「柔道」の版間の差分

いろいろ
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世界選手権は1956年に第1回大会が開催され、女子の大会は1980年に初開催された。日本の女子は明治26年以来長年試合が禁止され、昇段も「形」が中心であった。1979年夏に日本女子の一線級と西ドイツのジュニア選手が講道館で対戦したが、日本は一勝三敗で二人が負傷し、ドイツ選手との腕力の差は日本の柔道関係者に衝撃を与えた<ref>“女子柔道に世界の試練「型」より腕力が課題”『[[朝日新聞]]』、1979年12月19日 朝刊、15ページ</ref>。
のちに世界中に普及し、[[国際柔道連盟]]の加盟国・地域は201カ国に達している(2012年4月現在)。[[日本]]以外では、[[大韓民国|韓国]]、[[ヨーロッパ|欧州]]、[[ロシア]]、[[キューバ]]、[[ブラジル]]で人気が高く、特に[[フランス]]の登録競技人口は[[フランス柔道柔術剣道及び関連武道連盟]](フランス柔道連盟)の組織構成の関係上、[[国際柔術連盟]]の[[ヨーロピアン柔術|柔術]]の競技人口も含んでいるが50万人を突破し、[[全日本柔道連盟]](全柔連)への登録競技人口20万人を大きく上回っている(ただし、幼少期の数など両国の登録対象年齢が異なるため、この数字を単純に比較することはできない)。
また、この登録人口そのものに関しても一般に想起されるいわゆる柔道人口とは異なる。これは、柔道の役員、審判員、指導者、選手として公的な活動に参加するために行われる制度で全柔連の財政的基盤でもある。日本国内では、学校体育の授業として経験した人、学生時代に選手まで経験したが、のちに全く柔道着どころか試合観戦程度という人、子供と一緒に道場で汗を流しているが、段がほしいわけでも試合をするわけでもない人など、未組織の人たちがたくさんいるようになった。[[講道館]]でも、地方在住者は初段になった段階で入門するのが通例であり、門人、有段者ではあるが、毎年、登録しているとは限らない。したがって柔道人口、登録人口、競技人口、講道館入門者数は意味合いが違う。
 
== 技術体系 ==
またこれと平行して、口語的には、[[立技]]と[[寝技]]に分類して使用されるが、寝技は審判規定において使われる寝姿勢における攻防を指しているので、固技と同義ではない。[[絞技]]と[[関節技]]は立ち姿勢でも施すことが可能であるからである。
練習形態は[[柔道形|形]]と[[乱取]]があり、形と乱取は車輪の両輪として練習されるべく制定されたが、講道館柔道においては乱取による稽古を重視する。嘉納師範により、当身技は危険として乱取・試合では「投技」「固技」のみとした。そして[[スポーツ]]としての柔道は安全性を獲得し、広く普及していく事となった。
試合で用いることができるのは、投技と固技であり、[[講道館]]では100本としている<ref>[http://kodokanjudoinstitute.org/news/2017/04/epost-133/ 柔道の技名称について]</ref>。しかし、試合で使用できる技は92本である。(当身技は形として練習される。)競技としては投技を重視する傾向が強く、寝技が軽視されてきたきらいがある。しかし、寝技を重視した上位選手や指導者らによって寝技への取り組みは強化されるようになった。またIJFルール国際柔道連盟規定(国際規定)の改正によって抑込技の攻防スコア取得時間が短縮し決着の早期化が計られ、寝技の攻防における「待て」が遅くなったことと、主に外国選手による捨身技や返し技と一体化した寝技の技法の普及によって、寝技の重要性は一層増している。
 
=== 投技 ===
* [[腕緘]](うでがらみ)
* [[足緘]](あしがらみ)※1916年に禁止技となり、講道館が固め技の名称を制定した1985年には既に反則であった。
1995年に制定したIJFの技名称では講道館と異なり「腕挫」は使用されていなかった(例「腕挫脚固」→「脚固」)。この制定には[[東海大学]]の[[佐藤宣践]]が尽力しており、講道館のある日本でも東海大学系の人物の書籍ではこの「腕挫」を使用しない名称を採用しているものがある。
:;例
:*{{Cite book|和書|author=[[山下泰裕]]|year= |title=山下泰裕 闘魂の柔道 必勝の技と心|others=|publisher =[[ベースボール・マガジン社]]|isbn=4-583-02931-4|quote=|origdate=1991/08|page=|pages=|date=|location=日本}}
固技(抑込技、絞技、関節技)の勝ち方には次の3つがある(講37条、38条、39条)。
 
1つ目は、抑込技で、国際審判規定では相手の背、両肩または片方の肩を畳につくように制し、相手の脚が自分との間に入っていない、相手の脚によって自分の身体、脚が下から挟まれていない場合、抑え込みが成立する。抑え込まれている者が脚を上から挟んだ場合は講道館規定では「解けた」とならないが国際規定では「解けた」となる。全柔連発行の『2018年~2020年国際柔道連盟試合審判規定』ではこのルールを説明する写真が2枚あるがともに下から脚を挟んだものになっている<ref>{{Cite web |date= |url= https://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2018/09/b9503aa6efbe0dc222359ed70050249c.pdf|page=28|format=pdf|title=2018年~2020年国際柔道連盟試合審判規定 |website=全日本柔道連盟|location=日本 |accessdate=2020-06-03 |quote=|auther=}}</ref>。抑え込みが「解けた」とならないで、20秒経過すると「一本」になる(講道館規定では30秒)。但し、先に(投げ技、固め技の)「技あり」スコアを持っていれば、10秒経過すると「技あり」で「合わせて一本」になった(講道館規定では25秒)。同様に一定時間の抑込技で以下のように技が判定される<ref name="規定"/><ref name="jiji"/><ref name="ijf"/>。
 
: 一本:20秒間(講:30秒間)抑え込んだ場合。
:;注意
::頸部以外を絞める
::寝技に引き込んでよい条件を満たさずに寝技に引き込む
::など
 
::帯より下の帯と一緒ではない裾掴みを含む脚掴み
::頸部以外を絞める
::寝技に引き込んでよい条件を満たさずに寝技に引き込む
::絞め技・関節技のさい、過度に相手の脚を伸ばす
::自身及び相手の上衣の裾を故意に帯から出す
 
:;反則負け
::立ち姿勢から腕挫腋固を掛けるか、掛けようとしながらか、掛けながら倒れ込む
::河津掛
::蟹挟
 
=== 禁止事項に対する罰則 ===
禁止事項に抵触する行為に対しては、審判から「指導」が与えられる。重大な違反行為に対しては「反則負け」が宣告される場合もある。「指導」に対しては違反行為の重さ(講)に応じて、相手側に得点が与えられる。ただし、2014年からの国際ルール規定では、指導は3回目までスコアにならず、技のスコア以外はスコアボードに表示されないことになった(これにより、技ありと指導3を合わせた総合勝ちは成立しなくなった)。4回目の指導が与えられた場合は反則負けとなる。試合終了時に技のスコアが同等の場合は、指導の少ない方の選手を勝ちとする<ref name="規定"/>。
 
: 「1回目の指導」(講)では、得点は与えられない。
: 「2回目の指導(注意)」(講)では、相手側に「有効」の得点スコアが与えられる。
: 「3回目の指導(警告)」(講)では、相手側に「技あり」の得点スコアが与えられる。
: 「3回目の指導」(国)では、「反則負け」に。
: 「反則負け」(講)では、相手側に「一本」の得点スコアが与えられる。
 
=== 得点表示 ===
** 寝技での不利な状況の選手に「指導」を与える場合と、寝技で医療行為が必要な場合に限定されていた主審の「そのまま」の宣告について、寝技なら必要な時いつでもできることに。
* [[2019年]]までに国際規定において、帯より下の上衣の裾掴みも脚掴みに含まれ指導に。帯と一緒に掴むことは許される。
* 2019年11月の[[グランドスラム・大阪2019]]からIJF主催大会において「上衣の裾が臀部を完全に覆う」について検査が厳しくなる。
* [[2020年]] - 国際規定が以下のように変更。
** 立ち姿勢での関節技が禁止になった2018年以降も投げ技のスコアが与えられていたり<ref name=IJFWC>{{Cite video| people =| time=00:00:28|title =World Championships Seniors Baku 2018 / Round 1 -73 kg REITER,Lukas VS ESTRADA,Magdiel | medium =[[YouTube]] | publisher =[[国際柔道連盟]] | location =[[スイス]] | date =20 Sep 2018|accessdate=2019-04-24 | url =https://www.ijf.org/judoka/14866/videos?currentContestCodeLong=wc_sen2018_m_0073_0005}}</ref><ref>{{Cite video| people =| title =Osaka Grand Slam 2019 / Semi-Final -90 kg BOBONOV,Davlat VS GWAK,Donghan | medium =[[YouTube]] | publisher =[[国際柔道連盟]] | location =[[スイス]] | date = | url =https://www.ijf.org/judoka/10038/videos?currentContestCodeLong=gs_jpn2019_m_0090_0063|accessdate=2020-04-27}}</ref>、指導が与えられなかったことがある<ref name=IJFWC2>{{Cite video| people =| time=00:02:45|title =World Championships Seniors Baku 2018 / Round 1 -73 kg REITER,Lukas VS ESTRADA,Magdiel | medium =[[YouTube]] | publisher =[[国際柔道連盟]] | location =スイス | date =20 Sep 2018 | url =https://www.ijf.org/judoka/14866/videos?currentContestCodeLong=wc_sen2018_m_0073_0005|accessdate=2019-04-24}}</ref>[[横分#腕返|腕返]]が関節技とみなされ指導に。
* 一級:茶帯
 
また女子部は国内ルールでは1/5幅の白線入りだが、国際ルール規定ではこれは性差別だとして男女とも同じものを用いる。なお日本国内の大会では、国際ルール規定を用いる試合であっても、女子は講道館の段位であるとして白線入り帯を締める事になっていた。<!--注:例えば東京都23区下では演武を重視し試合は乱取形式、筆記試験は省かれる場合があり、千葉県においては演武は行われず試合と筆記のみという場合もある-->[[2016年]]、日本国内においても[[全日本学生柔道優勝大会]]を始めとした全日本学生柔道連盟主催大会でも女子は白線入り黒帯でなく、男子と同様の黒帯が用いられることになった<ref name="近代柔道">「編集後記」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2016年11月号 90頁</ref>。
 
== 称号制 ==