「セルマ・ラーゲルレーヴ」の版間の差分

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=== 『ニルスのふしぎな旅』 ===
[[ファイル:Selma Lagerlöf.jpg|thumb|1909年時のラーゲルレーヴ]]
スウェーデンでは、[[1842年]]に[[初等教育]]が[[義務教育|義務]]化され、[[1880年]]、国民学校の教育向上を目的に、[[スウェーデン国民学校教員協会]](''Sveriges Allmänna folkskollärarförening'')が組織された。教育の改善の中でも特に急務であったのが、読本の改訂だった。また、19世紀末から20世紀初頭にかけて、教師による教授中心の教育から児童中心の教育への転換の動きが欧米を中心に広く展開された([[新教育運動]]運動)。新教育運動のバイブルと呼ばれたのが、1900年にスウェーデンの社会運動家・教育学者の[[エレン・ケイ]]が著した『児童の世紀(''Barnets århundrade'')』である。ケイは一貫して国民学校読本を批判し、それに代わる読本のあり方を提言した。
 
1901年、国民学校教員協会の読本作成委員会は、ラーゲルレーヴに初等教育で使用する地理読本の執筆を依頼した。その依頼を受けて、ラーゲルレーヴはスウェーデン各地を取材し、『[[ニルスのふしぎな旅]]』(第一部1906年、第二部1907年)を刊行した。<ref>村山朝子「地理読本『ニルスの不思議な旅』の成り立ち」(茨城大学教育学部紀要 人文・社会科学・芸術(60), pp.21 - 41 , 2011 , 茨城大学教育学部) [http://jairo.nii.ac.jp/0088/00001756 JAIRO]</ref>