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呼称で整理、高齢者施設の資料と矛盾する不適切な英語訳、定義や分類の整合性
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{{Otheruses||各国の高齢者施設|高齢者施設}}
{{国際化|date=2020年3月|領域=日本}}
'''老人ホーム'''(ろうじんホーム)とは一定の[[高齢者]]が入所する[[施設]]に付けられた呼称。
[[ファイル:Japanese Map symbol (Home for the aged).svg|thumb|150px|老人ホームの[[地図記号]]]]
'''老人ホーム'''(ろうじんホーム, Nursing home)とは、一般的に、要介護認定を受け、かつ自立生活が困難な[[高齢者]]が入所する[[施設]]を指す。[[日本]]の[[法律]]上、これに該当するものは、[[有料老人ホーム]]と[[老人福祉施設]]とがある。
 
{{Main|有料老人ホーム|老人福祉施設}}
 
== 入所措置 ==
65歳以上で、かつ事情により在宅ケアを受けることが困難なものは、市町村の権限において[[老人福祉法]]による老人ホームへの'''入所措置'''が実施される。
 
{{Quotation|
'''[[老人福祉法]](老人ホームへの入所等)'''<br>
第十一条  市町村は、必要に応じて、次の措置を採らなければならない。<br>
: 一  六十五歳以上の者であつて、環境上の理由及び経済的理由(政令で定めるものに限る。)により居宅において養護を受けることが困難なものを当該市町村の設置する[[養護老人ホーム]]に入所させ、又は当該市町村以外の者の設置する養護老人ホームに入所を委託すること。<br>
: 二  六十五歳以上の者であつて、身体上又は精神上著しい障害があるために常時の介護を必要とし、かつ、居宅においてこれを受けることが困難なものが、やむを得ない事由により[[介護保険法]] に規定する[[地域密着型介護老人福祉施設]]又は[[介護老人福祉施設]]に入所することが著しく困難であると認めるときは、その者を当該市町村の設置する[[特別養護老人ホーム]]に入所させ、又は当該市町村以外の者の設置する[[特別養護老人ホーム]]に入所を委託すること。
}}
 
== 歴史 ==
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日本で最初の養老院はイギリス人エリザベス・ソーントンが[[1895年]]([[明治]]28年)に女性老人のみを対象として[[東京市]][[芝区]]に設立した[[聖ヒルダ養老院]]である<ref>{{Cite web |date= |url= http://kotobank.jp/word/%E8%80%81%E4%BA%BA%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0|title= 老人ホーム|publisher= kotobank|accessdate= 2013-05-31}}</ref>。その後、民間・宗教施設に留まっていた養老院が初めて国の制度上に位置付けられたのは、[[1932年]]([[昭和]]7年)に施行された[[救護法]]であり、戦後の[[1950年]](昭和25年)に旧法に代わって制定された[[生活保護法]]により、養老院という呼び名が'''養老施設'''に変更され、さらに1963年(昭和38年)に制定された[[老人福祉法]]によって'''老人ホーム'''に改称及び体系化が行われ現在に至る<ref>{{Cite web |date= 2009-12|url= http://www.u-bunkyo.ac.jp/center/library/image/kyukiyo11_10%20131-146.pdf|title= 戦前の養老院における入所者処遇|format=PDF |publisher= [[文京学院大学]]人間学部研究紀要 |accessdate= 2013-05-31}}</ref>。
 
== 種類 ==
===多数の死者が出た事件・事故・災害===
; [[特別養護老人ホーム]]
*[[1955年]][[2月17日]] - [[聖母の園養老院火災]]。死者99人。
: 政令で定める要介護高齢者のための生活施設(老人福祉法第20条の5)<ref name="Seisaku">{{Cite web |date= |url=https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000038005_1.pdf|title=介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて 介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて - 住まいとサービスの関係性 - |publisher=厚生労働省 |accessdate=2020-05-06}}</ref>。
*[[1958年]][[6月26日]] - [[昭和28年西日本水害]]。[[熊本市]]で白川が氾濫。濁流が市立養老院弘済寮に押し寄せて建物が倒壊。52人が死亡。
; [[養護老人ホーム]]
: 環境的、経済的に困窮した高齢者の施設を養護するとともに、その者が自立した生活を営み、社会的活動に参加するために必要な指導及び訓練その他の援助を行うことを目的とする施設(老人福祉法第20条の4)<ref name="Seisaku" />。
; [[軽費老人ホーム]]
: 無料又は低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設(老人福祉法第20条の6、社会福祉法第65条)<ref name="Seisaku" />。
{{Main|; [[有料老人ホーム|老人福祉施設}}]]
: 1.入浴、排せつ若しくは食事の介護、2.食事の提供又はその他の日常生活上必要な便宜であつて厚生労働省令で定めるもの(洗濯、掃除等の家事または健康管理)のいずれかを事業とする施設(老人福祉法第29条)<ref name="Seisaku" />。
 
なお、高齢者向けの入居施設には「老人ホーム」という名称をもたない種類のものもあり、サービス付き高齢者向け住宅([[高齢者の居住の安定確保に関する法律]](高齢者住まい法)第5条)や認知症高齢者グループホーム(老人福祉法第5条の2第6項)がある<ref name="Seisaku" />。
 
== 地図記号 ==
[[ファイル:Japanese Map symbol (Home for the aged).svg|thumb|150px|老人ホームの[[地図記号]]]]
[[国土地理院]]が老人ホームに用いる[[地図記号]]は[[家屋]]と[[杖]]を組み合わせたものである。これは[[2006年]]([[平成]]18年)に全国の小中学校からの[[公募]]に基づき制定されたもので、国土地理院が初めて公募によって制定した地図記号のひとつである<ref>{{Cite web |author= 国土地理院測図部 |date= 2006-01-25 |url= http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2006-0125.html |title= 国土地理院の新しい地図記号を初めて公募で決定 |work= 2006年 報道発表資料 |publisher= |accessdate= 2012-08-06}}</ref>。
 
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* [[生涯活躍のまち]]
* [[CCRC]]([[高齢者]][[健康]][[コミュニティ]])
===; 多数の死者が出た事件・事故・災害===
* [[聖母の園養老院火災]]([[1955年]][[2月17日]]) - 死者99人。
* [[昭和28年西日本水害]]([[1958年]][[6月26日]] - [[昭和28年西日本水害]]。[[熊本市]]で白川が氾濫。濁流が市立養老院弘済寮に押し寄せて建物が倒壊。52人が死亡。
 
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