「マラハイドのタルボット男爵」の版間の差分

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=== マラハイド封建領主として ===
[[File:Malahide_Castle,_March_2011_(2).jpg|代替文=|左|サムネイル|180px|一族のかつての居城である{{仮リンク2|マラハイド城|en|Malahide_Castle}}]]
[[ファイル:Malahide_harbour.jpg|代替文=|サムネイル|240x240ピクセル|男爵家がかつて支配したマラハイド湾]]
マラハイドのタルボット家は{{仮リンク|フィンガル|en|Fingal|label=フィンガル州}}{{仮リンク2|マラハイド|en|Malahide}}の封建領主<small>(Lords of Malahide)</small>を代々務めてきた一族であり、その始祖{{仮リンク2|トマス・タルボット_(1487年没)|en|Thomas Talbot (died 1487)|label=トマス・タルボット}}<small>(?-1487)</small>は[[エドワード4世 (イングランド王)|エドワード4世]]より世襲職として'''マラハイド港域領主'''<small>(Lord Admiral of Malahide and the Adjacent Seas)</small>{{訳語疑問点|date=2020年2月|マラハイド海提督、マラハイド海領主}}に任じられている<ref name=":1">{{Cite book|title=Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc|url=https://archive.org/details/debrettspeeraget00unse/page/872/mode/2up|publisher=London, Dean|date=1921|others=Wellesley College Library|year=|page=872}}</ref><ref name=":2">{{Cite web|title=Talbot of Malahide, Baron (I, 1831)|url=http://www.cracroftspeerage.co.uk/online/content/talbot1831.htm|website=www.cracroftspeerage.co.uk|accessdate=2020-02-28|publisher=Cracroft Peerage}}</ref><ref name=":02">''Burke's Peerage'' 4th Edition London 1833 Vol. 2 p. 522</ref>。
 
この世襲職によって、タルボット家はマラハイド港及びその近海における[[海難審判|海事司法]]を統括し、かつ同地域に[[関税]]を課す権利を認められており、同職は[[1639年]]に{{仮リンク2|アイルランド財務裁判所|en|Court_of_Exchequer_(Ireland)}}によってもその有効性が確認されている<ref name=":02" />。
 
=== マラハイドのタルボット男爵に叙される ===
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2代男爵リチャード<small>(1766-1849)</small>は[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]]の政治家として活動したほか、[[1839年]][[5月8日]]に'''ダブリン州におけるマラハイドのファーニヴァル男爵'''<small>(Baron Furnival of Malahide, in the County of Dublin)</small>に叙せられた<ref name=":1" /><ref name=":2" /><ref name=":3">{{Cite web|url=https://www.thegazette.co.uk/London/issue/19730/page/928|title=No.19730|accessdate=2020年2月28日|publisher=The Gazette 3 May 1839}}</ref>。この爵位は[[連合王国貴族]]爵位であったためリチャードは[[貴族院 (イギリス)|貴族院]]に列したが、彼が嗣子なく没すると、わずか一代で廃絶している<ref name=":2" /><ref name=":3" />。一方で、アイルランド貴族爵位のタルボット男爵は弟のジェームズ及びその長男へと受け継がれた<ref name=":2" />。
 
4代男爵ジェームズ<small>(1805-1883)</small>は自由党の政治家として{{仮リンク2|アスローン選挙区|en|Athlone (UK Parliament constituency)}}選出の[[庶民院]]議員を務めたのち、[[1856年]][[11月19日]]に'''ダブリン州におけるマラハイドのタルボット男爵'''<small>(Baron Talbot de Malahide, in the County of Dublin)</small>に叙された{{#tag:ref|本爵位名においては『de』が正しく、『タルボット・ド・マラハイド男爵』の表記も考えられるが、当該表記では本質的に同名であるアイルランド爵位と異なる語感を有するほか、英語版記事においてもアイルランド貴族爵位と同名であるとして創設回数を2度と数えていることから、あえて本記事名に準拠した。|group="註釈"}}<ref name=":1" /><ref name=":2" /><ref name=":4">{{Cite web|url=https://www.thegazette.co.uk/London/issue/21941/page/3749|title=No.21941|accessdate=2020年2月28日|publisher=The Gazette 18 November 1856}}</ref><ref name=":5">{{cite DNB|wstitle=Talbot,_James|first=Thomas|last=Seccombe|authorlink=Thomas Seccombe|volume=55|page=318}}</ref>。本爵位は連合王国貴族爵位であり、彼は叔父(2代男爵)同様に貴族院に籍を移している<ref name=":2" /><ref name=":4" /><ref name=":5" />。
 
その孫にあたる6代男爵ジェームズ<small>(1874-1948)</small>が子のないまま亡くなると、2つの爵位は従兄弟のミロに継承された<ref name=":2" />。
 
7代男爵ミロ<small>(1912-1973)</small>は{{仮リンク2|駐ラオス英国大使一覧|en|List_of_ambassadors_of_the_United_Kingdom_to_Laos|label=駐ラオス大使}}を務めた[[外交官]]であったが、彼もまた継承すべき男子を欠いたため、連合王国貴族爵位のタルボット男爵は廃絶した<ref name=":2" /><ref>{{Cite web|url=https://www.thegazette.co.uk/London/issue/40340/page/6792|title=No.40340|accessdate=2020年2月29日|publisher=The Gazette 30 November 1954}}</ref>。他方、アイルランド貴族爵位のタルボット男爵は遠縁のレジナルド及びその弟ジョセフの順で相続されたものの、再び男子を欠いたため、従姪にあたるレジナルドが爵位を襲った{{#tag:ref|初代女男爵の三男{{仮リンク|ジョン・タルボット_(海軍軍人)|label=ジョン・タルボット提督|en|John_Talbot_(Royal_Navy_officer)}}の子孫にあたっているほか、彼の妻は{{仮リンク|ウォーダーのアランデル男爵|en|Baron_Arundell_of_Wardour}}家出身であったことから、同家とも縁続きとなった。|group="註釈"}}<ref name=":2" />。
 
10代男爵レジナルド<small>(1931-2016)</small>は[[1945年]]に勅許を得て母方の姓である「アランデル<small>(Arundell)</small>」に改姓したほか、同家の紋章{{#tag:ref|黒地に六羽の銀イワツバメ|group="註釈"}}を一族の[[エスカッシャン (紋章学)|エスカッション]]に加えており、これが現在の男爵家の紋章となっている<ref name=":2" />。
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== 関連項目 ==
 
* {{仮リンク2|ウォーダーのアランデル男爵|en|Baron_Arundell_of_Wardour}}
* {{仮リンク2|タルボット男爵|en|Baron Talbot}}
* {{仮リンク|ニュージェント準男爵|en|Nugent_baronets|label=バリンローのニュージェント準男爵}}
* [[ジェイムズ・ボズウェル|ジェームズ・ボズウェル]]