「時代精神」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2012年4月}}
'''時代精神'''(じだいせいしん、{{lang-de-short|Zeitgeist}})とは、ある[[時代]]の哲学や文学、芸術における支配的な[[精神]]傾向のことを指す。歴史学において、ある時代の(多くの場合後世の価値観では合理的に理解できない)特徴や普遍的と思われていた価値観を作り出した目に見えない力を指す用途でも使われる(''時の亡霊'')。
 
==概要==
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[[ヴィルヘルム・ディルタイ]]は、ヘーゲルよりも具体的に生活[[体験]]という視点から時代精神を捉える。すなわち、ヘーゲルの形而上学的構成に対して、与えられてある生の現実から出発しなければならないとして、時代精神を知・情・意の「作用連関」においてとらえ、価値体系を中核に、そうした作用連関の表出のうちに時代精神を[[了解]]({{lang-de-short|Verstehen}})する[[精神科学]]({{lang-de-short|Geisteswissenschaften}})を提唱したのである。この捉え方は、後にヨーロッパ中に広く大きな影響を与えることになった。
===現代===
20世紀後半以降では、以上のような哲学的規定から離れて、ある時代に特有の社会的[[常識]]や価値観、それを作り出した価値観背景を指して「時代精神」と呼ぶこともある。たとえば、[[リチャード・ドーキンス]]は、著書『[[神は妄想である]]』において、女性の[[選挙権]]獲得などに代表される社会の移り変わりを説明する際にこの言葉を用いている。
 
== 関連項目 ==