「ノズル」の版間の差分

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ノズルは一般に、流体の[[内部エネルギー]]を減少させ[[運動エネルギー]]を増加させる事に用いられる。「コンバージェント」(流体が進むにつれ、直径が小さくなっていく)型と「ダイバージェント」(流体が進むにつれ、直径が大きくなっていく)型に分類され、収束部に続いて発散部を持つ[[ラバール・ノズル]]は、コンバージェント・ダイバージェント・ノズルと呼ばれる。
 
コンバージェント・ノズルは流体を加速させる働きを持つ。ノズルの圧力比が十分に高ければ、流速はノズルのもっとも狭い部分で音速に達する。このときノズルはchokedである状態を[[チョーク流れ]]という。chokedこの状態においてノズルの圧力比をより大きくしても、流体の最高流速はマッハ1のまま変わらない。流体はノズルを出た後に自由膨張して音速を突破する。
 
ダイバージェント・ノズルは、流速が亜音速である場合流速をさらに落とすことになるが、流速が音速または超音速の場合には流速をさらに高める働きを持つ。
 
上記二つのノズルを組み合わせたラバール・ノズルは、コンバージェント・ノズルによってchokedとなっチョーク流れが成立した流体を、その後方のダイバージェントノズルによって超音速に加速することができる。このCDプロセスはコンバージェント・ノズルの超音速性能を劇的に改善する。
 
排気速度が[[対気速度]]以上でなければならない超音速航空機は、重量およびコスト増加を承知の上で、コンバージェント・ダイバージェント・ノズルを装備することが一般的である。[[戦闘機]]や[[超音速輸送機|SST]]([[コンコルド]]など)のような航空機が使用する超音速ジェットエンジンは高いノズル圧力比を持っている。一方、亜音速ジェットエンジンは亜音速の排気しか要求されず超音速ジェットエンジンほどの高いノズル圧力比は求められていないため、単純なコンバージョン・ノズルを使う。