「JR貨物コキ100系貨車」の版間の差分

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=== コキ107形 ===
{{Double image aside|right|JRF-Koki107-1.jpg|200|Koki107_284.jpg|200|コキ107-1(予讃線 多度津駅、2016年3月28日)|コキ107-284(外房線 蘇我駅、2010年3月28日)}}
 
 
コキ50000形の老朽取替を目的とする次世代標準車として開発された形式で、[[2006年]]12月に試作車の1両 (1) が、[[2008年]]より量産車の製作が開始 (2 - ) され、初年度は144両<ref>JR貨物 Web サイト プレスリリース『[http://www.jrfreight.co.jp/press/pdf/200711-02.pdf 平成20年度のコンテナ車及びコンテナの新製について]』による。</ref>が製作された。2018年1月現在、1,947両 (1 - 1947) が製作されている<ref>[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2013/12/jr107_8.html 【JR貨】コキ107系甲種輸送 (RMニュース)] ネコ・パブリッシング 2013年12月4日</ref><ref name="RM_20151024">[http://rail.hobidas.com/rmn/sp/archives/2015/10/jr1076.html 【JR貨】コキ107形6輌 甲種輸送 (RMニュース)] ネコ・パブリッシング 2015年10月22日掲載</ref><ref name="RM_20161110">[http://rail.hobidas.com/rmn/sp/archives/2016/11/jr_2227.html 【JR貨】コキ107と小田急30000形 甲種輸送|RMニュース|鉄道ホビダス] ネコ・パブリッシング 2016年11月10日掲載</ref><ref name="rf_20160910" />。
 
車体の主要緒元は輸送実績に合致したコキ106形をベースとした<ref name="R&M1703_17">[[#R&M1703|『Rolling stock & Machinery』第17巻第3号、p.17]]</ref>。台枠は従来の[[コンテナ車]]と同様、側バリ、枕バリ、端バリ、横バリなどを溶接組立した構造である<ref name="R&M1703_17" />。コキ106形と同じようにISO規格の20ft(総重量20.32t)コンテナ2個(車端寄り)もしくは20ft(総重量24t)コンテナ1個(車体中央)積載を行うため、車体の上下曲げ剛性を大きくする一方で走行性能に影響するねじり剛性をコキ106形より小さくし、軽量化を図る構造とした<ref name="R&M1703_17" />。後位側の車端には、入換添乗用の握り棒、階段と留置ブレーキハンドルを設けている<ref name="R&M1703_17" />。
コキ200形の構造を踏襲して設計され、台枠の側梁はコキ104形に近い形状とされたが、側梁補強の配置はコキ104形とは異なる。コキ106形までの従来車は手ブレーキを側梁側面に設けていたが、本形式では入換作業の利便性に配慮してコキ50000形と同様に車体端部のデッキ上に設けた。ブレーキ装置は電磁弁をもつCLE方式で、各車に電磁弁を装備し1両単位での運用を可能とする。
 
ブレーキ装置は電磁弁をもつCLE方式で、各車に電磁弁を装備し1両単位での運用を可能とする。空圧式側重弁により積載荷重の大小を検知し、適切なブレーキ力を得る応荷重装置を搭載する<ref name="R&M1703_18">[[#R&M1703|『Rolling stock & Machinery』第17巻第3号、p.18]]</ref>。
 
台車はコキ200形で使用されている FT3 を改良した '''FT3A''' 形としである<ref name="R&M1703_18" />。車輪径は810㎜、固定軸距は2,100mm、軸箱支持を軸ゴム+シェブロンゴム、基礎ブレーキ装置もコキ200形と同様、はユニットブレーキシリンダ・ブレーキテコで FT3 一体化し同等であるが、枕バネを金属バネに加え台車防振ゴムを追加することで貨物装架するユニットブレーキ振動の影響を低減する構造である<ref name="R&M1703_18" />。<!-- 当初滑走検知装置を搭載する予定だったが、技術的課題が多く搭載は見送られている。--><!-- 要エビデンス -->外部塗色はコキ106形と同様の灰色で、荷重は 40.7 t である。
<!-- なお、107-31 - 60の30両に12ft用固定ピンに試験的に先折れタイプが使われている。このピンはコキ104系海上コンテナ緊締装置として使われていたが、現在は違うものが使われている。また、107-1のみに軽量タイプの12ftコンテナ緊締装置が試験的に使われている。--><!-- 追記者にエビデンスを確認中 -->