「フォールトトレラント設計」の版間の差分

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ハードウェアのフォールトトレラント性は、故障した部品をシステム動作中に交換することを要求する場合がある。
このようなバックアップがひとつだけ存在するシステムを「シングルポイント・トレラント」と言う。フォールトトレラントシステムと呼ばれているものはほとんどこのタイプである。このようなシステムでは[[MTBF|平均故障発生間隔|平均故障(MTBF)]]が十分に長くないと、部品交換中に使用中のバックアップも故障してしまうことがある。MTBFが長ければ長いほど良いが、フォールトトレラントシステムに特にそれが求められているわけではない。
 
バッテリーで稼働可能な組み込み系システムのコンピュータと異なり、汎用コンピュータは動作中に(通常のシャットダウン手順を経ることなく)突然の電源断が発生した場合、予期せぬ状態に陥ってしまうことがある。揮発性メモリに記録された一時情報が失われるだけでなく、読み書き中のユーザードキュメントファイルが破損してしまったり、システムファイルの破損によりOSが起動しなくなったり、さらにはハードウェアが故障してしまうこともある。産業系システムでは通例、コンピュータの動作中に停電が発生した場合も、予備電源を使ってある程度の動作を続け、安全に自動シャットダウンすることができるようにするため、[[無停電電源装置]] (UPS) を備えている。