「特型警備車」の版間の差分

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続いて、同社の[[三菱ふそう・キャンター|キャンター]]をベースにした'''PV-2'''が開発され、こちらは広く配備された。製造は[[三菱グループ|同グループ]]で自衛隊向けの[[装甲戦闘車両]]を多く手掛けてきた[[三菱重工業]]が担当している。車体上には、従来の放水砲にかえて、防弾板を備えた銃座が配置された。この防弾板には目標を確認するための防弾ガラス窓と、銃口を出すための銃眼が付されており、360度全方向に対応できるよう、銃座の周囲を旋回させることができる。箱型の車体の両側面と後部ドアにも視察窓と[[銃眼]]が設置されている{{Sfn|講談社ビーシー|2010|pp=10-11}}。
 
車内からの操作によりフロントガラス下部に内蔵された[[装甲|装甲板]]がせり上がり、フロントガラスを完全に覆う機能が設置されている。装甲板には十字[[スリット]]状の細長い覗見孔が開口されており、装甲板展開時には車体前方上部に内蔵されたTVカメラを使用してモニター画面を確認しながら運転を行うことが可能である。車内には、運転席と助手席に加えて、後部に6名の計8名が着座できる。密閉された造りのため、後部にはエアコンと換気扇も設置された。ベースとなるキャンターのモデルチェンジもあって、PV-2型もマイナーチェンジを重ねており、4代目からは側面にもドアが設けられた{{Sfn|講談社ビーシー|2010|pp=10-11}}。爆破テロ現場での救助活動のために[[東京消防庁]]の[[消防救助機動部隊]]にも同車をベースにした車両がある
 
なお、同じくキャンターをベースにしつつ、フロントガラスの防弾板とルーフ上の銃座を省いて小型化したような設計の装甲車として、[[遊撃車#特型|特型遊撃車]]も開発・配備されている{{Sfn|講談社ビーシー|2010|p=12}}。