「無神論」の版間の差分

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フランスの[[啓蒙思想]]によって、無神論は飛躍的に発展した。
 
フランスの思想家[[ポール=アンリ・ティリ・ドルバック|ドルバック]]は無神論、[[唯物論]]、[[運命論]]を唱えた。ドルバックは、[[ヴォルテール]]流の[[理神論]]や[[汎神論]]ではなく、最も早い時期に無神論を唱えた思想家の一人である。おそらくドルバックに先行するのは、{{仮リンク|ジャン・メリエ|en|Jean Meslier}}ただ一人である。ドルバックの自然観の根底には、人間は[[理性]]的な存在であるという確信がある。全ての宗教的な原理から道徳を切り離し、自然的原理だけに道徳を還元するというのが彼の目論見であった。主著『自然の体系』では、あらゆる宗教的観念や[[理神論]]的観念を排して、無神論と唯物論と運命論(科学的決定論)を説く。しかし、しばしば矛盾とも思える様々な主張の寄組み合わ集まりであると批判されてもいる
 
[[19世紀]]後半のドイツは[[合理主義]]及び[[自由思想]]の影響を受けて無神論の卓越性が増し、[[ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ|フォイエルバッハ]]や[[アルトゥル・ショーペンハウアー|ショーペンハウアー]]、[[カール・マルクス|マルクス]]、[[フリードリヒ・ニーチェ|ニーチェ]]など多くの顕著な哲学者は神の存在を否定した<ref>[http://books.google.com/books?hl=en&lr=&id=BKz2FcDrFy0C&oi=fnd&pg=PA1&dq=nietzsche+schopenhauer+marx+feuerbach&ots=Uj5_B0kDbS&sig=1lXbokGVRbwxqAIbmcOwL033N88 Subjectivity and Irreligion]</ref>。特にフォイエルバッハの『キリスト教の本質』(1841年)はマルクス、[[ダーフィト・シュトラウス|シュトラウス]]、ニーチェら若い哲学者に熱烈に歓迎され、キリスト教は前代未聞の激しい攻撃に晒された。唯物論者でもあるマルクスは「宗教は民衆の阿片である」とし、またニーチェはユダヤ教―キリスト教の精神構造を「ルサンチマン」にあると『道徳の系譜』で論じた。またラッセルは、宗教や信仰を死や神秘的なものへの恐怖にあるとした<ref>「自由人の信仰」</ref>。