「そして誰もいなくなった」の版間の差分

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小泉宏 (会話 | 投稿記録)
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=== 見立て殺人 ===
本作の連続殺人は童謡「十人の小さな兵隊さん」になぞらえた[[見立て殺人]]である<ref name="cinema today" />。童謡の詩が各招待客の部屋に飾られており、10体の兵隊の人形がダイニングルームに飾られている。見立て殺人はその性質から、詩の筋立て通りに殺人が遂行される、対となっている人形の破壊で殺人遂行認知されるなど、異様な不気味さを演出させる<ref name=ranpo>[[江戸川乱歩]]「[[類別トリック集成]]」(『続・幻影城』)</ref>。
 
登場人物は詩の1文を順になぞらえて殺されていき、その度に人形が破壊・紛失されていく。殺害手法は毒殺、撲殺、射殺などの詩とは関係のないものであるが、小道具や衣装、場所を細工することで詩の1文に併せている。本作では真犯人に詩と人形を対にした見立て殺人を遂行させており、最後の1人となったヴェラ・エリザベス・クレイソーンは部屋に用意されていた首吊りロープを見て最後の人形を落として壊してしまったことにより、詩の最後の1文を自ら遂行している。