「柔道」の版間の差分

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BJJなど
(上衣の裾を故意に帯から出す、など)
(BJJなど)
** 相手の上衣をしっかり手で握っていない触っただけの後の「抱きつき」も指導に。
** [[背負落]]、両袖を持った[[袖釣込腰]]、両手で襟を持った[[腰車]]などの際、頭から畳に突っ込むヘッド・ディフェンスも故意でなければ両者とも反則とはならない。
** 寝技での不利な状況の選手に「指導」を与える場合と、寝技で医療行為が必要な場合に限定されていた主審の「そのまま」の宣告について、寝技なら必要な時いつでもできることに。
* [[2019年]]までに国際規定において、帯より下の上衣の裾掴みも脚取りに含まれ指導に。帯と一緒に掴むことは許される。
* 2019年11月の[[グランドスラム・大阪2019]]から「上衣の裾が臀部を完全に覆う」について検査が厳しくなる。
 
戦前の明治後期~昭和30年代、また戦後1950年代頃に隆盛した、柔道家とボクサーの対戦興行の柔拳興行は国内におけるプロレス興行の前身となっている。また1976年に行われた[[モハメド・アリ]]と[[アントニオ猪木]]の対戦において使用された[[猪木アリ状態]]は柔拳興行で使用された柔道家による対ボクサーの戦略の一つでもあり<ref>「ゴング格闘技 2014年5月号」</ref>、1944年の小説『[[姿三四郎]]』でも対ボクサーの対戦場面においてその戦法をとる描写が成されている。
 
== 他の格闘技からの影響 ==
柔道の国際化が進む中、外国選手を中心とした技術の変化も見られるようになった。これは、海外の柔道競技者の多くは柔道と同時に各国の格闘技や民族武術に取り組み、その技術を柔道に取り込んだり、試行錯誤の上新たな技術を考案するなど、日々技術を変化(進化)させているからである。技術が柔道に取り込まれている民族武術・格闘技としては[[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]]、[[ブフ]]、[[サンボ (格闘技)|サンボ]]、[[ブラジリアン柔術]]などがある{{refnest|group=注釈|ブラジリアン柔術については、柔道から派生したという歴史的な経緯や高専柔道の技法との共通性から、日本の柔道選手の間でも取り組まれつつある。}}。技術の変化に対して、世界的に見た海外における柔道は、[[武道]]としての「柔道」ではなく、[[競技]]としての「JUDO」となりつつあるという指摘があり、柔道本来の精神が忘れられていくのではないかと、柔道の変質を危惧する意見もある。一方で、柔道は発足当初から日本国内の柔術のみならず海外の格闘技を工夫して取り入れて形成されたものであり、国際柔道のような各格闘技を総合したスタイルこそ柔道本来の形と精神に近いと考えている意見もある。
「明治時代に[[嘉納治五郎]]が日本の柔術諸派から技を抜粋して柔道を作ったとき、柔道は一種の総合格闘技になったのです。さらに今回は、国際的にも柔道が総合格闘技化しているのです。[[チタオバ]]や[[サンボ]]、[[BJJ]]までが総合化されているのですね。柔道でメダルを獲得した国が23カ国ということを見ても国際化はかなり進んでいる。」<ref>『GONG 格闘技 2012 10.23 No.244』「柔の現在。」[[松原隆一郎]]・[[溝口紀子]]・対談</ref>
 
嘉納治五郎の時代から他の柔術、格闘技から多くの技が導入されていたが、それ以降、他の格闘技から柔道に導入された技としては[[ジョージア (国)|ジョージア]]のチタオバの技を改良した[[帯取返]]のハバレリ、[[イラン]]のレスリングからの[[ギャヴァーレ]]、総合格闘技からの裸絞の[[裸絞#ペルビアン・ネクタイ・チョーク|ペルビアン・ネクタイ・チョーク]]などがある。国際規定では2013年からの脚掴み全面禁止によりハバレリは一部使用困難に、ギャヴァーレは使用できなくなった。
 
[[2012年ロンドンオリンピック]]での柔道競技|2012年ロンドンオリンピックでの柔道]]における日本人選手の苦戦を受けて、就任発足した[[井上康生]]監督体制では、「国際化したJUDOは世界の格闘技の複合体になった。柔道の枠の中に収まっていては、新たな発想は生まれない」とし、色々な格闘技が流入した世界の柔道に勝つために[[ブラジリアン柔術]]、[[サンボ]]、[[モンゴル相撲]]、[[沖縄角力]]などの民族格闘技との積極的な交流、練習の取り入れを行い、強化を図った。また、組手を取り合う際の対策、強化として柔道の当身の練習に通じる、打撃のミット打ちの練習なども取り入れるなど改革・創意工夫を進めた。<ref>[[ひるおび]]TBS系列 2016年8月15日放送</ref>
 
[[2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道競技|2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道]]を見た[[溝口紀子]]は寝技での「待て」が従来より遅くなったのは、オリンピックでは寝技の存在感を上げ、近年、隆盛著しい寝技中心のブラジリアン柔術へ人々が流れていくことを防ぐ意図があるのではないか、と述べている。また、国際柔道連盟がブラジリアン柔術を傘下に入れようとしたが失敗したことも述べている<ref>{{Cite web |date=2016年8月12日 |url=https://twitter.com/mysomizo/status/763827939385352192 |title=twitter - 溝口紀子 |website=[[twitter]]|location= |accessdate=2020-05-25 |quote=今大会、これだけ寝技を長くみるのは(略)。近年、寝技を中心としたBJJの隆盛が著しく、IJFは統合を目論んだが、BJJ傘下に入ることを拒みました。五輪ではで寝技のプレゼンスを高めることで、BJJへの流入を防ぎたい(略)|auther={{Twitter|id=mysomizo|name=溝口紀子}}}}</ref>。
 
== 柔道とウェイトトレーニング ==
また、やがて柔道が世界中に広がり、外国人が技を身に付けるようになってくると、色々な戦略を取れるようになり、日本人は国際大会で苦戦するようになってくる。「技は力の中にあり」というように基本の技が身に付いた上級者同士の戦いになると、今度は力が勝敗を分ける一因となり技を活かすために力が必要になってくる。
 
日本柔道界への筋力トレーニングの本格的な導入は、1988年[[ソウルオリンピック]]の惨敗を受けて、大会終了後に強化委員会が開かれ、敗因について徹底的に議論が行われた際、外国人選手と比較し基礎体力が劣っているという敗因の分析の結果、[[東海大学]]教授の有賀誠司をストレングスコーチとして招聘したことから始まる<ref name="ReferenceD"/>。また[[2012年ロンドンオリンピック]]の惨敗をきっかけに発足した監督を[[井上康生]]とした全日本男子柔道の体制では、より精度の高い科学的見地に基づいたフィジカルトレーニングを導入するに至っている。計画的体系的な筋力トレーニング、栄養、データ分析の強化など指導に医科学も取り入れた強化を進めた。<ref>「康生改革支えた裏方=筋トレ、栄養、データ分析」-柔道〔五輪・柔道〕2016/08/14</ref>
 
そこでは、体力面で負けないトレーニングを導入するとして、トレーニング目標として次のような方針を掲げた。
*ケガ防止と予防のために身体を作る。<ref>『改革』井上康生</ref>
 
== 他の格闘技からの影響 ==
柔道の国際化が進む中、外国選手を中心とした技術の変化も見られるようになった。これは、海外の柔道競技者の多くは柔道と同時に各国の格闘技や民族武術に取り組み、その技術を柔道に取り込んだり、試行錯誤の上新たな技術を考案するなど、日々技術を変化(進化)させているからである。技術が柔道に取り込まれている民族武術・格闘技としては[[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]]、[[ブフ]]、[[サンボ (格闘技)|サンボ]]、[[ブラジリアン柔術]]などがある{{refnest|group=注釈|ブラジリアン柔術については、柔道から派生したという歴史的な経緯や高専柔道の技法との共通性から、日本の柔道選手の間でも取り組まれつつある。}}。技術の変化に対して、世界的に見た海外における柔道は、[[武道]]としての「柔道」ではなく、[[競技]]としての「JUDO」となりつつあるという指摘があり、柔道本来の精神が忘れられていくのではないかと、柔道の変質を危惧する意見もある。一方で、柔道は発足当初から日本国内の柔術のみならず海外の格闘技を工夫して取り入れて形成されたものであり、国際柔道のような各格闘技を総合したスタイルこそ柔道本来の形と精神に近いと考えている意見もある。
「明治時代に[[嘉納治五郎]]が日本の柔術諸派から技を抜粋して柔道を作ったとき、柔道は一種の総合格闘技になったのです。さらに今回は、国際的にも柔道が総合格闘技化しているのです。[[チタオバ]]や[[サンボ]]、[[BJJ]]までが総合化されているのですね。柔道でメダルを獲得した国が23カ国ということを見ても国際化はかなり進んでいる。」<ref>『GONG 格闘技 2012 10.23 No.244』「柔の現在。」[[松原隆一郎]]・[[溝口紀子]]・対談</ref>
 
嘉納治五郎の時代から他の柔術、格闘技から多くの技が導入されていたが、それ以降、他の格闘技から柔道に導入された技としては[[ジョージア (国)|ジョージア]]のチタオバの技を改良した[[帯取返]]のハバレリ、[[イラン]]のレスリングからの[[ギャヴァーレ]]、総合格闘技からの裸絞の[[裸絞#ペルビアン・ネクタイ・チョーク|ペルビアン・ネクタイ・チョーク]]などがある。国際規定では2013年からの脚掴み全面禁止によりハバレリは一部使用困難に、ギャヴァーレは使用できなくなった。
 
[[2012年ロンドンオリンピック]]での柔道の競技における日本人選手の苦戦を受けて、就任発足した[[井上康生]]監督体制では、「国際化したJUDOは世界の格闘技の複合体になった。柔道の枠の中に収まっていては、新たな発想は生まれない」とし、色々な格闘技が流入した世界の柔道に勝つために[[ブラジリアン柔術]]、[[サンボ]]、[[モンゴル相撲]]、[[沖縄角力]]などの民族格闘技との積極的な交流、練習の取り入れを行い、強化を図った。また、組手を取り合う際の対策、強化として柔道の当身の練習に通じる、打撃のミット打ちの練習なども取り入れるなど改革・創意工夫を進めた。<ref>[[ひるおび]]TBS系列 2016年8月15日放送</ref>
 
また、計画的体系的な筋力トレーニング、栄養、データ分析の強化など指導に医科学も取り入れた強化を進めた。<ref>「康生改革支えた裏方=筋トレ、栄養、データ分析」-柔道〔五輪・柔道〕2016/08/14</ref>
[[2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道競技|2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道]]で日本は1大会で最多となる男女計12個のメダルを獲得した。