「上位概念、下位概念、同位概念および同一概念」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Omodaka (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
 
編集の要約なし
5行目:
なお'''同一概念'''(どういつがいねん)、'''同概念'''(どうがいねん)とは、ある言葉と別の言葉が同じの意味を持つ、互いに[[同義語]]であるときにいう。
 
== 性質 ==
ある言葉の上位概念は一つとは限らない。二つ以上あることもあるし、ないこともある。
 
17 ⟶ 18行目:
== 例 ==
* [[文字]]は[[漢字]]の上位概念である。文字は[[ひらがな]]の上位概念である。漢字やひらがなはそれぞれ、文字の下位概念である。漢字はひらがなの上位概念でも下位概念でもない。ひらがなは漢字の上位概念でも下位概念でもない。漢字とひらがなの共通の上位概念として文字があるので、漢字とひらがなは同位概念と言い得る。
* [[食物]]は[[野菜]]の上位概念である。野菜は[[ピーマン]]の上位概念である。食物はピーマンの上位概念である。
* 食物[[文具]]ピーマン[[はさみ]]の上位概念である。[[物]]はピーマンはさみの上位概念である。ピーマン食べ物さみは文具の下位概念でもあり、物の下位概念でもある。文具と刃物との関係は、一方が他方の上位概念である(一方が他方の下位概念である)という関係ではない
* [[タイヤ]]は[[自動車]]の'''下位概念ではない'''。タイヤは自動車の'''部品'''である。自動車事故は自動車の'''下位概念ではない'''。自動車事故は自動車に関連する概念ではある。
 
== オブジェクト指向プログラミング ==
[[オブジェクト指向プログラミング]]において、ある概念を表す[[クラス (コンピュータ)|クラス]]の上位概念を表すクラスをそのクラスの[[スーパークラス]]という。また、下位概念を表すクラスをそのクラスの[[サブクラス]]という。
 
== 特許 ==
上位概念、下位概念、同位概念および同一概念という言葉は、[[特許]]の分野でよく使われる。
 
[[特許請求の範囲]]をなるべく上位概念で記載したほうが特許権の効力が広くなる。また、特許請求の範囲をなるべく下位概念で記載したほうが特許が認められる可能性が大きくなる。そこで、特許の出願人は、特許を受けられる程度に下位概念であり、かつ、特許権の効力が広くなるような特許請求の範囲の記載を工夫する。