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2015年に2回[[ノーヒットノーラン]]を達成しており、通算で3度[[サイ・ヤング賞]]を受賞している。
 
[[クレイトン・カーショウ]]と並んで2010年代のMLBを代表する選手の一人であり、2010年代で挙げた161勝、2452奪三振はいずれもMLB全体で単独1位の記録である。また同期間の[[サイヤング賞]]受賞回数(3(3)もクレイトン・カーショウと並んでMLB全体1位タイの記録である。
 
== 経歴 ==
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{{by|2015年}}1月21日に[[ワシントン・ナショナルズ]]と7年総額2億1000万ドルで契約を結んだ事が発表<ref>{{Cite Web|url=http://m.nationals.mlb.com/news/article/106764378/nationals-max-scherzer-agree-to-seven-year-210-million-contract |title=Scherzer has 7-year, $210M deal with Nats|author=Bill Ladson|publisher=MLB.com|language=英語|date=2015年1月21日|accessdate=2016年11月17日}}</ref>され、入団会見を行った<ref>{{Cite Web|url=http://m.nationals.mlb.com/news/article/106954606/winning-culture-led-max-scherzer-to-washington-nationals |title=Winning culture led Scherzer to Nationals|author=Bill Ladson|publisher=MLB.com|language=英語|date=2015年1月21日|accessdate=2015年1月22日}}</ref>。背番号は、新しく「'''31'''」となった。6月20日の[[ピッツバーグ・パイレーツ]]戦で[[ノーヒットノーラン]]を達成<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/06/21/kiji/K20150621010582830.html ナショナルズ・シャーザーが無安打無得点 死球1つだけの“準完全”]スポーツニッポン2015年6月21日配信</ref>。さらに10月3日の[[ニューヨーク・メッツ]]戦で2010年の[[ロイ・ハラデイ]]以来史上6人目となるシーズン2度目のノーヒットノーランを達成した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/10/04/kiji/K20151004011258740.html シャーザー、今季2度目のノーヒッター!圧巻9連続含む17K]スポーツニッポン2015年10月44日配信</ref>。最終的には33試合に登板し、[[ナショナルリーグ|ナ・リーグ]]8位の防御率2.79・リーグ4位のWHIP0.92を記録。いずれもリーグ最多タイの3完封勝利を含む4完投し、14勝を挙げて通算100勝も達成。奪三振276はリーグ2位にランクイン且つ4年連続230以上となる数字であり、与四球率1.34も自己記録を更新するなど、[[スティーブン・ストラスバーグ]]の調子が上がらない中、大エースとしてチームを引っ張った。この活躍ぶりもあって、シーズンオフの[[サイ・ヤング賞]]投票では5位に入った<ref>[http://www.baseball-reference.com/awards/awards_2015.shtml#NLcya 2015 Awards Voting - NL Cy Young Voting] - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年11月29日閲覧。</ref>。
 
{{by|2016年}}5月11日のタイガース戦で9イニングでは[[ロジャー・クレメンス]]、[[ケリー・ウッド]]、[[ランディ・ジョンソン]]に次ぐMLB最多タイ記録となる20奪三振を記録した(6安打2失点で完投勝利)<ref>[http://full-count.jp/2016/05/12/post31973/ シャーザーがメジャータイ記録の20K 古巣相手に史上4人目の快挙]Full-count2016年5月12日配信</ref>。このシーズンは序盤被本塁打が激増し(5月までにで72.1イニングで15被本塁打を記録)安定感を欠いたが、徐々に調子を上げ、6月、7月は防御率1点台を記録。最終的にはリーグトップの20勝・284奪三振・228.1イニング・WHIP0.97、リーグ8位の防御率2.96を記録し、自身3度目(ナ・リーグでは初)の最多勝と初の[[最多奪三振 (MLB)|最多奪三振]]の2冠を達成した。打撃では自己最多の13[[犠打]]で、[[野手]]も含めて両リーグ最多を記録。[[ロサンゼルス・ドジャース]]との[[ディビジョンシリーズ]]では、第1戦と第5戦に先発したが、12回3被本塁打5失点で0勝1敗に終わり、チームも2勝3敗で敗退となった。しかしレギュラーシーズンの活躍は評価され、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞し、史上6人目の両リーグでの受賞者となった<ref>{{Cite web|url=http://m.mlb.com/news/article/209008372/max-scherzer-wins-nl-cy-young-award/ |title=Scherzer takes home NL Cy Young Award|author=Jamal Collier|publisher=MLB.com|language=英語|date=2016年11月17日|accessdate=2016年11月17日}}</ref>。オフの11月8日に[[2017 ワールド・ベースボール・クラシック|第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)(WBC)]]の[[2017 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表|アメリカ合衆国代表]]への参加の意思を表明し<ref>[http://m.mlb.com/news/article/208363074/max-scherzer-set-for-world-baseball-classic/ Scherzer plans to pitch in World Baseball Classic] ''MLB.com'' {{en icon}} (2016年11月8日) 2016年12月15日閲覧</ref>、12月5日に選出された<ref>[http://m.mlb.com/news/article/210302086/24-all-stars-among-initial-confirmed-players-for-2017-world-baseball-classic/ 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic] ''MLB.com Press Release'' {{en icon}} (2016年12月5日) 2016年12月15日閲覧</ref>。
 
{{by|2017年}}1月9日に[[右]][[手]][[薬指]]を[[疲労骨折]]したため<ref>[http://m.nationals.mlb.com/news/article/213164534/finger-injury-to-keep-max-scherzer-out-of-wbc/ Finger injury to sideline Scherzer for WBC] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年1月9日) 2017年1月10日閲覧</ref> 、自身のツイッターで選出されていた第4回WBCアメリカ合衆国代表辞退を表明した<ref>[https://mobile.twitter.com/Max_Scherzer/status/818594793500643328] ''{{Twitter|Max_Scherzer|Max Scherzer}}'' (2017年1月9日) 2017年1月10日閲覧</ref>。
シーズンでは開幕から好調を維持し、6月11日の[[テキサス・レンジャーズ|レンジャーズ]]戦で通算2000奪三振を達成<ref>[http://m.nationals.mlb.com/news/article/235799350/max-scherzer-joins-2000-strikeout-club/?topicId=27118414 Max makes history as 3rd-fastest to 2,000 K's] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年6月11日) 2017年6月25日閲覧</ref>。1784イニングでの達成は歴代3番目のスピード記録であった<ref>[https://full-count.jp/2017/06/12/post72298/ シャーザーが通算2000奪三振 ペドロ、ランディに続く史上3番目のスピード達成]Full-count2017年6月12日配信</ref>。[[2017年のMLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]にも出場し、自身2度目の先発投手を務めた。8月1日の[[フロリダ・マーリンズ|マーリンズ]]戦で初本塁打を放ったが、直後に首の痙攣で降板<ref>[http://m.mlb.com/news/article/245810196/max-scherzer-exits-after-first-homer/?game_pk=491695 Scherzer homers, then exits with neck spasm] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年8月2日) 2017年10月2日閲覧</ref>、[[故障者リスト]]入りした<ref>[http://m.mlb.com/news/article/249257974/nationals-max-scherzer-placed-on-10-day-dl/ Scherzer heads to DL with neck inflammation] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年8月19日) 2017年10月2日閲覧</ref>。9月19日のブレーブス戦で[[ルイス・ゴハラ]]からシーズン250奪三振を記録し、史上4人目となる4年連続250奪三振を記録した<ref>[http://m.nationals.mlb.com/news/article/255096932/max-scherzer-reaches-250-strikeouts/ Scherzer 4th ever with 4 straight 250-K seasons] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年9月20日) 2017年9月24日閲覧</ref>。シーズン通算では、故障者リスト入りの影響もあり投球回こそ減少したが、16勝6敗、防御率2.51、268奪三振で2年連続の最多奪三振受賞となった。11月15日、2年連続、自身3度目のサイ・ヤング賞を受賞した<ref>[http://m.nationals.mlb.com/news/article/261965656/nationals-max-scherzer-wins-nl-cy-young-award/ Nationals' Max Scherzer wins NL Cy Young Award] ''MLB.com'' {{en icon}} (2017年11月15日) 2017年11月16日閲覧</ref>。
 
{{by|2018年}}はまず開幕戦で10奪三振の球団記録を更新した。その後も好投を続け、6月5日の[[タンパベイ・レイズ]]戦で両リーグ最速で10勝に到達<ref>[https://www.mlb.com/news/max-scherzer-strikes-out-13-to-lead-nationals/c-279949432 Immaculate inning, 13 K's for Max in 10th win] ''MLB.com'' {{en icon}} (2018年6月5日) 2018年10月2日閲覧</ref>。7月2日のボストン・レッドソックス戦では移籍後通算1000奪三振に到達し、2球団で1000奪三振を記録した11人目の選手になった<ref>{{Cite web|title=Scherzer gets historic K in tough-luck loss|url=https://www.mlb.com/news/max-scherzer-records-1-000th-nats-strikeout-c283970100|website=MLB.com|accessdate=2019-07-08|language=|publisher=}}</ref>。[[2018年のMLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]にも出場し、2年連続3回目の先発投手を務めた<ref>{{Cite web|url=https://www.mlb.com/news/chris-sale-max-scherzer-start-all-star-game/c-286093644|title=Chris Sale, Max Scherzer start All-Star Game|accessdate=2018-12-12|website=MLB.com|language=en}}</ref>。後半戦も好調を維持し、9月25日の[[マイアミ・マーリンズ|マーリンズ]]戦で自身初となるシーズン300奪三振を達成(この試合も含め、この年は二桁奪三振を18試合で記録した)<ref group="注">右腕では20022002年の[[カート・シリング]](ダイヤモンドバックス)以来のことだった。</ref><ref>[https://www.mlb.com/news/max-scherzer-hits-300-strikeouts-in-win/c-295999004 Scherzer hits 300 K's, earns 18th win] ''MLB.com'' {{en icon}} (2018年9月26日) 2018年10月2日閲覧</ref>。18勝(リーグ1位)・防御率2.53(同3位)・220.2イニング(同1位)・WHIP0.91(同1位)・奪三振率12.2(同1位)の好成績で2年ぶりの最多勝・3年連続の最多奪三振の2冠となった。サイ・ヤング賞投票では[[ジェイコブ・デグロム]]に敗れ2位だった<ref>{{Cite web|url=https://www.mlb.com/news/max-scherzer-runner-up-for-nl-cy-young-award/c-300707126|title=Max Scherzer runner-up for NL Cy Young Award|accessdate=2018-12-12|website=MLB.com|language=en}}</ref>。
 
{{by|2019年}}も開幕投手を務めた。5月までは本調子が出ず、チームも低迷していたことから負けが込んだ。それでも4月26日には史上3番目の速さで通算2500奪三振に到達した。6月は圧巻の投球を見せ、6戦6勝・防御率1.00・68奪三振を記録<ref group="注">1か月で防御率1.00以下、68奪三振以上としたのは[[ペドロ・マルティネス]]、[[ロジャー・クレメンス]]、[[ランディ・ジョンソン]]に次いで4人目。</ref><ref>{{Cite web|title=6月6戦6勝のシャーザーが快挙 防御率1.00以下&68奪三振以上はメジャー史上4人目|url=https://full-count.jp/2019/07/02/post427115/|website=Full-count|accessdate=2019-07-08|language=|publisher=}}</ref>。全てで7回以上投げ、2失点以下、9三振以上を奪った。6月12日の[[フィラデルフィア・フィリーズ]]戦では前日のバント練習で自打球が顔面に直撃し鼻を骨折しての登板ながら、7回無失点・10三振で6勝目を挙げた<ref>{{Cite web|title=鼻骨折シャーザー熱投で話題 客席ファンの“労わりTシャツ”に米笑撃「これ欲しい」|url=https://the-ans.jp/news/64286/|website=THE ANSWER|accessdate=2019-07-08|language=|publisher=}}</ref>。同月の月間MVPに選ばれた。7年連続で[[2019年のMLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]に選出されたが、故障を理由に出場辞退。背中の張りで自身2度目の故障者リスト入りして後半戦を迎え、一度登板するも再び故障者リストに戻って1か月近く離脱した<ref>{{Cite web|title=シャーザー、再びIL入り 背中上部の張り|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201907300000181.html|website=nikkansports.com|accessdate=2019-10-11|language=|publisher=}}</ref>。8月後半に復帰して同29日の[[ボルチモア・オリオールズ]]戦で8年連続200奪三振に到達するも、9月は防御率5点台と調子を落としてレギュラーシーズンを終えた。最終成績は19先発で11勝7敗、防御率2.92、243奪三振(リーグ3位)だった。ポストシーズン、まず[[ワイルドカードゲーム]]で先発し、5回3失点でリードを許して降板したが、チームは逆転勝利を収めた<ref>{{Cite web|title=2度サイ・ヤングのシャーザー、WCで本領発揮できず 5回2被弾3失点で降板|url=https://www.sanspo.com/baseball/news/20191002/mlb19100211130004-n1.html|website=SANSPO.COM|date=|accessdate=2019-10-02|language=|publisher=}}</ref>。[[2019年のナショナルリーグディビジョンシリーズ|ディビジョンシリーズ]]第2戦では8回裏にリリーフとして登板して1回無失点に抑えた。第4戦には先発して7回1失点で勝利投手になった。[[2019年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ|チャンピオンシップシリーズ]]第2戦は7回無失点の好投でチームの[[スイープ]]に貢献<ref>{{Cite web|title=Max's masterpiece gives Nats 2-0 NLCS lead|url=https://www.mlb.com/news/max-scherzer-near-no-hitter-nlcs-game-2|website=MLB.com|accessdate=2019-10-31|language=|publisher=}}</ref>。球団も自身も初めての[[2019年のワールドシリーズ|ワールドシリーズ]]では、第1戦に先発して5回2失点で勝利投手になった。第5戦にも先発予定だったが、「腕をあげることができない」ほどの首痛で登板回避<ref>{{Cite web|title=シャーザーが首痛でWS先発を緊急回避、第7戦登板を望む|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3251721|website=www.afpbb.com|accessdate=2019-10-31|language=|publisher=}}</ref>。それでも最終第7戦で先発登板して5回2失点の粘投。リードを許していたが、チームは逆転勝利を収め、球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たした<ref>{{Cite web|title=シャーザー涙のV「みんなをすごく誇りに思う」|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201910310000423.html|website=nikkansports.com|accessdate=2019-10-31|language=|publisher=}}</ref><ref>{{Cite web|title=ナショナルズ・シャーザー、5回2失点と粘投|url=https://www.sanspo.com/baseball/news/20191031/mlb19103112070008-n1.html|website=SANSPO.COM|date=|accessdate=2019-10-31|language=|publisher=}}</ref>。オフにはサイヤング賞投票で3位に入った<ref>{{Cite web|title=Scherzer finishes 3rd in NL Cy Young voting|url=https://www.mlb.com/news/max-scherzer-finishes-third-for-2019-nl-cy-young-award|website=MLB.com|accessdate=2019-11-14|language=|publisher=}}</ref>。