「若山富三郎」の版間の差分

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[[黒澤明]]は映画『[[影武者 (映画)|影武者]]』で、信玄役を若山富三郎、影武者役を勝新太郎という実の兄弟でキャスティングする意向だった<ref name="daily">[https://www.dailyshincho.jp/article/2016/03080500/?all=1 「黒澤明」参謀が明かした「勝新太郎」と大喧嘩の一部始終] 週刊新潮(2016年3月3日号)</ref>。しかし、若山は勝と黒澤のトラブルを予期し、それに巻き込まれることを嫌って出演依頼を断った。なお若山は、「何、黒澤明? そんなうるせえ監督に出られねえよ、俺は」と、その本音を述懐している<ref>『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代』(PHP新書)P214</ref>。
 
一方、[[喘息]]でありながら[[ホープ (たばこ)|ショートホープ]]を愛煙するチェーンスモーカーで、[[糖尿病]]でありながら平気で[[大福]]や[[羊羹]]1本を平らげるなど、持病をかかえながらも不節制、不養生を続ける生活習慣が祟り、[[1984年]]には[[心筋梗塞]]で入院。その後ハワイで血管5本に及ぶ[[冠動脈大動脈バイパス移植術|バイパス手術]]を受ける<ref>http://www.nurs.or.jp/~ki-net/home2d.html ([[2013年]][[4月19日]]閲覧)</ref>。手術は無事に成功し現場に復帰、特に、[[1989年]]の[[アメリカ映画]]『[[ブラック・レイン]]』では英語の台詞も流暢にこなし、凄みを効かせたヤクザの親分を演じ、その存在感を示した。しかしこの間、医師の忠告を無視し、生活習慣を改めることはなかった。糖尿病悪化の影響もあり、[[1990年]]になって心臓の状態は再び悪化。同年12月には腎機能障害を併発し入院を余儀なくされ、この時医師から「(このままの生活を続ければ)来年の夏までもたない」と余命宣告を受けている<ref group="注">この事実は、当然本人には一切知らされなかったが、この当時、若山の近親者はハワイ滞在中の勝以外、当時存命だった高齢の父・勝東治のみで、付き人らも「私たちでは受け止められない」とし、結局医師の説明に立ち会ったのは[[山城新伍]]と当時の夫人[[花園ひろみ]]だった。医師からは「私たちの言う事を聞いてくれて煙草を吸わないでいるとか、そういうことで騙し騙しいけば3年か4年は大丈夫かも知れない。だが覚悟だけはしておいて欲しい」と伝えられた。</ref>。その後は[[京大病院]]に転院。一時小康状態となり、週3回の[[人工透析]]を受けながら、[[1991年]]10月に映画『[[王手 (映画)|王手]]』で復帰を果たすが、病の影響で、やつれた印象は隠しようがなかった<ref>{{Cite book |和書 |author = 山城新伍 |authorlink = 山城新伍 |year = 2008 |title =若山富三郎・[[勝新太郎]]無頼控 おこりんぼさびしんぼ|publisher = 廣済堂文庫|pages = 233 - 259 |isbn = 9784331654330 }}</ref>。1992年2月には[[ペースメーカー]]埋め込み手術を受けている。<ref>{{Cite web|title=麻雀中に急性心不全で倒れた若山富三郎|プレイバック芸能スキャンダル史|url=http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/143448|website=日刊ゲンダイDIGITAL|accessdate=2020-03-04}}</ref>
 
[[1992年]][[3月27日]]、勝に対して懲役2年6月、執行猶予4年の判決が下され、実刑も予想される中での執行猶予付き判決に、涙を流して喜び、[[4月2日]]、京都の自宅に勝夫妻と清川虹子を招き食事会を催す。食事の後、いつものようにマネージャーに麻雀卓の用意をさせているさなか、隣に座っていた清川に顔面蒼白で倒れこみ、この時には既に心停止の状態だった。搬送先の京大病院で電気ショックや降圧剤投与などの処置を受けるが、午後6時25分、[[心不全#急性心不全|急性心不全]]のため死去。{{没年齢|1929|9|1|1992|4|2}}<ref>{{Cite web|title=麻雀中に急性心不全で倒れた若山富三郎|プレイバック芸能スキャンダル史|url=http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/143448|website=日刊ゲンダイDIGITAL|accessdate=2020-03-04}}</ref>。兄想いだった勝はカメラの前でその遺骨を食べ、涙を流しながらその死を悼んだ<ref>{{Cite web|title=兄の遺骨を食べ、薬物をパンツに隠す 令和に語り継がれる「勝新太郎伝説」|url=https://dot.asahi.com/dot/2019062500031.html?page=2|website=AERA dot.|accessdate=2020-03-06}}</ref>。