「中村橋派出所警官殺害事件」の版間の差分

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== 事件の経緯 ==
=== 犯行計画の立案 ===
[[File:Map of Nakamurabashi Police killing case.png|left|thumb|600px400x400px|事件現場(赤色「×」)周辺の航空写真。加害者Sは◎(自宅アパート)<ref group="注" name="アパート"/>から車を運転して「P」付近に路上駐車し{{Sfn|東京地裁|1991|loc=本件犯行に至る経緯}}、「※」から被害者巡査Aの動向を観察した上で襲撃した{{Sfn|東京地裁|1991|loc=罪となるべき事実}}。|代替文=]]
陸上自衛隊除隊後、Sは母親と全く連絡を取らずに事件当時の住居だったアパートの居室へ転居し、同年4月9日 - 25日まで[[山形県]]内の自動車教習所で合宿教習を受けて[[日本の運転免許|普通自動車免許・自動二輪車免許]]を取得したほか、同年5月2日にはアルバイト情報誌で知ったコーヒー豆挽き売り店(東京都[[杉並区]][[荻窪 (杉並区)|荻窪]])でアルバイト店員として働き始めた{{Sfn|東京地裁|1991|loc=本件犯行に至る経緯}}。このころは特段生活に困窮する状態ではなかったが{{Refnest|group="注"|自衛隊時代に120万円を貯金し、除隊時に約43万円の退職金を受け取った<ref name="朝日新聞1989-06-10">『朝日新聞』1989年6月10日夕刊第一社会面15頁「犯行前に貯金使う 東京・練馬の警官刺殺犯、ナナハン購入」(朝日新聞社)</ref>。その後、750 ccオートバイの購入や運転免許取得などにより約90万円を遣ったが<ref name="朝日新聞1989-06-10"/>、逮捕時には額面約80万円の預金通帳を持っていた<ref name="毎日新聞1989-06-09"/>。}}、16歳(高校2年生)時から抱いていた大金入手の願望が再び頭をよぎるようになり、「まともに働いていたら何年かかっても大金は手に入らない。大金を得るためには銀行・ギャンブル場へ強盗に入るなど、法に触れることを覚悟しなければいけない」という思いが次第に強くなり、やがて「どうすればうまく大金を奪えるか?」などと思いを巡らすようになった{{Sfn|東京地裁|1991|loc=本件犯行に至る経緯}}。