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|birth={{生年月日と年齢|1977|4|30}}<ref name="UFC">[http://jp.ufc.com/fighter/Yoel-Romero ヨエル・ロメロ] UFC公式サイト</ref>
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|family=[[ヨアン・パブロ・エルナンデス]](弟)
|place=[[ピナール・デル・リオ州]][[ピナール・デル・リオ]]<ref name="UFC"/>
|team=Kampfsport Althof<br />→[[アメリカン・トップチーム]]
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'''ヨエル・ロメロ'''('''Yoel Romero'''、[[1977年]][[4月30日]] - )は、[[キューバ]]の[[総合格闘家]]、[[アマチュアレスリング|レスリング]]選手。[[ピナール・デル・リオ州]][[ピナール・デル・リオ]]出身。[[アメリカ合衆国]][[フロリダ州]][[マイアミ]]在住。[[アメリカン・トップチーム]]所属。2020年23月現在、[[UFC]]世界[[ミドル級]]ランキング4位<ref>[http://jp.ufc.com/ranking] UFC公式サイト</ref>。[[2000年シドニーオリンピック]]男子フリースタイル85kg級銀メダリスト。
 
[[ファイル: UFC 205 Yoel Romero Weigh In.jpg|thumb|計量時のロメロ([[UFC 205]])]]
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[[2005年]]、[[2005年レスリング世界選手権|レスリング世界選手権]]に出場し、男子フリースタイル84kg級で準優勝を果たした。
 
その後は2007年にの[[ヨアン・パブロ・エルナンデス]]の住む[[ドイツ]]に亡命し、レスリングを続けていた。
 
=== 総合格闘技 ===
[[2009年]]12月ドイツでプロ[[総合格闘技]]デビュー。4戦4勝4KOの記録を残す。
 
[[2011年]]9月10日、[[Strikeforce]]初参戦となった[[Strikeforce: Barnett vs. Kharitonov]]で[[ハファエル・カバウカンチ]]と対戦し、パウンドで1RKO負け。キャリア初黒星を喫し、首の怪我で2013年のUFCデビューまでブランクを作る。
 
=== UFC ===
[[2013年]]4月20日、[[UFC]]初参戦となった[[UFC on FOX 7]]でクリフォード・スタークスと対戦し、左飛び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、UFCは白星デビューとなった。同年11月6日、[[UFC: Fight for the Troops 3]]でホニー・マルケスと対戦し、3Rに左ストレートでKO勝ち
 
[[2014年]]1月15日、[[UFC Fight Night: Rockhold vs. Philippou]]で[[デレク・ブランソン]]と対戦。試合を通してテイクダウンを一度も奪うことができず、逆に36度のテイクダウンを許すなど苦戦を強いられたものの、3Rに左フックでダウンを奪いグラウンドでのボディーへの肘打ち連打で逆転のTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。同年4月19日、[[UFC on FOX 11]]でミドル級ランキング13位の[[ブラッド・タヴァレス]]と対戦し、終始テイクダウンを奪い続けて3-0の判定勝ち。キャリア初の判定での勝利となった。
 
2014年4月19日、[[UFC on FOX 11]]でミドル級ランキング13位の[[ブラッド・タヴァレス]]と対戦し、終始テイクダウンを奪い続けて3-0の判定勝ち。
2014年9月27日、[[UFC 178]]でミドル級ランキング6位の[[ティム・ケネディ]]と対戦。2R終了間際に数発のパンチのクリーンヒットを受けてピンチに陥るも、3R序盤に右フックでダウンを奪い、ふらついたケネディをパンチ連打で追撃して、最後はパウンドで逆転のTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。この試合でロメロは2R終了後のインターバルにて、インターバル終了の音が鳴ってからも余分にイスに座って休み続けたとして非難を受けたが、実際にはUFCのカットマンがロメロの傷口にワセリンを塗布しすぎたために、レフェリーとコミッショナーがそのワセリンをロメロのセコンドに拭き取るよう指示し、その間ロメロがイスに座って待つことをレフェリーが許したためである(セコンドはワセリンに触れる資格を与えられていないため最終的にレフェリーが拭き取っている)<ref>[https://www.mmafighting.com/2014/12/20/7420225/yoel-romero-tim-kennedy-cheated-before-stoolgate-incident-at-ufc-178 Yoel Romero: Tim Kennedy cheated before 'Stoolgate' incident at UFC 178]MMA Fighting 2014年12月20日</ref><ref>[http://mmajunkie.com/2014/09/rep-says-tim-kennedy-plans-to-protest-outcome-of-yoel-romero-bout-at-ufc-178 Rep says Tim Kennedy plans to protest outcome of Yoel Romero bout at UFC 178] MMAjunkie 2014年9月28日</ref>。
 
2014年9月27日、[[UFC 178]]でミドル級ランキング6位の[[ティム・ケネディ]]と対戦。2R終了間際に数発のパンチのクリーンヒットを受けてピンチに陥るも、3R序盤に右フックでダウンを奪い、ふらついたケネディをパンチ連打で追撃して、最後はパウンドで逆転のTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。この試合でロメロは2R終了後のインターバルにて、インターバル終了の音が鳴ってからも余分にイスに座って休み続けたとして非難を受けたが、実際にはUFCのカットマンがロメロの傷口にワセリンを塗布しすぎたために、レフェリーとコミッショナーがそのワセリンをロメロのセコンドに拭き取るよう指示し、その間ロメロがイスに座って待つことをレフェリーが許したためである(セコンドはワセリンに触れる資格を与えられていないため最終的にレフェリーが拭き取っている)<ref>[https://www.mmafighting.com/2014/12/20/7420225/yoel-romero-tim-kennedy-cheated-before-stoolgate-incident-at-ufc-178 Yoel Romero: Tim Kennedy cheated before 'Stoolgate' incident at UFC 178]MMA Fighting 2014年12月20日</ref><ref>[http://mmajunkie.com/2014/09/rep-says-tim-kennedy-plans-to-protest-outcome-of-yoel-romero-bout-at-ufc-178 Rep says Tim Kennedy plans to protest outcome of Yoel Romero bout at UFC 178] MMAjunkie 2014年9月28日</ref>。
 
[[2015年]]6月27日、[[UFC Fight Night: Machida vs. Romero]]でミドル級ランキング4位の元UFC世界ライトヘビー級王者[[リョート・マチダ]]と対戦し、グラウンドの肘打ち連打で2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
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2015年12月12日、[[UFC 194]]でミドル級ランキング2位の[[ホナウド・ジャカレイ]]と対戦し、1Rにカウンターのバックハンドブローでダウンを奪い、2R以降は接戦を繰り広げて2-1の判定勝ち。
 
2016年1月13日、全米アンチドーピング機関(USADA)がロメロに競技外ドーピング検査でアンチ・ドーピング規則違反の可能性を示したことを通知する<ref>[https://www.ufc.com/news/ufc-statement-yoel-romero UFC STATEMENT ON YOEL ROMERO]UFC公式サイト 2019年1月13日</ref>。2月8日、ロメロが2015年12月12日のホナウド・ジャカレイとの試合後に摂取したサプリメントが、USADAによる分析の結果禁止薬物で汚染されたサプリメントであったこと、またサプリメントの成分表示ラベルにその禁止薬物が記載されていなかったことを明らかに公表する<ref>[https://www.mmafighting.com/2016/2/8/10941272/manager-contaminated-supplement-led-to-yoel-romeros-failed-drug-test Manager: Contaminated supplement led to Yoel Romero's failed drug test]MMA Fighting 2016年2月8日</ref>。3月23日、USADAが出場停止期間を9ヶ月間に短縮する処分を提示するがロメロはそれを拒否して仲裁に提訴した<ref>[https://www.mmafighting.com/2016/3/23/11295456/yoel-romero-to-appeal-usada-suspension-for-anti-doping-policy Yoel Romero to appeal USADA suspension for anti-doping policy violation]MMA Fighting 2016年3月23日</ref>。
 
2016年4月4日、USADAがロメロから陽性反応が検出されていた禁止薬物がイブタモレンであったこと、また成分表示ラベルにイブタモレンが記載されていなかったこと、独自に同じサプリメントを入手して分析したところ汚染サプリメントであったことを発表。USADAとロメロは合意に達しロメロに6ヶ月間の出場停止処分が科せられた。ロメロは試合の夜と試合前の検査はパスしており、陽性反応を示した検査は試合後に行われた競技外検査であったため試合結果は変更されなかった<ref>[http://jp.ufc.com/news/USADA-Statement-on-Yoel-Romero-040416 ヨエル・ロメロに関するUSADA声明] UFC公式サイト 2016年4月5日</ref><ref>[http://mmajunkie.com/2016/04/yoel-romero-suspended-six-months-after-usada-confirmation-of-tainted-supplement Yoel Romero suspended 6 months after USADA confirmation of tainted supplement]MMA JUNKIE 2016年4月4日</ref><ref>[https://www.mmafighting.com/2016/4/4/11364368/yoel-romero-gets-six-month-suspension-from-usada-for-failing-drug Yoel Romero gets six-month suspension from USADA for failing drug test due to contaminated supplement]MMA FIGHTING 2016年4月4日</ref>。
 
2016年11月12日、[[UFC 205]]でミドル級ランキング2位の元UFC世界ミドル級王者[[クリス・ワイドマン]]と対戦。2Rまでは手数とテイクダウンの数で差をつけられていやや劣勢だったが、3Rにワイドマンの仕掛けたタックルにカウンターの跳び膝蹴りを合わせKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
 
[[2017年]]7月8日、[[UFC 213]]のUFC世界ミドル級暫定王座決定戦でミドル級ランキング3位の[[ロバート・ウィテカー]]と対戦。序盤から中盤にかけてはテイクダウンを奪うなど優勢に試合を進めたものの、ややスタミナが切れた中盤以降は打撃を貰う場面が増え、最終的にウィテカーに巻き返される形となり0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗し、UFC初黒星となった。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
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[[2018年]]2月11日、[[UFC 221]]のUFC世界ミドル級暫定王座決定戦でミドル級ランキング2位の[[ルーク・ロックホールド]]と対戦。ローキックを効かされるものの、時折パンチ連打でプレッシャーを掛け、最後は左フックでダウンを奪ったところに左アッパーで追撃して2R失神KO勝ち。この試合は、ロメロが2.7ポンド体重超過したことにより、ロメロのファイトマネーの30%をロックホールドに譲渡し、ロックホールドが勝利した場合にのみ暫定王座のベルトが与えられることとなった。
 
2018年6月9日、[[UFC 225]]でUFC世界ミドル級王者の[[ロバート・ウィテカー]]と再戦。3Rに右フックでダウンを奪い、5Rには左フックでダウンを奪って、パウンドでウィテカーを追い詰める場面があったものの、僅差で1-2(47-48、48-47、47-48)の5R判定負け。この試合は、ロメロが計量で185.2ポンドとタイトルマッチのリミットである185.0ポンドから0.2ポンド(90グラム)の体重超過をしたことにより、タイトルマッチからノンタイトルマッチに変更された。また、この試合はファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれたが、計量オーバーをしたロメロはボーナス獲得の権利を剥奪された。しかしロメロは、最初の計量で1ポンドの体重オーバーをしてから再計量まで2時間の猶予が与えられたにもかかわらず、イリノイ州コミッションがこれ以上の減量は危険と判断して、1時間ほどで減量を中止させられたために、残りの0.2ポンドを減量できなかったと不満を訴えた<ref>[https://www.bjpenn.com/mma-news/yoel-romero/report-manager-says-yoel-romeros-weight-cut-was-ended-prematurely-by-commission/ Report | Manager says Yoel Romero’s weight cut was ended prematurely by commission]BJPenn.com 2018年6月8日</ref><ref>[https://mmajunkie.usatoday.com/2018/06/ufc-225-chicago-robert-whittaker-yoel-romero-weigh-in-results-live-video-stream UFC 225 weigh-in results: Yoel Romero barely misses, leaving main event in limbo]MMA Junkie 2018年6月8日</ref><ref>[https://www.lowkickmma.com/yoel-romero-reveals-real-reason-he-didnt-make-weight-for-ufc-225/ Yoel Romero Reveals Real Reason He Didn’t Make Weight For UFC 225]LowKickMMA.com 2018年6月8日</ref>
 
2019年5月、2016年に薬物検査で失格した際に使用していた汚染サプリメントの製造会社を訴えていた民事裁判で、裁判所が製造会社に賠償金2,745万ドル(約30億円)をロメロへ支払うよう命じた。ただし製造会社側が出頭・陳述を一切拒否した中で行われた[[欠席裁判]]であり、ロメロ側の言い分が全面的に通る形で出された判決となったため、製造会社が賠償金の支払いに応じるかは定かでない。ロメロは「お金の問題じゃないんだ。全ての事がクリーンに明確になってとても嬉しいよ」とコメントした<ref>[http://www.espn.com/mma/story/_/id/26841517/romero-wins-judgment-tainted-supplement-suit Romero wins judgment in tainted supplement suit]ESPN 2019年5月29日</ref>。
 
2019年8月17日、[[UFC 241]]でミドル級ランキング7位の[[パウロ・コスタ]]と対戦。パンチでダウンを奪い合うなどスタンドの攻防で互角の展開を繰り広げ、テイクダウンを奪うなど奮闘したものの、0-3の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。接戦であったが、この試合は3Rに攻勢をみせたロメロ勝利を支持する声が多数挙がっている
 
[[2020年]]3月7日、パウロ・コスタが左腕の上腕二頭筋を負傷したためアデサンヤからの対戦指名もあり代役として<ref>[https://www.espn.com/mma/story/_/id/27961279/paulo-costa-biceps-surgery-puts-israel-adesanya-fight-jeopardy Paulo Costa's biceps surgery puts Israel Adesanya fight in jeopardy]ESPN 2019年10月30日</ref>[[UFC 248]]のUFC世界ミドル級タイトルマッチで王者[[イスラエル・アデサンヤ]]に挑戦するも、両者ともに手数の少ない展開となり、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗し、3連敗となった。試合後インタビューでには消極的な試合だったことを、ロメロは「彼は走って、走って、走ってばかりだった。あれはチャンピオンではない」「走る姿が見たいのなら、[[ウサイン・ボルト]]を見に行くべきだ」と対戦相手のアデサンヤは「俺はジムで人形をスパーリグパートナーして怒りを露わ戦っていたのだろう」と互い非難合った<ref>[https://www.bloodyelbow.com/platform/amp/2020/3/8/21170093/ufc-yoel-romero-ufc-248-if-fans-wanted-see-running-theyd-go-see-usain-bolt-israel-adesanya-mma-news Yoel Romero blames Israel Adesanya: He was ‘running’ like ‘Usain Bolt’ at UFC 248] SBNATION 2020年3月8日</ref>。
 
== ファイトスタイル ==
オリンピックで銀メダルを獲得するほどのしたレスリングスキルを誇り、シングルレッグ、ダブルレッグ、クリンチスロなどらゆ局面が、スタンドの打撃を主体とする試合スタイルテイクダウンを奪うこの成功率も35%前後ができる。た、り高くない<ref>[https://www.ufc.com/athlete/yoel-romero "SOLDIER OF GOD"YOEL ROMERO]UFC公式 2019年6月7日</ref>。レスリング出身でありながら[[ストライカー (格闘技)|ストライカー]]にも引けを取らない天性の打撃センスを持ち、スタンドやや大ぶりながらパワフル爆発力のあるパンチに加え、飛び膝蹴り、サイドキック、ミドルキック、ローキックなどの多彩な蹴り技を得意としている。打撃また屈強な肉体際の踏み込みも速く反面パンチでの打ちも優スタミナが切ている。まような素振りをすることがあるがロバート・ウィイクダカーやパンからロ・コスタとの対戦では試合終盤ラウンド&パウンドも武器挽回して攻勢に転じており、立ってよし寝てよしのオールラウンダーである逆転勝利も少なくない
 
== 人物・エピソード ==
* 敬虔で厳格な[[クリスチャン]]で、ニックネームの「'''ソルジャー・オブ・ゴッド'''(神の兵士)」はこれに由来する。また、自身のヒーローは[[イエス・キリスト]]だと語り「俺は神に仕える身であり、神の従者であり、兵士だ。神のことを世界に広めるのが俺の役目なんだよ」とも語っている<ref>[http://jp.ufc.com/fighter/yoel-romero UFC公式サイト]</ref>。
* [[プロボクサー]]のIBF世界クルーザー級王者[[ヨアン・パブロ・エルナンデス]]は実弟<ref>[http://www.mmafighting.com/2011/07/27/former-olympian-yoel-romero-signs-with-strikeforce-will-face-fe Former Olympian Yoel Romero Signs with Strikeforce, Will Face Feijao In Debut] MMA Fighting 2011年7月27日</ref>。
* 既婚者であり、3人の子供がいる。
 
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== 表彰 ==
* [[UFC]] ファイト・オブ・ザ・ナイト(4(5回)
* UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
* UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)