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裾問題など
上衣の裾を故意に帯から出す、など
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'''柔道'''(じゅうどう)は、[[柔術|「柔」(やわら)の術]]を用いての徳義涵養を目的とした[[芸道]]、[[武道]]のことである。20世紀終盤までに、その修養に用いられる[[嘉納治五郎]]流・[[講道館]]流の柔術技法を元にした理念を指して「柔道」と呼ぶことが一般化している。柔道は、[[投技]]、[[固技]]、[[当身技]]の三つを主体とする武術・武道、そしてそれを元にした社会教育的な大系となっている。
# [[講道館]]、[[国際柔道連盟]]の'''柔道'''
# [[七帝高専柔道]][[高専七帝柔道]]
# [[起倒流|起倒流柔道]]
# [[直信流|直信流柔道]]
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* 小学生以下は安全のため絞め技・関節技禁止(同上)。
 
==== 禁止事項 ====
;講道館規定
:;指導
::立ち姿勢で極端な防御姿勢をとる、消極的な態度、攻撃の意志がないなど
::など
 
:;注意
::頸部以外を絞める。
::など
 
:;警告
::[[蟹挟]](大会の程度によって禁止にも認めることもできる)
::など
 
:;反則負け
::立ち姿勢から体を一挙に捨てて[[腕挫腋固]]を取ること
::[[河津掛]]
::投げ技の際、自ら頭から突っ込む
::柔道精神に反する行為
::など
 
;国際規定
:;指導
::立ち姿勢で極端な防御姿勢をとる、消極的な態度、攻撃の意志がない
::両者立ち姿勢での関節技・絞め技
::脚掴み。帯より下の帯と一緒ではない裾掴み。
::頸部以外を絞める
::絞め技・関節技のさい、過度に相手の脚を伸ばす
::自身及び相手の上衣の裾を故意に帯から出す
::など
 
:;反則負け
::立ち姿勢から腕挫腋固を掛けるか、掛けようとしながら倒れ込む
::河津掛
::蟹挟
::投げられた際、故意に頭から畳に突っ込んで着地やスコアを逃れる (head defence)
::投げ技の際、自ら頭から突っ込む (diving)
::立ち姿勢の肩三角グリップから投げようとする
::など
 
:;反則負けおよび失格
::柔道精神に反する行為
::両者指導3による両者反則負け
 
==== 禁止事項に対する罰則 ====
禁止事項に抵触する行為に対しては、審判から「指導」が与えられる。重大な違反行為に対しては「反則負け」が宣告される場合もある。「指導」に対しては違反行為の重さ(講)に応じて、相手側に得点が与えられる。ただし、2014年からの国際ルールでは、指導は3回目までスコアにならず、技のスコア以外はスコアボードに表示されないことになった(これにより、技ありと指導3を合わせた総合勝ちは成立しなくなった)。4回目の指導が与えられた場合は反則負けとなる。試合終了時に技のスコアが同等の場合は、指導の少ない方の選手を勝ちとする<ref name="規定"/>。
 
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* [[2013年]](平成25年) - 2013年2月の[[グランドスラム・パリ2013|グランドスラム・パリ]]から8月の[[2013年世界柔道選手権大会|リオデジャネイロ世界選手権]]までの期間、国際規定において畳上1人審判制、ピストルグリップやクロスグリップや帯を持った場合は即座に攻撃しなければ指導が与えられる変則組み手や組み手争いに対する罰則強化、襟や袖を持たない手腕で帯から下を掴む行為足取りの全面禁止、旗判定の廃止、抑込技の時間短縮、抑込技[[裏固]]復活などの大幅なルール改正案が試験導入されることに決まった。この結果を検証して、正式導入されるか改めて協議されることになる<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKF0486_Q2A131C1000000/ 柔道国際大会、1人審判を試験導入へ 連盟会長が明言] [[日本経済新聞]] 2012年11月30日</ref><ref>[http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20121210-OYT1T01421.htm 柔道、「脚取り」全面禁止へ…国際大会新ルール] [[読売新聞]] 2012年12月10日</ref><ref>[http://www.intjudo.eu/upload/2012_12/09/135504772881923998/v_eng_refeeing_rules_2013_2016.pdf ENG-Refereeing-Rules-2013-2016]</ref>。
* [[2014年]](平成26年) - 2014年1月の[[コンチネンタルオープン]]から新たな[[国際柔道連盟|IJF]]試合審判規定が導入されることになった<ref name="規定"/><ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo&k=2013112800977 女子は4分間に短縮=柔道新規則] [[時事通信]] 2013年11月28日</ref>。相手の片腕と頭部を両腕で抱える肩三角グリップに立ち姿勢でなった場合は「待て」に。寝姿勢でも肩三角グリップから相手の胴を両脚で挟んだら「待て」に。立ち姿勢、寝姿勢の区別が変更に。背か腹か両手腕両膝を畳についていなければ立ち姿勢の相手が直ちに投げられればスコアの対象に。この時も立ち姿勢の相手への脚取りも禁止。両者が両膝をついてる場合は寝姿勢あつかいのまま。
* [[2015年]] - [[グランドスラム・東京2015]] 81 kg級準決勝戦で[[永瀬貴規]]が帯の外に出た相手の裾を掴んで反則負けとなるが、のちに誤審だったということになった<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20151206/jud15120605040002-n1.html 永瀬、準決勝で魔さか反則負け…意地の銅でリオ五輪代表は内定/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2015年12月6日</ref><ref>[http://www.asahi.com/articles/ASHD53DRZHD5UTQP002.html 永瀬、韓国選手に不可解な反則負け! 審判長は謝罪] [[朝日新聞]] 2015年12月6日</ref><ref>[http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/480747/ 【柔道グランドスラム誤審騒動】“被害者”永瀬の師匠は怒り収まらず] [[東京スポーツ]] 2015年12月8日</ref>。
* [[2016年]] - 国際規定において立ち姿勢で肩三角グリップから「待て」を無視して投げた場合は反則負けに。
* [[2017年]](平成29年)までに国際規定において投げ技で両肘または両手で着地した場合、技ありに。片肘、臀部、または膝で着地したのち続いて直ちに背中をついた場合、技ありに。
* [[2017年]](平成29年) - 国際規定において以下のような新ルールが適用されることになった。男子の試合時間は女子と同じく4分間になった。有効が廃止されて技のスコアは一本と技ありのみ。技ありは従来の「有効」を含むため、いくら取っても一本にはならない(技あり合わせて一本の廃止)。本戦で技のスコアが入らない場合は例え指導を取っていても勝利にはならず[[ゴールデンスコア方式]](以下GSと表記)に突入する。GSでは技のスコアか、本戦終了時の指導数の差に変化が生じた時に決着する。ただし、本戦終了時点で、与えられた指導が多かった選手がGSにおいて相手の指導により勝利するためには、相手が2回、もしくは3回連続で指導を受けることが必要となる。指導は3度取られると反則負け。脚取りは1度目が指導、2度目が反則負けに戻る。また、[[マウスピース]]の装着が認められることになった<ref name="jiji"/><ref name="ijf"/><ref>[http://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/ce52948bab3c7eecd73931288d15662d-1.pdf 国際柔道連盟試合審判規定(2017-2020)改正の要点]</ref><ref>[http://www.judo.or.jp/p/40542 【審判委員会】大会におけるマウスピース(マウスガード)の装着について(通達)]</ref>。
* [[2017年]](平成29年)- 講道館柔道試合審判規定改正。抑込技[[裏固]]が認められる。
* [[2018年]]までに国際規定では立ち姿勢での肩三角グリップからの投げ技は「待て」の前でも反則負けに。投げ技において着地やスコアを逃れようと頭から畳に突っ込んだ場合、ヘッド・ディフェンス (head defence)で反則負けに。立ち姿勢の自身の上衣を故意に帯から出すと指導に。
* [[2018年]](平成30年)- 国際規定において前年の暫定ルールに以下のような修正が加えられた。
** 技あり2つで一本(技あり合わせて一本)が復活した。技によるスコアか反則勝ちのみで勝負が決することになり、従来のようにGSにおける指導決着は取り除かれた<ref>[https://www.ijf.org/news/show/detailed-explanation-of-the-ijf-judo-refereeing-rules Detailed Explanation of the IJF Judo Refereeing Rules effective from 01 January 2018]</ref>。