「ヤブラン」の版間の差分

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== 特徴 ==
[[東アジア]]に分布する<ref name=grin/>。[[中国]]や[[朝鮮半島]]、[[日本]]では全土、主に[[関東地方|関東]]以西の[[本州]]・[[四国]]・[[九州]]・[[沖縄]]に分布する{{sfn|長田武正木村陽二朗|19842005|p=116463}}{{sfn|木村陽二朗近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著|20052010|p=463226}}。[[山野]]の林内で樹木の下草として自生する{{sfn|大嶋敏昭監修|2002|p=412}}。庭園の日当たりの良くないところの下草や、縁取りなどに植えられている{{sfn|田中孝治|1995|p=113}}。
 
多年草で{{sfn|貝津好孝|1995|p=113}}、多数の葉が群がり大きな株になる{{sfn|長田武正|1984|p=116}}。[[根]]は連珠状、[[葉]]は根生し、草丈は30 - 60[[センチメートル]] (cm) ほどになる{{sfn|田中孝治|1995|p=113}}{{sfn|木村陽二朗|2005|p=463}}。葉は濃緑色で線形、厚くて光沢があり、長さは30 - 60&nbsp;cm、幅は7 - 12[[ミリメートル]] (mm) と細長くて、7 - 11本の[[葉脈]]があり、先は垂れる{{sfn|長田武正|1984|p=116}}{{sfn|木村陽二朗|2005|p=463}}。
 
[[開花]]期は[[夏]]から[[秋]](7 - 10月ころ){{sfn|大嶋敏昭監修|2002|p=412}}。株の葉の間から多数の[[花茎]]が立ち上がり、高さは30 - 50&nbsp;cmになり、花茎上に長さ8 - 12&nbsp;cmの[[穂状花序]]を形成して、多数の淡紫色の小さな[[花]]を密につけて咲かせる{{sfn|田中孝治|1995|p=113}}{{sfn|長田武正|1984|p=116}}{{sfn|大嶋敏昭監修|2002|p=412}}。花の花被片は楕円形で6枚、雄しべは6本、雌しべは1本からなる{{sfn|長田武正|1984|p=116}}{{sfn|近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著|2010|p=226}}。子房は平たい円盤状で花の上から見え、1花柱があり、花柱の先端は裂けていない{{sfn|長田武正|1984|p=116}}。子房の中には6つの[[胚珠]]が入っている{{sfn|長田武正|1984|p=116}}。
 
やがて秋には直径5&nbsp;mmほどの球形の[[種子]]を露出して付け、光沢があって、まるで[[果実]]のように見え、熟すと緑色から黒紫色へ変わり目立つようになる{{sfn|田中孝治|1995|p=113}}{{sfn|長田武正|1984|p=116}}{{sfn|大嶋敏昭監修|2002|p=412}}。ヤブランの[[果実]]は皮が早く落ちて、種子がむき出しになる変わった性質を持っている{{sfn|近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著|2010|p=226}}。種子は、1つの花(子房)から普通2 - 4個ぐらいがかたまって育つ{{sfn|長田武正|1984|p=116}}。
 
== 利用 ==
=== 鑑賞 ===
[[ガーデニング]]の素材や[[グランドカバー]]として、広く用いられている{{sfn|大嶋敏昭監修|2002|p=412}}。[[栽培品種|園芸品種]]には、[[斑入り]]の葉や白葉の品種があり{{sfn|木村陽二朗|2005|p=463}}、庭の木陰で栽培され、花期以外にも鑑賞される。[[鉢]]や[[プランター]]に植えて、楽しまれながら増産して用いられたりする{{sfn|田中孝治|1995|p=113}}。
 
=== 薬用 ===
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* {{Cite book|和書|author=大嶋敏昭監修|date=2002-05-20|title=花色でひける山野草・高山植物|publisher=[[成美堂出版]]|series=ポケット図鑑|isbn=4-415-01906-4|page=412|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =木村陽二朗|title =図説 花と樹の辞典|date=2005-05-10|publisher =[[柏書房]]|series=|isbn=4-7601-2658-9|page =463|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著|title = 花と葉で見わける野草|date = 2010-04-10|publisher = [[小学館]]|isbn = 978-4-09-208303-5|page = 226|ref =harv}}
* {{Cite book|和書|author =田中孝治|title =効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法|date=1995-02-15|publisher =[[講談社]]|series=ベストライフ|isbn=4-06-195372-9|page =113|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =長田武正|title =検索入門 野生図鑑 (2) ゆりの巻|date=1984-03-15|publisher=[[保育社]]|series=|isbn=4-586-31002-2|page=|ref=harv}}