「ピエール・ダイイ」の版間の差分

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ダイイはまた、科学(主として[[宇宙誌]] Cosmography )の普及に関する著書も残している。それらの中でも、地理的・百科事典的な名高い著書『イマゴ・ムンディ(世界像) ''Imago Mundi'' 』は、[[クリストファー・コロンブス]]が所有し、丹念に註を付けていたことで知られている。そして、コロンブスの[[アメリカ大陸]]到達に際して同書が果たした役割は、ダイイの名を高からしめるものとなっている。
 
他方で、師であった[[ニコル・オレーム]]や教え子であった[[ジャン・ジェルソン|ジェルソン]]とは異なり、ダイイは諸事件の推移に果たす[[星辰]]の影響に魅せられていた。彼は、[[占星術]]と歴史、あるいは占星術と神学との一致を示す為に、(天体の)大会合の理論に依拠した。彼の占星術に関する著作のいくつかの章句を解釈した結果として、ダイイが、[[マルティン・ルター]]の[[宗教改革]]や[[フランス革命]]を予言していたとする者もいる(彼の予言は、[[ピエール・チュレル]]、[[リシャール・ルーサ]]らに影響を及ぼした)。彼はまた、[[ユリウス暦]]の改革にも関心を示していた。
 
彼は、他にも書簡、説教集([[ラテン語]]のもの、[[フランス語]]のもの)、フランス語による詩集なども残している。なお、上記で書名を挙げた著書などは、ガリカデジタル図書館(フランス国立図書館)[http://gallica.bnf.fr/]で見ることができる。