「中国本土」の版間の差分

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今日では、中国本土(チャイナ・プロパー)は、中国においても議論を呼ぶ概念となっている。現在の公式のパラダイムが、中国の核心地域と周縁地域の対比を認めていないからである。標準的な[[中国語]]である[[普通話]]で“China Proper”に相当する表現として広く用いられている言葉はない。
 
[[中華人民共和国]]においては、[[台湾]]、新疆、チベットといった領域は、中国の不可分の一部である、というのが公式の政策であり、政府が発行する公文書ではさらに進んで、これらの地域は、過去においても常にそうであったと主張されている。中国本土(チャイナ・プロパー)という概念が排除されるのは、独立([[分離主義]])の正当性に根拠を与えるからである。一方、台湾、チベット、ウイグル、[[内モンゴル自治区|内モンゴル]]の独立を支持する人々は、文化に基盤を置いたネイションとしての「中国本土(チャイナ・プロパー)」と、政治的実体としての「中国」との区別を明確にすべきであると主張している。この観点からすると、中国本土(チャイナ・プロパー)が本来の中国であり、他の地域は中国の一部ではなく、中国によって獲得された植民地であるとみなされる。
 
「中国本土(チャイナ・プロパー)」という用語は、中華民族の歴史的、文化人類学的な中核地域という意味で解釈される場合は、さほど論争的になるわけではない。一般的に、この概念は柔軟なところがあり、定義も文脈によってしばしば変わっていく。繰り入れられたり、除外されたりする地域によっても、中国本土(チャイナ・プロパー)の現代における解釈は影響を受ける。