「ハンセル (競走馬)」の版間の差分

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{{競走馬
|名 = ハンセル
|英 = {{lang|en|Hansel}}<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
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|父 = [[ウッドマン|Woodman]]<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
|母 = Count on Bonnie<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
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|国 = {{USA}}<br />([[バージニア州]])<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
|産 = Marvin Little, Jr.<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
|主 = Lazy Lane Farm<ref name="eqi"/><br />→[[マクトゥーム・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム|Sheik Maktoum bin Rashid Al Maktoum]]
|調 = Frank L. Brothers<ref name="eqi"/>
|績 = 14戦7勝<ref name="eqi"/><ref name="jbis"/>
|金 = 2,936,586[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]<ref name="eqi"/>
*|冠 1991年 -= [[エクリプス賞]]最優秀3歳牡馬(1991年)<ref name="eqi"/>
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{{MedalGI|[[プリークネスステークス]]|1991年}}
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:トレモントステークス (G3)、{{MedalGII|アーリントン・ワシントンフューチュリティステークス (G2)|1990年}}
{{MedalGIII|トレモントブリーダーズカップステークス|1990年}}
}}
'''ハンセル''' ({{lang|en|Hansel}})<ref name="jbis">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000340595/ |title= ハンセル(USA) |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>とは[[アメリカ合衆国]]の[[サラブレッド]]生産の[[競走馬]]、および[[種牡馬]]。主な勝ち鞍に[[1991年]][[アメラシッネスステー三冠|アメリカス]]、[[ベルモントステーラシック競走]]など。1991年の[[二冠馬|二冠エクリプス賞]]を達成し最優秀3歳牡馬に選出された。
 
== 経歴 ==
*特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE<ref name="eqi">{{Cite web|url= https://www.equibase.com/profiles/Results.cfm?type=Horse&refno=1183454&registry=T&rbt=TB |title= Hansel (VA) |work= EQUIBASE Horse Profile |publisher=Equibase Company LLC.|accessdate=2020-06-23}}</ref>
=== 2歳まで ===
アメリカの[[銀行|銀行員]]ジョー・ルイス・オールブリトンの所有する、[[バージニア州]]のレイジーレーンファームで生産された競走馬である。牧場名義で競走馬として登録された。
 
2歳となった[[1990年]]6月よりデビューし7日、[[アーリントンパーク競馬場]]でのメイドン競走でデビュー戦を勝利で飾った。この年は5戦をこなし、1着。2走目のG3競走{{仮リンク|トレモントステークスとアーリン|en|Tremont Stakes|label=ン・ワシレモントンフュブリチュリティダーズカップステークスの2}}を勝って重賞で勝ちを挙げた初制覇またG2競走{{仮リンク|サプリングステークス|en|Sapling Stakes}}で3着、[[ホープフルステークス (アメリカ合衆国)|ホープフルステークス]]で2着に入としたのちG2競走の{{仮リンク|アーリントン・ワシントンフューチュリティステークス|en|Arlington-Washington Futurity Stakes|label=アーリントン・ワシントンフューチュリティ}}を勝って重賞2勝目を挙げ。2歳時はこれで切り上げ、5戦して重賞2勝を含む3勝を挙げた
 
=== 3歳以降 ===
翌年、ハンセルの3歳シーズンは3月末のジムビームステークスから始まり、同競走をターフウェイパーク競馬場のトラックレコードで優勝する幸先の良い出だしを切った。続く[[フロリダダービー]]では前年の最優秀2歳牡馬[[フライソーフリー]]に敗れて3着となるが、[[ケンタッキーダービー]]を2週後に控えたレキシントンステークスでは勝ちを挙げた。
 
ケンタッキーダービー当日、ハンセルは単勝1番人気に支持された。ところが1[[マイル]]を過ぎたところで力尽き、勝ち馬[[ストライクザゴールド]]から大きく差を開けられてゴール、16頭立ての10着と惨敗を喫した。この結果から[[調教師]]のフランク・ブラザーズは当初[[プリークネスステークス]]を回避しようと考えていたが、調教中のハンセルの動きは非常によく、また調教の手助けをしていたジャック・ヴァン・バーグ調教師に出走を勧められたこともあって、同馬を出走させることを決意した。
 
この年のプリークネスステークスは8頭立てで開催され、ハンセルは4番人気とはいえ上位人気馬から大きく離された、単勝9倍で支持された。ゲートが開くと3番手につけて第1・第2コーナーを回り、半マイルの標識(約800[[メートル]]地点)の標識を過ぎたところから徐々に順位を上げ、最終コーナー手前で先頭に立った。最後の直線では後続の馬に対してさらに差を広げ、最終的には2着コーポレートリポートに7[[着差 (競馬)|馬身差]]をつける圧勝で栄冠を手にした。
 
三冠最終戦の[[ベルモントステークス]]では、ニューヨーク競馬協会がハンセルも常用していた[[フロセミド|ラシックス]]<ref>[[利尿薬]]のひとつで、人間以外に競走馬の[[鼻出血]]予防薬としても使われている。一方で、他の薬物が薬物検査で検出されにくくなるマスキング作用もあり、禁止薬物使用を隠蔽するために用いられることが問題視されている。[[ニューヨーク州]]の競馬場では、1995年まで使用が禁じられていた。</ref>の使用を禁じていたことが考慮され、ファンの支持はストライクザゴールドに傾き、ハンセルは2番人気に甘んじた。レースでは前走と同じくスタートから3番手の好位置を保ち、同じく半マイルを過ぎたところで順位を上げ、コーナーの中ほどで先頭に立った。しかし最後の直線では前走とは違い、中団につけていたストライクザゴールドが猛烈な追い上げでハンセルに迫り、あわや抜かれるという寸前のところでゴール板を通過し、ハナ差で最後の冠を掴み取った。三冠競走中の二冠を獲得したハンセルは、同年の三冠戦最優秀馬として100万ドルのボーナスも獲得している。
 
その後トラヴァーズステークスにも出走し、コーポレートリポートにハナ差の2着に入った。同年の[[エクリプス賞]]選考において、ハンセルは最優秀3歳牡馬に選出されている。
 
3歳となった[[1991年]]、初戦の{{仮リンク|フォンテンオブユースステークス|en|Fountain of Youth Stakes}}5着、2戦目の[[フロリダダービー]]3着を経て{{仮リンク|ジムビームステークス|en|Jim Beam Stakes}}、{{仮リンク|レキシントンステークス|en|Lexington Stakes}}とG2競走を連勝して[[アメリカクラシック三冠]]路線に臨む。[[ケンタッキーダービー]]では{{仮リンク|ストライクザゴールド|en|Strike the Gold}}の10着に終わったが、二冠目[[プリークネスステークス]]を制し、三冠最終戦の[[ベルモントステークス]]では最後にストライクザゴールドにハナ差まで迫られたが凌ぎ切り、二冠を獲得して100万ドルのボーナスも得た<ref name="bh222109"/>。その後は[[ハスケルインビテーショナルハンデキャップ]]3着、[[トラヴァーズステークス]]2着ののち、9月に[[マクトゥーム・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム]](シェイク・モハメド)に売却され、競走馬生活を引退した。トラヴァーズステークス以降の出走はなかったが、1991年のエクリプス賞選考で最優秀3歳牡馬に選ばれた。
{{-}}
== 引退後 ==
引退後はシェイク・モハメド所有のゲインズバラスタッドに種牡馬として繋養され、のちにはニューヨーク州のクエストロイヤルスタッドや日本の日高スタリオンステーションでも繋養された<ref name="bh222109"/><ref name="net10862">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=10862 |title= 種牡馬ハンセル、故郷に帰る|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|date=2005-12-07|accessdate=2020-06-23}}</ref>。その後2006年1月にアメリカへと買い戻され<ref name="net10862"/>、故郷のレイジーレーンファームで余生を過ごし、[[2012年]]に種牡馬を引退<ref name="bh222109"/>。2017年6月13日に[[老衰]]により[[安楽死]]の措置が取られた<ref name="bh222109">{{Cite web |url=http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/222109/champion-hansel-euthanized-due-to-old-age |title=Champion Hansel Euthanized Due to Old Age |accessdate=2017-07-19 |date=2017-06-13 |publisher=bloodhorse.com |language=英語}}</ref>。死亡当時、存命していたアメリカクラシック三冠勝ち馬としては最年長の馬であった<ref name="bh222109"/>。
トラヴァーズステークス後の1991年9月、ハンセルは[[マクトゥーム・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム|シェイク・モハメド]]に売却された。その後競走馬生活を引退し、シェイク所有のゲインズバラスタッドに種牡馬として繋養された。各国で重賞勝ち馬を出しており、代表産駒に1999年の[[ドバイシーマクラシック|ドバイターフクラシック]]勝ち馬フルーツオブラブ({{lang|en|Fruits of Love}}、1995年生・牡馬)、1997年の[[マルセルブサック賞]]勝ち馬ラヴィングクライム({{lang|en|Loving Claim}}、牝馬・1995年生)、多数のハンデキャップ重賞で勝ちを挙げたガイデッドツアー({{lang|en|Guided Tour}}、1996年生・せん馬)などがいる。
 
後の1998年からはニューヨーク州のクエストロイヤルスタッドに繋養され、さらにその後の1999年に[[日本]]へと輸出された。日本では期待に反してまったく活躍馬を出せず、数少ない重賞勝ち馬に[[ロータスクラウン賞]]勝ちのエイエムボーイがいる程度である。
 
その後、2006年1月にアメリカへと買い戻され、故郷のレイジーレーンファームで余生を過ごした。
 
2017年6月13日、[[老衰]]により[[安楽死]]の措置が取られた<ref>{{Cite web |url=http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/222109/champion-hansel-euthanized-due-to-old-age |title=Champion Hansel Euthanized Due to Old Age |accessdate=2017-07-19 |date=2017-06-13 |publisher=bloodhorse.com |language=英語}}</ref>。
 
== 評価 ==
=== 主な勝鞍 ===
;1990年(2歳) 5戦3勝
:トレモントステークス (G3)、アーリントン・ワシントンフューチュリティステークス (G2)
:2着 - [[ホープフルステークス (アメリカ合衆国)|ホープフルステークス]] (G1)
;1991年(3歳) 9戦4勝
:ジムビームステークス (G2)、レキシントンステークス (G2)、プリークネスステークス (G1)、ベルモントステークス (G1)
:2着 - トラヴァーズステークス (G1)
 
=== 年度代表馬 主な産駒===
*Loving Claim / ラヴィングクライム([[マルセルブサック賞]])<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000444297/ |title= Loving Claim(USA) |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
* 1991年 - [[エクリプス賞]]最優秀3歳牡馬
*Fruits of Love / フルーツオブラヴ(ハードウィックステークス2回など)<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000299513/ |title= Fruits of Love(USA) |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
*エイエムボーイ([[ロータスクラウン賞]])<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000723305/ |title= エイエムボーイ |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
*コトブキムーン([[九州ジュニアグランプリ]])<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000888472/ |title= コトブキムーン |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
 
===ブルードメアサイアーとしての産駒===
=== 表彰 ===
*[[コンゴウリキシオー]]([[マイラーズカップ]]、[[金鯱賞]]など)<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000852736/ |title= コンゴウリキシオー(IRE) |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
* ターフウェイパーク競馬場に、ハンセルの名を冠した「ハンセルステークス」が創設される。
 
== 血統表 ==
{{競走馬血統表
|name = ハンセル
|inf = (ウッドマン系([[ミスタープロスペクター系]]) / Native Dancer 4x5=9.38%、 [[ナスルーラ|Nasrullah]] 父内5x5=6.25%)
|f = [[ウッドマン|Woodman]]<br />1983 栗毛 [[アメリカ合衆国|アメリカ]]
|m = Count on Bonnie<br />1981 鹿毛 アメリカ
94 ⟶ 80行目:
|mmfm = Victoriana
|mmmf = [[タンティエーム|Tantieme]]
|mmmm = Milonga [[ファミリーナンバー|F-No.]][[2号族|2-w]]
|ref1 = <ref name="jbispe">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000340595/pedigree/ |title= ハンセル(USA) 血統情報:5代血統表|work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-06-23}}</ref>
}}
|mlin = [[ミスタープロスペクター系]]
 
|ref2 = <ref name="netpe">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000169/ |title= ハンセル Hanselの5代血統表|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2020-06-23}}</ref>
[[競走馬の血統#競走馬の血縁関係|全弟]]にコンノートカップステークス (G3) 勝ち馬のラヒント({{lang|en|Lahint}}、1991年生・牡馬)がいる。
|flin =
|FN = [[牡馬2号族|2-w]]
|ref3 = <ref name="jbispe"/>
|inbr = Native Dancer 4 × 5 = 9.38%、 [[ナスルーラ|Nasrullah]] 5 × 5 = 6.25%(父内)
|ref4 = <ref name="jbispe"/><ref name="netpe"/>
|}}
 
== 備考 ==
105 ⟶ 97行目:
* {{競走馬成績|netkeiba=000a000169|jbis=0000340595|racingpost=}}
 
{{Keiba-stub}}
{{DEFAULTSORT:はんせる}}
[[Category:1988年生 (競走馬)|米はんせる]]