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{{単一の出典|date=2017年5月}}
 
'''近代建築'''(きんだいけんちく、{{lang-en-short|Modern Architecture}})とは、[[産業革命]]以後の社会の[[建築]]のこと。こうした建築は[[ギリシャ建築|ギリシャ]]、[[ローマ建築|ローマ]]、[[ゴシック建築|ゴシック]]、[[バロック建築|バロック]]といった過去の様式をなぞらず、機能性や合理性を重視して設計がなされている。またおりそして[[鉄]]や[[ガラス]]、[[コンクリート]]に代表される工業化された材料や、科学技術の進歩に裏付けられた構造技術を採用している{{sfn|藤崎圭一郎|2015}}建築技術は、建築と建築科学、エンジニアリングにまたがる分野であるがこれは実際の制約と[[アメリカの建築基準法|建築規制の]]両方および安全、環境性能、耐火性などに関する基準によって通知されており [[建築家]]、[[建築技術者]]、[[構造エンジニア]] [[建築工学|建築]]工学者など、設計/コンセプトを構築可能な現実に発展させる人々によって実践されていく。近代に入り建物の建設に使用する製品を開発する専門メーカーもこの分野に関与しているのである。実際に[[建築図面|図面]]や[[スケジューリング(生産プロセス)|集計表]]などを作成することにより、建築技術が開発され、理解され、建物に統合さ[[スケジューリング(生産プロセス)|れ]]ていく。現在、コンピューターテクノロジーは、最も単純な建物タイプ以外のすべてで使用されており、20世紀の間[[CAD|コンピューター支援設計]] (CAD)の使用が主流になり、電子的に共有できて非常に正確な図面が可能になったため、たとえば、建築計画を電気および空気処理サービスの設計の基礎として使用可能となっていき<ref>[https://ciat.org.uk/about/what-is-a-chartered-architectural-technologist.html What is a Chartered Architectural Technologist ?]</ref> 設計が進むにつれて、その情報は設計チーム全体で共有が可能ともなった。現在、このプロセスは論理的な結論に達しているが [[BIM|建物]]の[[3Dモデリング|3次元モデル]]を使用し、すべての専門分野からの入力事項を利用して作成された統合設計を構築する、[[BIM|ビルディングインフォメーションモデリング]] (BIM)が広く使用されている。
 
ただし、日本においては「近代化」とは「[[欧化主義|西洋化]]」であったため、近代建築とは「[[西洋館|西洋化された建築]]」を指す。明治政府は西洋の建築技術を導入するにあたり外国人建築家を招くが、彼らは近代建築家が拒絶した権威と伝統を受け継ぐ側の建築家であった。そのため、その教育を受けた日本人建築家の設計した[[赤坂離宮]]や[[東京駅]]は、日本の近代化を象徴する建築だがModern Architectureではない。日本でModern Architectureを指す場合は、[[モダニズム建築]]と呼ばれる。{{sfn|藤崎圭一郎|2015}}