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'''スカイマーシャル'''とは、[[旅客機]]に[[搭乗]]し、[[ハイジャック]]などの犯罪に対処する武装[[警察官]]のこと。日本語では'''警乗制度'''ともいう<ref>[http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/12/121210_2_.html 国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部における「スカイ・マーシャルの実施について」の決定について] [[国土交通省]]、2017年7月16日閲覧。</ref>。
 
== 歴史 ==
ハイジャック防止を目的とした武装警備員搭乗の制度は、[[1970年代]]から世界のいくつかの[[航空会社]]で行われてきた。[[イスラエル]]発の主要な国際便・国内便([[エル・アル航空]]など)には、早くから武装したスカイマーシャルが搭乗していた。
 
== 米国のスカイマーシャル ==
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では、[[1968年]]に[[連邦航空局]]傘下で航空関係者のボランティア活動によるスカイマーシャルプログラムが誕生したが、21世紀に入るまでは概して活動は低調で、ハイジャック事件が多発するたびに関連する官庁が制度を復活させるものの、数年後には中止・縮小されることが繰り返されてきた。
 
しかし、[[2001年]]に発生した[[アメリカ同時多発テロ事件|9.11同時多発テロ]]以降は航空機テロの危険性に対応するため、[[アメリカ国土安全保障省|国土安全保障省]]([[2003年]]設立)の[[連邦航空保安局]]が、アメリカ内のスカイマーシャル任務を本格的に担当することになった。
 
また同年、米国内に着陸(もしくは領空内を通過)する旅客機を運航する各国航空会社に対し、出発地から武装警備員を搭乗させるようアメリカ政府が要請したことから、多くの国でスカイマーシャルの制度が創設されることになった。
 
== 日本のスカイマーシャル ==
=== 経緯 ===
[[日本]]でのスカイマーシャルは、[[2002年]]の[[2002 FIFAワールドカップ|日韓サッカーワールドカップ]]開催時に、航空機テロ予防・[[フーリガン]]騒乱時の対策として、大会期間中の日韓便および試合開催地への国内便に、武装私服[[警察官|警官]]が警乗したのが始まりである。このときは臨時的な対応であり、ワールドカップの無事の閉幕とともにスカイマーシャルは終了している。
 
2003年のアメリカの武装警備員添乗要請を受け、[[警察庁]]は恒久的なスカイマーシャル専門組織創設の意向を固め、[[2004年]]には[[千葉県警察|千葉県警]]・[[大阪府警察|大阪府警]]の担当者が研修のため、すでにスカイマーシャル制度を実施していた[[ドイツ]]に派遣されている。
 
同年12月には[[国土交通省]]・警察庁からスカイマーシャル制度の実施が公表されている<ref>[http://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/honbun/pdf/19p04000.pdf 平成19年警察白書] - 警察庁</ref>。<!--スカイマーシャル「組織」ってのは言葉としてややスワリが悪いが、単独もしくは少人数行動のスカイマーシャルに「部隊」「チーム」「グループ」もしっくり来ないので一応暫定的に-->
 
=== 編成 ===
アメリカ行きの日本の航空機([[日本航空インターナショナル|JAL]]、[[全日本空輸|ANA]])に搭乗するため、千葉県警([[成田国際空港]]管轄)と大阪府警([[関西国際空港]]管轄)の[[機動隊]]に、スカイマーシャル組織が創設されている。[[東京国際空港]]における国際線増加に伴い、2014年に[[警視庁]]にもスカイマーシャルが創設された<ref>{{Cite web|url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140421/crm14042108100002-n1.htm |title=羽田-米国便に「スカイ・マーシャル」 拳銃携行、東京五輪へテロ対策強化 |author= |date= 2014-04-21|work= |publisher=産経新聞 |accessdate=2014-06-25 }}</ref>。なお、[[愛知県警察|愛知県警]]は[[中部国際空港]]を管轄しているが、スカイマーシャル組織の創設は現在までのところ確認されていない。
 
スカイマーシャル組織のメンバー(航空機警乗警察官)は、機動隊員からの選抜を経て編成されているが、正確な人数は不明である。乗客を装って搭乗するが、すべてのアメリカ行き旅客機に搭乗できるほど人数が多くないとみられるため、いくつかの便を選んで警乗しているものと思われる。
 
詳細は不明であるが、選抜・訓練にあたっては下記のようなことがいわれている。
 
* 選抜には語学能力や身体能力が重視される
* 主たる任務がハイジャック対策であるため、[[特殊急襲部隊|特殊部隊(SAT)]]を除隊したOB隊員も含まれている
* 入隊後は、航空機内における近接射撃、ならびに格闘術の訓練を徹底して行う
 
=== 装備 ===
形式は不明であるが、[[拳銃]]を装備している。2004年11月に[[警察庁長官]]が行った記者会見によると、スカイマーシャル組織のメンバーは「多数の乗客が搭乗した飛行中の旅客機内で射撃することを考慮し、特殊な銃弾を装備している」とされている。
 
航空機の機体を破損させない弾丸としては、フランジブル弾([[:en:frangible bullet]])<ref>銅やスズなどの[[粉体]]を押し固めた弾丸。人体は貫通するが、壁など固い物質に当たると砕ける。[[弾丸#弾丸の種類]] </ref>などが存在する。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
* [https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/12/121210_2_.html 国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部における「スカイ・マーシャルの実施について」の決定について] - 国土交通省
 
{{民間航空輸送}}
{{DEFAULTSORT:すかいまあしやる}}
[[Category:警察官]]
[[Category:航空に関する職業]]
[[Category:ハイジャック]]