「バリキャップ」の版間の差分

'''バリキャップ'''（{{lang-en|varicap diode}}, {{en|variable capacitance diode}}）または'''可変容量ダイオード'''（{{lang-en|variable capacitance diode}}）とは、[[ダイオード]]の一種で、端子間に加える電圧によって[[静電容量]]が変化するダイオードである。'''可変容量ダイオード'''（かへんようりょうダイオード）や日本では'''バラクタ'''（バリアブルリアクタの略）とも呼ばれる。

バリキャップは[[逆バイアス]]で使うため直流電流は流れないが、コンデンサのように振る舞い、[[空乏層]]の幅がバイアス電圧で変化することで[[静電容量]]が変化する。通常、空乏層の幅は印加電圧の[[平方根]]に比例し、静電容量は空乏層の幅に反比例する。このため、静電容量は印加電圧の平方根に反比例する。

こうした現象はすべてのダイオードで、こうした現象がある程度は見られる。しかしが、バリキャップは静電容量とその変化域が大きくなるように意図して製造設計されている。逆に他の多くのダイオードでは、これらが小さくなるようにし設計されている。