店も潰れてしまう。店舗そのものは物置として残っている夏川食堂をもう一度再開させるのが夢。もともとはそのための修行として芹沢が店主のラーメン屋「らあめん清流房」にスタッフとして勤めていたが、人事異動で清流企画に配属されたため、清流房に戻りたいと考えている。
: 芹沢曰く「竹を割ったような性格」。反省する時、路上等場所に構わず大声をだして自分に発破をかけることがある。
; 須田正史
: 「清流企画」社員。24歳。気弱な性格の元ラーメンオタク。どうやらゆとりに気があるようである。フード・コンサルタントとしての知識はあるものの、食したラーメンに対してズレた感想を述べるなど少々抜けている。ただしラーメンに対する情熱は本物
 
=== 清流企画のクライアント ===
; 「京来軒」店主夫婦
: 中華料理屋「京来軒」を経営する老年夫婦。あまり料理の腕は良くない。
: 凡庸で古びた店構えと売りのはっきりしないメニュー体系、そして平均以下の味により客足の途絶えがちな京来軒の現状に嘆いていたところ、偶然通りかかったゆとりによって、会社に無断で、しかも彼女がコンサルティングの相場を知らなかったため3万円という格安の依頼額で清流企画のクライアントとなる。
: 最終的には芹沢の手によって「もやしめん」を看板メニューとした店に生まれ変わり、繁盛するようになった。
; 相川鉄也
: 元は単なるラーメン好きだったが、テレビで「年商50億になったラーメン屋」の話を見て、それを「ラーメン・ドリーム」と形容し、自らもラーメン屋になることを志す。ラーメン店の経営に対する知識はゼロに近い。
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; 武田剛三
: 「らーめん厨房どきゅん」の店主。ふとしたことでゆとりと知り合う。芹沢とも顔見知り。前作『ラーメン発見伝』にも登場し、どきゅん開店当初の様子などが描かれる。芹沢からは「商売の本質を掴んでいる」とその能力を評価されており、ゆとり達がイマイチ成果を出せない案件に対して的確なアドバイスを出したこともある。
; 難波倫子
: 大手フードコンサルティング会社「味惑コーポレーション」の新入社員。仕事の上で、たびたびゆかりとぶつかる。
: 普段は猫を被っているが、かなりガラが悪い。ラーメン職人としての発想力、腕前やコンサルティング業としての能力も高い。
; 石原麻琴
: 伝説的な名店「菜妙軒」の娘。ラーメン創作に関してはゆとり以上の才能を持つが、接客能力はダメダメ。
: ラーメンのアイデアが浮かんだ際には「麺神降臨!」の掛け声とともに眼鏡のレンズが割れ飛び散る。
: 父(菜妙軒の店主)は芹沢がラーメン店を志したきっかけともなっている。
; 西園寺由真
: 「麺屋XXX」の店員でGカップの巨乳。「なでしこラーメン選手権」のお色気担当要員(ビキニ水着で調理など)としてテレビ映えのために招聘されたが、ラーメンの創作力は本物で決勝に進出する。
; 喜久沢友恵
: 繁盛店「ラーメン暖優亭」の店主。「ラーメン界のおっかさん」と呼ばれる。
: 「なでしこラーメン選手権」には参加予定者の急病による代打出場となったが、その腕は芹沢も高く評価しており、事実、決勝まで進んだ。
 
== 単行本 ==