「反強磁性」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 形容詞を名詞に
タグ: 2017年版ソースエディター
m Template:Lang-en-short の導入
タグ: 2017年版ソースエディター
4行目:
代表的な物質としては、絶縁体では[[酸化マンガン(II)|酸化マンガン]](MnO)や[[酸化ニッケル]](NiO)などが挙げられる。なお、これら酸化物における相互作用は'''超交換相互作用'''によって説明されるが、スピンを逆向きに揃えようとする反強磁性相互作用は超交換相互作用のみに由来するものではなく、[[強磁性]]を説明した「ハイゼンベルクの(直接)[[交換相互作用]]」においても、磁性軌道間に重なりがあればその係数は負となり、反強磁性相互作用をもたらす。
 
強磁性体と同様に、反強磁性もその性質を示すのは低温に限られる。熱揺らぎによるスピンをランダムにしようとする効果(=熱によるエントロピーの増大)のため、ある温度以上になるとスピンはそれぞれ無秩序な方向を向いて整列しなくなり、物質は[[常磁性]]を示すようになる。この転移温度を[[ネール温度]](Néel({{lang-en-short|Néel Temperature)Temperature}})と呼ぶ。ネール温度以上での磁化率は通常は近似的に[[キュリー・ワイスの法則]]で表すことが出来る。
 
なお、[[反磁性]] ({{lang-en-short|diamagnetism}}) は反強磁性とは全く違う現象である。