「アクチニウム」の版間の差分

補足説明
(基底状態)
(補足説明)
 
== 性質 ==
アクチノイド系列の最初の元素。したがって、5f軌道には[[電子]]がなく、6d軌道に1個、7s軌道に2個の電子が詰まっている。銀白色の[[金属]]で、安定な構造は[[立方晶系]]。アクチニウムのアルファ線はとても強力で([[ラジウム]]の150倍の[[放射能]]を持つ)、暗所では青白く光る。比重は10.07、[[融点]]は1050 {{℃}}、[[沸点]]は3200 {{℃}}。湿った空気中では酸化被膜を形成する。化合物中の[[原子価]]は唯一+3価が安定で、化学的性質は[[ランタン]]に似る。Ac<sup>3+</sup> の電子配置は5f<sup>0</sup>である。Ac<sup>3+</sup>は[[イオン半径]]が大きいため、酸化物および[[水酸化物]]はランタンより塩基性が強い。ランタンより錯塩を作りやすい傾向がある。また、アクチニウム225の出すアルファ線はガン細胞を破壊する。海外では、この性質を利用したガン治療の研究が進められている。アクチニウム原子の基底状態は<sup>2</sup>D3/2、イオンの基底状態は<sup>1</sup>Sと表される。アクチニウムの7s電子については、相対論的効果による電子質量の増加のため、その7s軌道は収縮している。一方、5fと6d電子は、7s電子による核引力遮蔽の影響でその5f, 6d軌道が膨張している。したがって、これら3つの軌道はランタノイドと比べても非常にエネルギー準位が近い。このことはアクチニウムに限らず、アクチノイドについて言えることである。
 
== 危険性 ==
アクチノイドの強い放射能により、実験等に利用する際は、グローブボックス内での使用が求められる。また、ラットを使った実験では、骨や肝臓にアクチノイドが蓄積されることが報告されている。
 
== 用途 ==
アクチニウム225の出すアルファ線はガン細胞を破壊する。海外では、この性質を利用したガン治療の研究が進められている。また、<sup>227</sup>Acの半減期(21.77年)を利用して、海水の垂直方向への混合の過程をモデリングすることが試みられている。アクチノイドの酸化物をベリリウムで処理したものは、効率の良い中性子発生源となる。
 
== 同位体 ==
15

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