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{{参照方法|date=2012年10月}}
[[ファイル:S_45449297.jpg|サムネイル|暈、2018年東京で観測]]
[[File:Halo Solar- and contrailSTJ.JPGjpg|thumb|right|280px216x216px|巻積雲、飛行機雲はっきりした円を描く日中の(ブラジリア、ブラジル)]]
[[File:Halo -ümber STJKuu.jpg|thumb|right267x267px|220px|はっきりとした円を描く日中の(ブラジリア、ブラジル)|代替文=|左]]
[[File:Halo ümber Kuu.jpg|thumb|right|220px|月暈]]
'''暈'''(かさ、halo、英語読み:'''ヘイロー''')とは、[[太陽]]や[[月]]に薄い[[雲]]がかかった際にその周囲に光の輪が現れる[[大気光学現象]]のことである。特に太陽の周りに現れたものは'''日暈'''(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは'''月暈'''(つきがさ、げつうん)という。[[虹]]のようにも見えることから'''白虹'''(はっこう、しろにじ)ともいう。
 
== 概説 ==
[[File:Halo Solar and contrail.JPG|thumb|182x182px|巻積雲、飛行機雲と暈|代替文=|左]]
暈は雲を形成する[[氷晶]]が[[プリズム]]としてはたらき、太陽や月からの光が氷晶の中を通り抜ける際に[[屈折]]されることで発生する。
 
暈を生じさせる雲は多くの場合、[[対流圏]]上層に発生し氷晶からなる[[巻層雲]]や[[巻積雲]]、[[巻雲]]である。[[高層雲]]、[[高積雲]]、[[乱層雲]]、[[積乱雲]]、[[層雲]]などは、氷晶が含まれていても少ない上に、[[氷粒]]に成長していて光の経路が複雑化しているため、暈が見られない。巻層雲、巻積雲、巻雲を形成する氷晶は多くの場合、単純な六角柱状の形をしている。氷晶のそれぞれの面は60度、90度、120度のいずれかの角を成しているため、氷晶は頂角60度、90度、120度のいずれかのプリズムとしてはたらく。
 
[[File:Path of rays in a hexagonal prism.png|thumb|left|150px|内暈の際に六角柱の氷晶を通る太陽光の模式図。六角柱の向きは氷晶によりばらばら。]]
[[File:Hexagonal prism alternative path of rays.png|thumb|left|150px|外暈の際に六角柱の氷晶を通る太陽光の模式図。六角柱の向きは氷晶によりばらばら。]]
光線が六角柱状の氷晶のある側面から入射し、1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角を成しているため、氷晶は頂角60度のプリズムとしてはたらく。このとき氷晶の向きがランダムになっていると、屈折された太陽からの光が、太陽を中心とした半径(視半径)約22度の円として見える。実際には、半径22度の円の外側にも明るい部分が見え、外側に行くほど暗くなる。これを'''内暈'''(ないうん、うちがさ)または'''22°ハロ'''という。
 
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観測される暈はほとんどが内暈であり、外暈が観測されることはかなり稀である。また雲を形成する氷晶の形が特殊な場合には、これ以外の位置に暈が現れることもある。
 
氷晶の屈折率は光の[[波長]]によって異なるため、暈も虹のように色に分かれて見える。内暈、外暈ともに内側が[[赤|赤色]]、外側が[[紫|紫色]]となっている。しかし実際には、氷晶の向きがランダムであるため、散乱などによって分光された色が混じり合ってしまい、白っぽく見えるだけのことが多い。色分れした色帯のうち、外側の赤色は他の色と重なり合わないため、内側の赤や黄色系のところだけが色付いて見えることが多い。[[File:Hexagonal prism alternative path of rays.png|thumb|150px|外暈の際に六角柱の氷晶を通る太陽光の模式図。六角柱の向きは氷晶によりばらばら。|代替文=]][[File:Path of rays in a hexagonal prism.png|thumb|150px|内暈の際に六角柱の氷晶を通る太陽光の模式図。六角柱の向きは氷晶によりばらばら。|代替文=]]「太陽や月に暈がかかると雨が近い」という言い伝えが伝わっている地方は多い。[[低気圧]]の[[温暖前線]]の前方には暈を発生させる巻層雲や巻雲などが存在し、暈は低気圧の接近に伴って発生することが多いためである、と同時に低気圧の接近による大気の引き込み現象により風が弱くなるために暈が出現しやすくなる
 
「太陽や月に暈がかかると雨が近い」という言い伝えが伝わっている地方は多い。[[低気圧]]の[[温暖前線]]の前方には暈を発生させる巻層雲や巻雲などが存在し、暈は低気圧の接近に伴って発生することが多いためである、と同時に低気圧の接近による大気の引き込み現象により風が弱くなるために暈が出現しやすくなる。
 
このほかにも、暈のような大気光学現象が多数存在するが、楕円ではなく完全な円になりうるもので、かつ弧ではなく円周全体が見えるものは、太陽の反対側にできる[[光輪]]を除いて、暈(内暈・外暈)だけと言う説も有るが、光環は多い年では年に100日近く(太陽、月を合わせるともっと多い)、まれでは有るが全周幻日環も見られることがある。
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== 参考文献 ==
{{参照方法|date=2012年10月|section=1}}
 
* [https://web.archive.org/web/20090131100717/http://homepage3.nifty.com/ueyama/sky2/sky.html#naiun 空と太陽に関わる現象 内暈 外暈] 空の輝き
* [https://web.archive.org/web/20090228003001/http://homepage3.nifty.com/ueyama/sky2/skyrare.html 非常に稀な空と太陽に関わる現象] 空の輝き