「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」の版間の差分

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寅次郎が旅先でみる夢では、西洋風の家の豪華なベッドで寅次郎はめざめる。さくらたちが金持ちになって、古いとらやの家も売り払ってしまったというので、寅次郎は怒り、焦るのであった。
 
寅次郎が旅に出ていたとき、さくらたちの厚意で良介という青年がとらやに間借りしていた。良介は満男も含めたとらやの人たちに好青年ぶりを大変気に入られ、電気関係の仕事をしていることから、「ワット君」というあだ名で呼ばれていた。
 
寅次郎が柴又に帰ると、とらやには良介の貼った「押し売りお断り」の札が。良介は寅次郎を見て押し売りときめつけて警察に通報し、そのことで寅次郎の怒りにふれる。とらやを出ることになった良介は、泊めてくれる友人と連絡が取れるまでの一時しのぎとして趣味のパチンコ店にいたが、そこに偶然寅次郎もやってくる。なかなか当たりが出ないことに愚痴をこぼす寅次郎に良介が玉をあげて当たりが出たことで、二人は意気投合する。酒を酌み交わした後、二人はとらやに戻り、良介のとらやでの生活が再開された。
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さくらからの連絡を受け、失恋していなかったことを知った良介は、東京に戻ることになる。元々は寅次郎と藤子が平戸に残ることになっていたのだが、藤子も弟の相手の幸子に会うために一緒に東京に行ってしまうということで、寅次郎は留守番として一人平戸に残される。そんな勝手とも言えるお願いをされながら、藤子に対しては態度の変わる寅次郎の様子を見て、良介は寅次郎の姉に対する恋心を知る。
 
東京に戻った良介は、食堂で幸子と再会し、改めて気持ちを確かめ合う。数日後、寅次郎も結局藤子を追い、行き倒れになるほどに疲労困憊して帰ってくる。その晩、良介・幸子の幸福結婚っての宴会の席上で、良介は、藤子について寅次郎も平戸に帰るつもりだと知る。寅次郎の気持ちを知る良介は、席を外し、藤子に寅次郎と結婚する気持ちがあるのか問いかける。藤子が寅次郎の気持ちを利用していると責める良介と、寅次郎にはそのような気持ちはないという見解を述べる藤子とのやりとりを聞いてしまった寅次郎は、そっとその場を立ち去る。そして翌日、傷心の寅次郎は、さくらにだけ別れを告げて、気丈に一人旅立つ。
 
正月に、良介は、幸子を生まれて初めての九州となる平戸に連れて帰郷したのであった。