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{{改名提案|病気不安症|date=2020年5月}}
{{Infobox_Disease |
Name = 不安症 |
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MeshID = D006998 |
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'''不安症'''(しんびょうふあんしょう、{{lang-en-short|hypochondriasisIllness Anxiety Disorder}})とは、身体の徴候や症状の誤った解釈のため、[[病気]]にかかるあるいはかかっているとの思い込みが6か月以上持続しており、それが[[精神障害#重症度|著しい苦痛や機能の障害]]を呈している[[精神障害]]である<ref>『DSM-IV-TR』§心気症。</ref>。病気に関する不安に著しくとらわれ、正常を逸脱している。『[[精神障害の診断と統計マニュアル]]』第45版のDSM-IVVの診断名である。第54版のDSM-54では'''不安症'''(英:Illness Anxiety Disorder)であるHypochondriasis)と呼ばれていた
 
特に[[ADHD]]や[[アスペルガー症候群]]などの精神疾患をもった患者に多いが大半は、思い込みによる状態が多く、悪化する心配はない。成人してその症状が出た場合は、両親などに原因があることが多い。
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== 治療 ==
不安症は、不安障害の一種であり、[[認知行動療法]]が有効である<ref>Clark, D. M., & Fairburn, C. G. 伊豫雅臣(監訳) (2003). 認知行動療法の科学と実践 星和書店, 219頁.</ref>。
 
まず治療者は、個々の身体感覚についての認知モデルを示しながら、別の安心できる説明・解釈(事実に基づいている)を提示し、患者が苦痛・恐怖の少ない解釈を採用できるよう支援する<ref>Clark, D. M., & Fairburn, C. G. 伊豫雅臣(監訳) (2003). 認知行動療法の科学と実践 星和書店, 227-228頁.</ref>。その際、従来の解釈と別の解釈、それぞれのメリットと証拠についての再調査と議論を行ったり、それぞれの妥当性を検証するための行動実験(治療者のサポートのもと、従来の解釈・別の解釈の妥当性を、実際の行動を伴って検証すること。身体感覚は、従来考えていた原因以外の要素に影響されるということを知ることができる)を行ったりすることを通じて、患者が安心できる解釈のほうを採用できるようサポートする<ref>Clark, D. M., & Fairburn, C. G. 伊豫雅臣(監訳) (2003). 認知行動療法の科学と実践 星和書店, 227-228, 236, 240-241頁.</ref>。