「クラリネット」の版間の差分

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; シャリュモー音域
: (記譜でE3-F#4)
: 最も低い音域は基音によって出す領域でシャリュモー音域と呼ばれ、音は太く丸く、よく通る。この呼び名は、もととなったフランスの古楽器である前述の'''シャリュモー'''にちなむ。シャリュモー音域の中の低音域は野性的な響きを併せ持ち、怪しげな雰囲気を醸し出すことも可能である。
; ブリッジ音域
: (記譜でG4-Bb4)
: シャリュモー音域のすぐ上はブリッジ音域と呼ばれ、いわゆる「喉の音」の領域である。シャリュモー音域と同様に基音であるが、デンナーがシャリュモーを改良した際に、シャリュモー音域とクラリオン音域(次項)の間を"橋渡し"するためにキーを取り付けた領域なので"ブリッジ"音域と呼ばれるのである。この音域は倍音に乏しく、暗くくすんだような音色になりがちである。標準の運指では、上の音域との間を行き来する場合、たくさんの指を一度に動かす必要があるので運指が難しく、また共鳴する管長が著しく変化するため呼気のコントロールも難しい。
; クラリオン音域
: (記譜でB4-C6(C#6))
: ブリッジ音域のすぐ上は第3倍音によって出す領域で、クラリオン音域と呼ばれる。明るく開放的で艶があり、金管楽器の'''クラリオン'''([[ビューグル]])を彷彿させる。「小さな([[接尾辞]]et)クラリオン(clarion)」という意味の「クラリネット(clarinet)」という名称もこの音色からきている。
; アルティッシモ音域
: (記譜でD6-A6)
: 最も高い音域(シャリュモー音域の3オクターヴ上)は、第5、7、9倍音によって出す領域で、アルティッシモ音域と呼ばれる。比較的細目で極めて通りの良い音である。しかし、音程はとりにくく、上がるにつれて鋭さが勝ってくる。
 
== 材質と構造 ==