「男はつらいよ 知床慕情」の版間の差分

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== あらすじ ==
寅次郎が柴又に帰ってきたとき、とらやは竜造が風邪をこじらせて肺炎で入院していたために休業していた。あと数日で退院と言われたところで、あけみと朝日印刷のゆかりがとらやを手伝ってくれるのでということもあり、翌日から店を開けることにしたする。そんな中でも、寅次郎にはまじめに働く様子が見られなかった。マンガを読んだりトイレに頻繁に立ち入りし行ったり居眠りしたりして、つねが「この店、やめよう、肝心な跡取りがこのざまじゃない」と言うほどであった。寅次郎はそんなつねの言葉を聞いて居心地が悪くなり、旅に出る。
 
北海道は知床を旅していた寅次郎は、旅宿を探している時に獣医の上野順吉(三船敏郎)のポンコツ車に乗せてもらった事が縁で、順吉の家居候することになる。そしていた。順吉の家に出入りしている悦子(淡路恵子)が女将をやっている居酒屋はまなすで、たくさんの飲み友達を作り、楽しくやっていた。ところが数日経ったこともあり、順吉の娘で、親の反対を押し切って結婚したりん子(竹下景子)が東京から帰ってくることを聞いて、親子水入らずの邪魔になってはといとまごいをする。しかし、玄関でばったりとりん子と出くわした寅次郎は、美しいりん子に胸をときめかし、また娘との関係がうまくいかない順吉に一緒にいてくれと頼まれたこともあって、そのまま滞在することになった
 
その夜、りん子は順吉たちに、離婚して北海道に戻ってきたのだと告げる。順吉は当初、そんなりん子に優しい態度を取ってあげられなかったが、寅次郎たちがいてくれたことで、少しずつ上野家に平和が戻る。りん子は、後片付けのため東京に戻り、その際寅次郎の土産を届けにとらやを訪れ、温かいもてなしを受ける。
 
しばらくして、順吉は悦子から、店を畳んで田舎故郷である新潟に帰ろうと考えているとの相談を受ける。順吉は悦子と心の底では相思相愛なのだが、気むずかしい性格ということもあり、素直に気持ちを伝えられないでいた。今回も、「手も握ってくれなかったけど」と思わせぶりな態度を取る悦子を、気まずさから拒絶してしまう。寅次郎はそんな二人の関係にいち早く気付き、力になりたいと思うようになる。
 
その後、寅次郎と、仲良くなった知床の仲間たちは、バーベキューに出かける。そこでも順吉は皆から離れて一人で酒を飲んでいる。しかし、悦子が店を辞めて故郷へ帰ると告げると、順吉は頭ごなしに反対だと言う。寅次郎が反対の理由をハッキリ言えと促すと、順吉は戸惑いながらも勇気を振り絞り、皆の前で悦子に向かって、「俺が行っちゃいかんという訳は、俺が、俺が惚れてるからだ。悪いか!」と言い、う。途端に悦子はワッと泣き出す。「ほその場にいる全員が歓喜し、『知床旅情』を歌う。その最中、り子は自然言っちゃったよ」と驚く寅次郎であったの手を握る
 
その順吉と悦子はまなすで昼結婚延長戦話をしていような飲み会が開かれ。一人家にいたりん子を、はまなすから寅次郎が訪ねてくる娘として、順吉が悦子と結婚しても構わないかと尋ねた別れ際に、りん子が寅次郎を「もう行っちゃうの?」と呼び止める。愛の告白かといった雰囲気であったが、りん子は一言色々どう言えばいいのか……ありがとう、色々と」とだけ言う。ところが、その晩、順吉の仲間が、寅次郎に冗談で発した「りん子に惚れているんだろう」と冗談でいうった。しかし葉に、寅次郎は図星をついたその言葉にかれて真っ赤になり、東京へと帰ってしまう。りん子も、そんな無神経な発言をあとで知って、怒る。芽生えていたかも知れない気持ちを一切伝え合うことなく、簡単な言づてだけで別れることになった二人であった。
 
りん子が柴又は仕事を見つけて、東京での生活を再開することなっ江戸川の花火大会の日に、順吉が結婚のことで寅次郎に感謝しているという伝言を携え、柴又を再訪する。その頃、寅次郎は長良川で花火を売っているのだった。
 
==キャスト==