「株式相場」の版間の差分

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'''株式相場''' (かぶしきそうば)は、狭義には[[証券市場|株式市場]]で形成された[[株価]]を指し、広くは[[株式市場]]や[[投資|株式投資]]を指す意味においても使われる。
 
==概要==
[[上場株式]]は普通、株式市場を通し売買される。株価は市場における株式の[[需給関係]]により形成され、買い注文と売り注文が出会ったものが株価として記録される。株式市場は[[東京証券取引所]]、[[大阪証券取引所]]、[[名古屋証券取引所]]の[[三大証券取引所|三市場]]があり、他に[[証券取引所|地方証券取引所]]である[[福岡証券取引所]]ならびに[[札幌証券取引所]]がある。かつては、[[新潟市|新潟]]、[[京都市|京都]]、[[神戸市|神戸]]、[[広島市|広島]]にもあったが廃止された。
 
== 格言 ==
相場は[[群集心理]]により過剰に動くため、このブレにより大きな[[利益]]を出したり、逆に[[損失]]を出したりする。株式市場には、[[米相場]]の時代より多くの相場[[格言]]が言い伝えられている<ref name="limo">{{Cite web|url=https://limo.media/articles/-/1301|title=【格言から相場を読む】人の行く裏に道あり花の山-さすが千利休。目の付け所が違う|accessdate=2020-5-31}}</ref><ref name="jsda"/>。
*人の行く裏に道あり花の山
::もっともよく使われる格言で、[[千利休]]の[[句]]とも伝わる。人が群がる道を避けて、裏道を行けば花の山があるという意味で、常に市場では大きな下落場面で買って、人気が出て出来高が増え株価が高騰した時に売り抜けよ、と言われる<ref name="limo"/>。
*当たり屋につけ
::自分であれこれ思い迷うよりは、当たり屋にチョウチンを点けた方がよいとする考え。「人の行く裏に道あり花の山」とは逆であり、相場が単純ではないことを表している。正反対の格言に「曲がり屋に向かえ」がある<ref name="jsda"/>。
*買いたい弱気売りたい強気
::買いたいときには弱気になって買えない、売りたいときには強気になって売れないという、希望的観測を戒める格言。「高値おぼえ 安値おぼえ」もほぼ同じ。[[ウォール街]]には「相場に過去はない」という格言もある<ref name="jsda">{{Cite web|url=http://www.jsda.or.jp/jikan/proverb/contents/|title=日本証券業協会 株式市場の心構え集|accessdate=2020-5-31}}</ref>。
*相場の器用貧乏
::小手先の売買では目先の小さな利益しか得られない。大きな利益を売るためには、目先ではなく大きく構えての長期的視野が必要という意味。相場の器用貧乏を戒める格言としてさらに「名人になるより素人らしく」、「早耳の早耳だおれ」、「目先観で相場を張るな」、「名人は相場の怖さを知る」などがあり、ウオール街にも「筋の耳うちは信用するな」、「必ずしも市場にいる必要はない」という格言がある<ref name="jsda"/>。
*遠くのものは避けよ
::自分がなじみがない会社の株よりは、普段日常的に接している親近感がある株式を選べという意味。すなわち、投資のヒントは身近に転がっていることのたとえ。もう一つの意味は、株式市場に出回る情報(材料)には、出所が確かでない情報が多く、確かめるすべもない。そういう情報に振り回されるなの意味で、類似の格言に「虫の好かぬ株は買うな」がある<ref name="jsda"/>。
*備えあれば迷いなし
::株式相場で最も重要なことは、売買に対して確固たる自信と決断である、少しの迷いもあってはいけない。ギリギリの[[資金]]で相場を張っていると、切羽詰まった感情にとらわれ、適切な措置が取れなくなることを戒めた格言<ref name="jsda"/>。
 
== 関連項目 ==
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* [[金融市場]]
* [[現物取引]]
 
==脚注==
<references/>
 
{{DEFAULTSORT:かふしきそうは}}