「公安警察」の版間の差分

公安警察が得意とするのは徹底した「行確」(コウカク)である。捜査対象を24時間、視察下において、行動や人脈を丸裸にして行く作業だ。この行確は張り込みと尾行によって行われる<ref>[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52702 オウム事件で喫した痛恨のミス…いま明かす公安「尾行のイロハ」ある公安警察官の遺言 第7回 公安捜査官が明かした「尾行のイロハ」] [[現代ビジネス]] 2017年09月03日</ref>。「視察」とは要警戒対象と睨んだ団体や人物を監視下におき、尾行なども駆使して関係者の素性を洗い出す作業だ<ref name="gendai">[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/1534 警視庁公安部「極秘資料大量流出」裏でほくそ笑むのは誰だ テロ緊急展開班メンバーの写真入り名簿も、外事三課長の(秘)文書も白日の下に] [[現代ビジネス]] 2010年11月11日</ref>。対象者の勤務先や住居の向かいの一室を借り切って「[[盗撮|秘撮(盗撮)]]」したり、必要に応じて「[[盗聴|秘聴(盗聴)]]」もする<ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20120712_125812.html?DETAIL&_gl=1*1uwd9t8*_ga*SzB5ekxPSy1qQTRZNEJQSEM4SGpKZGhGOGxRMmpmNC1GNTNmUk1ISlRoRUFKbS1jRGg1RURNMVZ1dE1ZcWJiVQ.. 公安の情報収集の真骨頂は対象者に近い人をスパイにすること 2012.07.12 NEWSポストセブン]</ref>。「要警戒対象への視察行確(行動確認)」は24時間体制で行われ、交友関係、立ち回り先、銀行口座などあらゆる個人情報を収集する。これを公安警察では「基調(基礎調査)」と呼んでいる<ref name="gendai"/>。公安警察官は、対象者を秘匿に行動確認する手法が非常に高いといわれている。[[冷戦]]期に[[東京]]駐在の経験がある欧米の[[情報機関]]の[[スパイ|工作官]]は、日本の公安警察官による行動確認の手法は非常に高度であると評価している<ref>[[コンスタンチン プレオブラジェンスキー]] 『日本を愛したスパイ―KGB特派員の東京奮戦記』([[時事通信社]]) {{要ページ番号|date=2015年11月}}</ref><ref>[[豪甦]]『NOC―小説 CIA見えざる情報官』([[中央公論新社]]) {{要ページ番号|date=2015年11月}}</ref>。
 
公安警察は、[[極左暴力集団|過激派組織]]の非公然活動家を捕捉した場合、あらゆる罪名をて逮捕することがある。事前に[[令状]]が出ていない場合などにしばしば用いられるのが[[公務の執行を妨害する罪|公務執行妨害罪]]、いわゆる「[[転び公妨]]」という手法である。「声をかけたところ突然騒ぎ出し、捜査員を突き飛ばして逃げようとした」というような被疑事実で[[逮捕]]するのである。他には、[[運転免許証|免許証]]の住所と実際の住所が異なるなどの被疑事実で[[免状不実記載罪]]もしばしば用いられることがある<ref>[https://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2016_02/p30.pdf 秘密保護法 解説 第19回 講演「特定秘密保護法と公安警察・公安検察」 特定秘密保護法対策本部委員 酒田 芳人(64 期) ]</ref>。
 
[[1970年代]]には[[連合赤軍]]による[[あさま山荘事件]]や[[東アジア反日武装戦線]]による[[連続企業爆破事件]]など、[[極左暴力集団|過激派]]による[[テロ]]事件が続発していたため、警察当局は過激派を中心とする[[日本の新左翼|新左翼党派]]のメンバーを路上で唾を吐いた([[軽犯罪法]]違反)、赤信号で横断歩道を渡った([[道路交通法]]違反)容疑などで逮捕することが多々あった<ref>『若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』、「[[実録・連合赤軍 あさま山荘への道程|実録・連合赤軍]]」編集委員会+[[掛川正幸]]編、[[朝日新聞社]]、2008年</ref>。
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