「今鏡」の版間の差分

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『'''今鏡'''』(いまかがみ)は、[[歴史物語]]。10巻。成立は[[平安時代]]末期であり『今鏡』序文によれば、[[高倉天皇]]の[[嘉応]]2年([[1170年]])とされるが、それ以降とする説もある{{要出典|date=2020年3月}}。作者は[[藤原為経]]([[寂超]])とするのがほぼ定説になっている。ほかに、[[中山忠親]]、[[源通親]]説もある{{要出典|date=2020年3月}}。『今鏡』は『続世継』(しょくよつぎ)とも『小鏡』(こかがみ)とも呼ばれる。『続世継』は、『大鏡』の続きであるという意味で、『小鏡』とは、現在の歴史という意味である。『つくも髪の物語』ともいう。
 
いわゆる「[[四鏡]]」の成立順では2番目に位置する作品である。内容的には『[[大鏡]]』の延長線上に位置し、3番目に古い時代を扱う。なお、描く年代が4番目の『[[増鏡]]』との間には13年間の空白があり、[[藤原隆信]](寂超在俗の子)の著である歴史物語『[[弥世継]]』(いやよつぎ、現存しない)がその時代を扱っていたためとされる。
 
<!-- 評価 -->
王朝末期から[[中世]]への過渡期において政治的・社会的大きな変動があったにもかかわらず、政治への関心は薄く、儀式典礼や風流韻事など学問・芸能に重点を置く記述を貫いている。その一方で記述は歴史的事実に対して比較的忠実である。また、当時の物語に対する批判(『[[源氏物語]]』を書いた[[紫式部]]が[[妄語戒]]によって[[地獄]]に堕ちたとする風説)に老婆が反論する場面が盛り込まれるなど、仏教戒律を重んじて[[極楽往生]]を願うという当時の社会風潮が物語としての創作性を抑制したとする見方もある{{要出典|date=2020年3月}}
 
== 注釈書 ==